2012年5月アーカイブ

毎日新聞5月11日宮城版に「被災地の空に鯉のぼりを!」プロジェクトの記事が掲載されました。

以下記事全文です。

毎日新聞宮城版 2012年5月11日付東日本大震災の津波で壊滅的打撃を受けて今は使われていない旧石巻市雄勝総合支所庁舎の前に、「復興に向けて少しでも元気になってもらいたい」との願いを込め、淑徳大学(千葉市)の学生ボランティアら8人がこいのぼりを掲げた。約60匹が5月いっぱい、鮮やかに風を受けながら空を舞う。

 雄勝町内を中心に小学生への学習ボランティアなどを行う淑徳大と、仮設住宅などで法律家らと無料生活相談を行うボランティア団体「震災お助け専門家相談隊」(磯脇賢二代表)が企画した。

 3月に大学のホームページなどでこいのぼりの募集を呼びかけると、学生の保護者などから約1カ月間で60匹が集まった。「我が家のこいのぼりが被災地で元気よく泳いでくれることを願います」との手紙と共に長野県から届いたものもある。

 最長10メートルのこいのぼりもあり、迫力満点。大小さまざまのこいのぼりをつなげるロープは、地元の漁師が漁で使っていた丈夫なものを提供してくれた。

 自宅を津波で流され、同市蛇田の仮設住宅で暮らす無職、藤田たか子さん(63)は「何とも言えないぐらい素晴らしい。上を向いて、こいのぼりが泳ぐ姿を見ているだけで心が和む」と拍手をしながらこいのぼりを見上げていた。【近藤綾加】