石巻市大須地区ボランティア活動学生レポート(1)

4月28日より、宮城県雄勝町大須地区にボランティアに入った学生が、活動を終えて戻ってきています。 準備班と第1班から正式レポートのほかに、簡単な感想の提出がありましたので、紹介します。

【準備班】4/28(木)~5/2(月)

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今回の大須小学校へのボランティア活動に参加し、改めて今回の震災の被害の大きさや怖さを感じました。ですが、その中にあって避難所で生活している方々の頑張りを肌で感じ、地元の為に尽くす方々に、自分たちもできる限りのことを手伝いたい、という気持ちをもって1週間のボランティア活動に励むことができました。

コミュニティ政策学部2年 ボランティアセンター常任支援員  中村 亮佑


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宮城にボランティアへ行った知り合いから「なんとも言えない」と聞いていましたが、実際に行ってみて初めてその言葉がわかりました。状況をみて津波の怖さを感じましたし、それ以上に、さらに津波の恐怖を知ることがありました。それは被災者の方が「波の音は聞きたくない」と言ったことです。長年、海の近くで暮らしてきた人が嫌いになるほど...と考えたら津波の恐ろしさを実感しました。1年生である私には難しいボランティアではありましたが、参加して良かったと思っています。

コミュニテイ政策学部1年 ボランティアセンター常任支援員 若狭啓太

【第1班】5/1(日)~5/5(木)

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ボランティアをすることの意味を改めて痛感しました。善意のみならず、事前の入念な情報収集と、現地入りしてからの自発的な行動力が重要です。これから宮城支援ボランティアに参加する方、参加しようか考えている方には、このことをよく考えてほしいと思います。

社会福祉学科 4年 ボランティアセンター常任支援員 坂井田 圭二


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桑浜清掃での休憩中、漁師だというお父さんが話しかけてくれました。私たちが千葉から来たことを知ると、「俺もよく漁で銚子まで行くんだぁ。千葉もいいところだなぁ」と、嬉しそうに話してくれました。私が「ここの方が綺麗でしょう。」と返すと、「普段はもっと綺麗だ。いつか元の海見せてやる。」と、誇らしげに笑ってくれました。家も、家族も友達も財産も奪い取って行った海を、まだこんなに愛しているんだという事実に強く衝撃を受け、私たちにできることを、何年掛かってもやっていこうと決心することができました。「元の海を見せてやる。」と言ってくれたお父さんの強い気持ちに、淑徳大学ボランティアの一員として、精一杯応えて行きたいです。私も、元の雄勝の海を見たいと思います。

 実践心理学科3年 ボランティアセンター常任支援員 倉持裕子


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ボランティアセンターの仕事について、初めての仕事でした。大変でしたが、やりがいのある仕事でした。現実で見るよりも遥かに凄惨で、言葉を失いました。これから日常で会う人達にも、伝えていきたいと思いました。

社会福祉学科1年 ボランティアセンター常任支援員   大木達也


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今回初めて宮城県の支援ボランティアに行きました。まず、大須小学校に行くまでの間、車の中で地震と津波での被害状況を見ました。初めて被害状況を見て、まず、言葉を失ないました。テレビのニュースで見るより、被害状況が凄まじく、すごく恐怖感を感じました。これからは、このことを知らない人たちに伝えていきたいと思います。

社会福祉学科1年 地域支援ボランティアセンター常任支援員  近藤大樹

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時間を忘れた五日間でした。あの中で、私は物理的な手助けしか出来なかったと思っています。しかし、一緒に作業したお母さんが笑顔で亡くなった旦那さんのことを語っているのに触れ、誠実に活動することが心理的な手助けに繋がっていくのだと感じました。死別の痛みを、まだ会って間もない私たちに伝えてくれたことをとても嬉しく、そして悲しく思います。今もあの地に生きる方のために何が出来るのか、これからも探し行動していきたいです。

社会福祉学科1年 地域支援ボランティアセンター常任支援員  嘉山さゆり