教員の取組みの最近のブログ記事


計画停電以来、生活のペースが乱れ、体調を崩し、入院された高齢の方がいました。TVニュースを見て夜泣きした子どもや、赤ちゃん返りが目立つ子どもの相談も増えました。余震で独りで眠れなくなった子どももいます。

また、例年不登校が減る3月に不登校となる発達障がいの傾向があるお子さんも目立ちました。新年度の学校のざわつき感も、例年より相談室利用が高まる印象を与えます。

私たちの身近にあり、気がついていないこれらの被災の影響がどのように私たちの日常に影響を与えているのかを取り上げて、間接被災を考え、震災がもたらす緩やかな困難や不安を明らかにし、二次被害を減らし、健康維持を図る「減災」を考えます。

淑徳大学心理臨床センターは、地域に根ざした活動を目指して「地域支援事業」を例年6月に、また、学校教員の方々を対象とした「教育支援事業」も例年7月に開催してまいりましたが、今年度は、地震の影響下での暮らしや、震災ストレスを抱えた児童・生徒のみなさんをささえる方々を対象として、下記のとおり講演会・座談会を企画いたしました。

  • 日 時  平成23年6月11日(土)  12時50分受付開始 13時20分開会         【講演会】 13時30分~14時45分         【座談会】 15時00分~16時00分
  • テーマ   「私たちにとっての被災体験」
  • 講 師   淑徳大学総合福祉学部教授・心理臨床センター相談部主任 小川 恵 先生
  • 会 場   淑徳大学千葉キャンパス 12号館101教室
  • 定 員   250名
  • 参加費   資料代として、当日500円を受付にて申し受けます。
  • 参加方法 下記要項・申し込み票をダウンロードし、良くお読みの上で事前にお申し込みください。         公開講座「私たちにとっての被災体験」要項・申込書.doc
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コミュニティ政策学部の矢尾板先生が、5月5日に六本木ヒルズで開催された「ハートタウンミッション」プロジェクトのキックオフミーティングに参加しました。 以下、矢尾板先生のレポートです。


「ハートタウンミッション」は、自治体、企業、NPOなどが連携して、被災地支援活動のためのプラットフォームで、現場の必要性に応じてすぐに具体的に動く基礎的自治体と企業、NPO等との連動による積極的な復興支援活動を、市民を巻き込んだ形で国民運動的に展開できる枠組みを構築するための活動を行っていきます。

共同代表には、三重県松阪市山中光茂市長、佐賀県武雄市樋渡啓祐市長、特別支援アドバイザーとして現時点では、溝畑宏観光庁長官、福岡正行白鴎大学教授のお二人が協力をされる予定です。事務局は松阪市に置かれます。

当日は、戸羽太陸前高田市長もお越しになり、陸前高田市の現状をご報告いただきました。
今後の復興プランにおいて、研究者としても全力で協力をしていかなければならないと改めて決意と覚悟をしました。

私自身も、このプロジェクトに参加し、活動をしていく予定です。輪を拡げていきたいと思います。ぜひ、ご協力ください。

議論の模様は、以下のユーストリームのURLからご覧いただけます。
http://www.ustream.tv/recorded/14490727

※私は、2時間12分57秒頃から提案をさせて頂いております。

現地に拠点を作り、そこで情報収集と分析、行政や企業との連携による対応策の決定を行うことが重要なのではないかと申し上げさせていただきました。


【当日の主な出席者(敬称略)】
 三重県松阪市長 山中光茂
 佐賀県武雄市長 樋渡啓祐
 大阪府箕面市長 倉田哲郎
 京都府京丹後市長 中山 泰
 静岡県熱海市長 齊藤 栄
 神奈川県大和市長 大木 哲
 前静岡県富士宮市長 小室直義
 GS世代研究会座長 西村 晃
 ハリウッド(株)
 特定非営利活動法人 日本災害救援ボランティアネットワーク理事長 渥美 公秀
 白鴎大学教授 福岡正行
 淑徳大学専任講師 矢尾板俊平 他


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会議後に参加者の一部で撮影した写真です。私(後列左から7人目)の隣におられるのが陸前高田市長さん

被災地より戻った結城康博先生が、番組ゲストとして今後の福祉課題を語ります。 学生の皆さんはぜひご覧ください。

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次の内容で話をするとのことです。
● 避難所の医療・介護
  ①福祉避難所→食生活のアンバランス
  ②既存の医療・介護施設を定員超過で対応
  ③安易に別な地域の施設などに移りたくない高齢者
  ④マンパワーの疲労(頻発する余震なども不安)
● 医療・介護施設の復興整備費
  ①復興予算→医療・介護施設の整備費は?
  ②マンパワーの確保
  ③仮設住宅と併せた仮介護施設などの必要性
  ④在宅系サービスの復興が鍵
● 社会保障費と復興予算
  ①年金財政(国庫負担2.5兆円)を活用→年金給付は?
  ②子ども手当2.2兆円→児童手当に戻すと?
  ③2012年度診療報酬改訂及び介護報酬同時改訂?
  ④介護職員処遇改善交付金(3年間:4000億円)
  ※復興予算への転用は聖域を設けるべき?

矢尾板先生がゲストとして、参加されたフォーラムがUSTREAMにてライブ配信されています。
「 支援の輪を広げ明日から動くために
  ― この先、自治体そして私達は何をできるか、すべきか ― 」


ぜひこちらで映像をご覧ください。

フォーラムの詳細についてはこちら
http://www.kosonippon.org/forum/backnumber.php

「 支援の輪を広げ明日から動くために
  ― この先、自治体そして私達は何をできるか、すべきか ― 」

学内外を問わず、興味のある方はぜひご参加ください。
矢尾板先生からのメールをそのまま貼り付けます。

今回の大地震において、私自身が自分の社会的使命の中で、いま、できることは何かを考えたとき、私のこれまでお世話になってきた方々にお願いし、「がんばろう」の輪を広げていき、支援活動の連携を図っていくための活動もそのひとつになるのではないかと思いました。そこで、松坂市の山中市長や構想日本の方と相談し、首長さんたちに集まっていただき、今後の支援活動の連携を検討する会を3月30日に開催することになりました。ぜひご参加・ご協力をいただければ幸甚です。

◎コーディネータ:加藤秀樹氏(構想日本代表

◎ゲスト:(敬称略)

  • 大木 哲 (大和市長)
  • 菊地 豊 (伊豆市長)
  • 岸 良昌 (みなかみ町長)
  • 小室 直義 (富士宮市)
  • 田中 幹夫 (南砺市長)
  • 中川 暢三 (加西市長)
  • 仲川 げん (奈良市長)
  • 中山 哲志 (大刀洗副町長)
  • 藤井 信吾 (取手市長)
  • 藤縄 善朗 (鶴ヶ島市長)
  • 松本 武洋 (和光市長)
  • 柳田 清二 (佐久市長)
  • 山中 光茂 (松阪市長)
  • 矢尾板 俊平 (淑徳大学専任講師)

会場等の詳細はこちら

参加申し込みはこちら