現地情報の最近のブログ記事

今年も「鯉のぼり」が泳いでいます

4月27日、山口先生とボランティア学生ら8名と昨年に引き続いて宮城県石巻市雄勝町に「鯉のぼり」を掲揚してきました。

去年は「鯉のぼり」がロープに絡まるトラブルが発生したため、入念な準備をして臨んだのですが当日は、非常に強い風でロープが何度も切れたりと苦戦しましたが、漁師さんが使うロープを現地で入手して、「鯉のぼり」を気持ちよく泳がせることが出来ました。

今年夏までには、無くなってしまう「雄勝小学校」の校庭に最後の「鯉のぼり」を泳がせることが出来て良かったです。

作業中は、風も強く気温も低くて、身体中がこわばってしまいましたが、通りがかった皆さんや雄勝町出身者の皆さんからも沢山の元気をいただくことができました。ありがとうございました。

Special Thanks: 高橋頼雄さん、神山正行さん 中里孝一さん、ほか雄勝町の皆さん


雄勝に彩り こいのぼり 淑徳大生、雄勝診療所長ら掲揚

福島県双葉町出身で双葉町社会福祉協議会に勤務されている卒業生渡邉ゆかりさんが震災体験について寄稿文が全国児童養護施設協議会季刊誌『児童養護』に掲載されました。

3月11日当日の状況、3日目の子供たちとの再会、現在の埼玉県での避難生活と今後について、綴られています。

以下PDFにてご覧ください

季刊『児童養護』第43巻第3号 「福島県双葉町を離れて ―私の3月11日―」(PDF)

福島県・双葉町社会福祉協議会 勤務 
渡邉 ゆかり(淑徳大学 社会福祉学科平成13年3月卒業) 

 本学が継続的に支援している宮城県石巻市の大須中学校より、 うれしいニュースが飛び込んできました!!

多くの淑徳大生が避難所ボランティアや学習支援ボランティアなどでお世話に なった石巻市の大須中学校では、勉強のほかにクラブ活動にも力をいれており、 女子はバドミントン部、男子はバレーボール部にそれぞれ所属して練習を重ねて きました。

この度開催された、石巻地区中学校総合体育大会では、バドミントン 女子の部において団体リーグ戦を制し、個人ダブルスも県大会出場権が得られる 1位2位を独占したとのニュースが飛び込んできました。

【試合結果】
石巻河北新報20120612記事 大須中学校活躍◇女子団体 優勝
◇個人シングル 
▽阿部 雅さん 2位
◇個人ダブルス 
▽小松悠乃さん、藤井優姫さん組 1位         
▽阿部莉歩さん、小松夏美さん組 2位

※選手の方々、先生、保護者の皆様、おめでとうございます。 さらなるご活躍をお祈りしております。

大須中学校からうれしいお知らせ

東日本大震災で被災した宮城県石巻市の大須中学校を、本学は継続的に支援しています。
寒さ厳しい今年の冬ですが、一足早い春の知らせが、その大須中から届きました。
大須中学校の3年生が、全員、見事志望する高校に合格したそうです!

進学先は、石巻市内が8名、仙台市内が2名でそのうち1名は仙台育英高校の特進コースとのこと。
学習ボランティアを始めとした皆さんの支援に、生徒さんからたくさんの感謝の言葉をお預かりしています。

道のりはまだまだ厳しいですが、彼らがきっと復興への新しい力となることを信じ、今後も支援を続けて行きましょう!

5月26日(木)に開催された「ハート・タウン・ミッション in 陸前高田」に矢尾板 俊平コミュニティ政策学部専任講師が参加いたしました。

yaoita.bmp「ハート・タウン・ミッション」は、三重県松阪市の山中光茂市長と、佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長が共同代表を務める東北地方の被災地復興を応援するための首長有志を中心としたグループです。 今回、首長では山中市長、樋渡市長の他、中山泰京丹後市長、井原巧四国中央市長、大木哲大和市長、松崎秀樹浦安市長が参加され、特別アドバイザーの渡邉美樹・ワタミ株式会社取締役会長、特別協力企業の金指潔・東急不動産社長、さらに湯浅誠・内閣官房震災ボランティア連携室長、小室直義前富士宮市長、この他、県議会議員、市議会議員、内閣府、企業、青年会議所、商工会から多くの参加者が集まり、約60名の参加者となりました。 当日は、朝9時に陸前高田市役所の仮庁舎に集まり、長部小学校において震災当日の様子や避難所での意見交換、災害ボランティアセンターにおいてボランティア活動の状況などを伺い、夕方から戸羽太陸前高田市長も参加し、被災地支援のための活動に関する会議が行われました。 また、戸羽太陸前高田市長より、ワタミ株式会社会長の渡邉美樹さんに今後の復興のアドバイスや市職員への「民間ベンチャー意識」導入の為、陸前高田市の参与への就任要請があり、渡邉さんはその要請を快諾され、6月1日に就任されることが発表されました。

「ハート・タウン・ミッション」の活動により、被災地支援の「モデル」が作られ、そのモデルが拡がっていくことにより、被災地支援のための大きな活動に発展していくものと期待されます。

<参考情報>
渡邉美樹氏のブログ「陸前高田市へ」
http://ameblo.jp/watanabemiki/entry-10904585238.html
佐賀県武雄市 樋渡啓祐市長のブログ「陸前高田市を訪問」
http://hiwa1118.exblog.jp/13657744/
夕刊三重(2011年5月27日付け)
http://www.shimbun-online.com/viewer/Yukan_Mie_Shimbun0110527.aspx

涌谷町長(2).JPG昨日26日、石巻大須地区支援のベースキャンプとなっている崑岳(ののだけ)観光センターに宮城県涌谷(わくや)町の大橋町長が淑徳大学ボランティアチームを激励に来られました。
大橋町長からは、「宮城県民として大変こころ強く、感謝しております。遠くから長期間にわたり、県民をご支援頂いている淑徳大学ならびに淑徳大生の皆さんに敬意を表するとともに、健康に留意して頑張っていただきたい」と、激励の言葉をいただき、あらためて気が引き締まりました。

涌谷町長と.JPG現地を去る8班と、活動を開始する9班のメンバー全員と記念撮影をさせていだだきました。


今日27日は、昼に涌谷町の社会福祉協議会職員とNPOメンバーを中心としたボランティアチーム「涌谷ゆいっこ」が、地元名物のおぼろ豆腐汁、ササニシキご飯に漬物、と地元の味を持ち込み炊き出しを行なうほか、地元民謡歌手を伴って「こころの物資提供」を大須小学校にて行なうことになっています。

この背景には、3年前に発生した「岩手宮城内陸地震」の際、淑徳大学よりボランティアに参加した、当時淑徳大学院生でボランティセンター常任支援員だった男澤聡子さん(現在、千葉東病院の精神保健福祉士)のお父様(元涌谷町助役)の多大なご尽力があります。

今回のベースキャンプ宿舎設置や、社協職員の方々とのコラボレーションも、このご縁なくしては実現し得ませんでした。

そのほかにも、多くのNPOの方々と出会い、物資補給についても(株)NRE様、(株)千坂様などとの偶然の出会いに助けられることも多く、「人のご縁」を強く感じています。

感謝の気持ちを、さらに奉仕活動へと振り向けていきたいと強く思っています。


千葉キャンパスのコミュニティ政策学部は、サスティナブルな福祉社会の実現のためには地域の再生が不可欠であるという認識に立ち、今後そうした場面で活躍できる人材を養成したいと考えています。その実践の場を提供すべく、「サービスラーニングセンター」を設置しています。

石川紀文サービスラーニングセンター長も、地域支援ボランティアセンタースタッフと共に4月当初より度々被災地入りしていましたが、3週間ぶりにキャンパスに戻り、下記報告がありました。大所高所からでなく、あくまでも「現場」にこだわったレポートとなっていますので紹介します。


  1. 「現場で考える」ことの重要性。現場に立ち、現場で考え、現場で決断してほしい。現場を離れると別世界となり、何が重要であるかが見えなくなる。
  2. 「スピードが命」。発生初期段階に限らず、支援にはタイミングがあり、日々変わっていることを把握できるのは現場。
  3. ある被災者の言葉。「日本にとって大震災は不幸だが、政治の貧困がさらに不幸に輪をかけた」。内向きの政争に明け暮れる政治家に被災者を始め国民ははうんざりしている。
  4. 今回の大震災において議会はどのような活動をしたのか検証が必要。前宮城県知事の浅野さんが新聞紙上で「一度議会を無くしたら。議会が無くて困ったという声は被災地からは聞こえて来ない」と述べていましたが同感です。
  5. 平常時の規則やルールに縛られ、未だに大震災に対応しきれていない。
  6. 保守的で改革を拒んでいた組織、動きが遅く住民の批判が集まっている。
  7. 仮設住宅の建設が進む中、入居後の生活はどうか。例えば仮設住宅の周辺が砂利で、高齢者等で転倒しケガする例が報告されている。
  8. 正式な避難所には物資が届いており、私達がいる避難所でも野菜やタマゴ等豊富であるが、数人で民家等に避難してケースの場合、行き届いてない。
  9. 国交省管轄と農水省管轄の港湾では港内のガレキ撤去作業で差が出ているが、私達がいる小さな入り江にある漁港はいまだに自力でやっている。
  10. 遠野市は震災直後から活動を開始し、翌日から市役所職員、市民一体となって炊き出しを行ない、釜石、大槌、大船渡、陸前高田に配食した。遠野市は以前から後方支援基地としての役割を認識し、計画を立てていたので直ちに行動できた。165団体(国の機関、大阪府や静岡県、東大等の大学、NGO、NPO等)が後方基地として遠野を利用し、最初の東大のチームはホテルの宴会場に寝泊りしていた。現在、遠野市は公共施設を開放し、10人ぐらいのグループであれば公民館で自炊、寝泊りできるようにバックアップしている。また「遠野まごころネット」を市内だけでなく全国の団体と一緒に立ち上げ、個人ボランティアの受け入れも当初から拒否していない。
  11. 復興プランに日付を!家屋を流失し、家族を失い、職を失った人に希望を与えるのは日付の入ったプラン。
  12. 教育現場からは、震災対応で授業が捗らず教育支援をしてほしい旨の話があった。また津波による死亡あるいは行方不明の教員、被災している教員も多く、教員が足りない声もあった。
  13. 私達が活動している小学校はバリアフリー化しており、校長先生が「避難所にいる高齢者には助かっています」というお話があった。
  14. 避難所にいる方の一番の心配は「関心が薄れること」です。


息の長い支援、熱の冷めない支援を、肝に銘じよう。

15日(金)に大船渡より戻ったスタッフより、物資搬入報告と現地情報が入りました。
物資をご提供いただいた方への御礼も兼ねて報告させていただきます。

訪問先:大船渡市(市役所、避難所)~陸前高田市(避難所)~釜石市~大槌 


○支援物資

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  • ウィンドブレーカー100着 "がんばっぺし!いわて"
    【教職員有志の募金により製作】
  • 枕100個 【松戸市のまくら㈱さまご協力】
  • ペットフード他 【蘇我中PTAさまご協力】
  • Tシャツ・ウィンドブレーカー・お菓子類 【学内協力】
  •    →以上、大船渡市役所受入れ

  • 缶詰36缶、インスタントラーメン120
  •    →大船渡市民文化会館の避難所へ持込


    ○災害義援金

  • 15万円 【匿名個人】 
    →大船渡市役所会計窓口へ

  • 10万円 【三陸気仙復興委員会】(後援=盛岡いしがきミュージックフェスティバル。早池峰法律事務所。岩手銀河法律事務所

   →市民文化会館内ポルコロッソ気付

なお支援物資については、大船渡市役所の三浦課長にお世話になりました。三浦さまは本来国民年金課の課長ですが、震災支援体制を取る中で、物的・人的支援の対応に奔走されています。

ボランティアについては、市の社会福祉協議会も窓口になっていますが、
・2~3名の少人数でも受入れ可能
・1週間~10日間程度の交代制でも良いので、長期的な支援を希望
とのことでした。

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〈大船渡市街地の様子〉


本学総合福祉学部の結城先生が、16日、17日の2日間、宮城県、岩手県を研究者の立場で視察しました。

介護、児童福祉現場における喫緊の課題と解決への模索、中長期施策への展望が発信されることが期待されます。
社会福祉学科の学生にかぎらず、ぜひご一読ください。


ブログ 『結城康博と「介護・医療」を考えよう』
はこちらから ↓ 

http://blogs.yahoo.co.jp/yyyyyasujp/folder/722585.html