2012年8月アーカイブ

4日目。小学校での学習の後は、プールで楽しみました。

プールでのサポート

学生は話し合って、水の苦手な子供や、安全性に配慮してのサポートを工夫しています。毎晩の宿泊先での反省会でお互いに情報を共有し、臨機応変な活動ができるようになってきました。


本格ネパールカレーをご馳走になりました。

お昼ごはんは、昨日に引き続き、中学校でご馳走になりました。

昨日は手作りの大根の煮物や、お味噌汁。今日は支援者のネパール料理店から取り寄せてくださった本格ネパールカレーです。卒業生の保護者の漁師さんが届けてくださった、「平目のお刺身」もおいしくいただきました。


校長室からの眺め

学習サポートの終了後には、岩佐校長先生に、見晴らしのよい校長室にご案内いただきました。

今回初めて参加した学生たちはも、改めて、震災当時のお話を伺うことができました。

 最後に校長先生から「学習支援ボランティアは確かにいいことだ。だが、支援するとか支援されるとかではなくて、お互いが成長できる場になればいいのではないか。支援しないと・・・、とか気負うことなく、たくさんの学生さんが参加してくれると大変うれしい」との言葉をいただきました。

校長先生からいただいたご縁ですが、「このご縁を大切に継続していきたい!また、いつかここに来る!」と改めて強く感じた1日でした。

 8月8日の中学校での学習ボランティア終了後、雄勝町でとろろこぶを無添加手引きで製造している、喜昆布商店の代表、阿部傳吾さんの仕事場を見学させていただきました。

大須の浜で獲れた昆布を乾燥し、圧縮させ、「手引き」でとろろこぶへと加工、その後、さらに乾燥させることで防腐剤などを使わない無添加のとろろこぶが完成。

この写真は、圧縮しているところ。 仕事場へ入ると「昆布の良いにおいが充満!」。しかし、阿部さんの話では「9月過ぎて新昆布が獲れたときは格別の匂いがする!」とのこと。 楽しみですね。

阿部さんの信条は「お陰様という心」「感謝の心」 、「人を喜こばせる心」を大事にしているとのお話。

学生にとって、おいしい昆布はもちろんですが、阿部さんのお話しも大きな大きな心のお土産となりました。

とろろこぶ仕事人 阿部傳吾さん

3日目。今日は朝から雨模様です。

小学校はさらに参加者が増えて、総勢13名になりました。

学生のサポートで牛乳パックのラケット作り

プールに入るには少し涼しすぎるお天気。前半の学習のあとは、牛乳パックを利用した手作りラケットでレクリエーションです。

学生のサポートでまずは、ラケット作り。

その後3階のホールに移動して、それぞれ自分で作ったラケットと風船でゲーム大会です。

みん

小学生と学生、全員そろって記念写真。

 小学生と学生、全員そろって記念写真

 

2日目の今日は、午前中の大須小学校での学習サポート、プールでのレクレーションに参加。

今日は、大須小の児童以外にも、夏休みの里帰りで来ていた小学生も参加。総勢11名になりました。 サポートする学生も昨日の反省ミーティングを踏まえ、座席配置や、時間配分など、小学生が楽しみながら学習に取り組めるよう工夫をしました。

大須小学校2日目

お昼には、大須中学校の校長先生はじめ、先生方、生徒の皆さんで用意してくださった「流しそうめん大会」。

先生方手作りの流しそうめん大会大須中学校校長岩佐先生(淑徳大学出身)のご挨拶

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうめんだけでなく、大須の「わかめ」も流されたり手作りのお漬物もいただいたり、心尽くしの歓迎をしていただきました。

午後は、学習サポート楽しくも真剣な表情で集中して取り組みました。

 

学習サポートの様子

ウニ漁体験レポート

 

ウニ漁体験「船に乗ってみっか?」と声をかけてくださり、ご厚意により「うに漁」体験の機会をいただきました。 「残念だけど、船酔いするから・・」という人を除き、船に乗るメンバーを決定。

日の出と同時に起きて雄勝桑浜へ行き、必需品の「長靴」と「ライフジャケット」を身に着けて準備万端。

 私たちの内心は少し不安だが、「うに漁」は通常通りに何艘もの船がそれぞれの漁場を目指して出発。

ウニ漁に出発「うに」はとても敏感なので「うに漁」に最適なのは鏡のように穏やかな海の状態とのこと。しかし今日は若干波があり、漁師さんも「今日は、どうだかなぁ・・」。

漁場についたものの、どの船もしばらくは何もせず、「あと5分・・」。 初めて知ったが、合図があり一斉に「うに漁」を開始するとのこと。 「うに」は「こんぶ」が大好物らしく、直径50センチほどの丸い網の上に幅の広い大きな「こんぶ」を固定して海底に仕掛ける方法で漁をする。 船のまわりには何か所かに浮についた旗が・・。

「なるほど、あそこに仕掛けが・・」。 漁師さんがその旗を引き出した。引いて引いて引いて・・、思った以上に海底までは深い。 引き上げられた丸い網の上には「こんぶ」と「うに」が・・。

「真っ黒なうにが動いている!」と感動している間にも、漁師さんと奥さんは「かご」にいれる「うに」と海に戻す「うに」を選別しつつ、新しい「仕掛け」を準備して海底へ。あっという間にすべての仕掛けを終了し、港へ。

ウニ漁体験捕りたての「うに」は「こんぶ」まみれ。お互い協力して、新鮮なうちを「うにぱっくん」で半分に割り、「うに」から「こんぶ」をはずす作業を開始。その後、ピンセットで細かな「こんぶ」をはずす作業へ。思った以上に大変な作業が続き、やっと私たちが知っている「うに」の姿となった。

学生は「思っていた漁とまったく違っていて、すべてに驚いた」 「震災後に地形が変わったことで漁場にも影響があったと知った。もっと港に近い場所で漁をするのかと思っていたが、思った以上に沖にいき、驚いた。

しかし、すべてが初めてで楽しかった。」 「漁の途中から雨が降り、8月だというのに海の上は肌寒いような気温だった。これから秋、冬へむけての漁の大変さを想像すると、頭がさがる思いだ。」 など、思いがけない体験に興奮ぎみであった。

 こうして毎日、大変な漁をして下さる漁師さんに感謝するとともに、「うに」が高い理由も納得。

大変貴重な体験をさせていただき、感謝します。ありがとうございました。  

 (文責 淑徳大学総合福祉学部准教授 松山恵美子)

昨年度に引き続き、今年度も8月6日から10日まで実施しています。

今年度は、学生6名教職員4名が参加しています。

午前中は、大須小学校、午後は大須中学校で、夏休みの宿題などの学習サポートなどにかかわっています。

1日目の今日は、まず午前中の大須小学校での学習サポート。

パソコンで作曲体験前半、宿題のドリルや、プリント学習のサポートをした後、コンピューター室にて、作曲ソフトを使ったパソコン体験教室を実施しました。 ピアノや、トランペット、太鼓の音が出る画面上の鍵盤をクリックして、まずは簡単な「きらきら星」の演奏をしてみました。 音符の長さを変えたり、楽器の種類を変えたりして、「かえるのうた」にも挑戦。

普段とは違ったパソコンの使い方を、楽しみながら体験しました。

 午後は、大須中学校に移動し、校長先生の開講のご挨拶あと、学生、教職員がそれぞれ自己紹介し、中学生代表からも立派な挨拶があり、一同身の引き締まる思いで、学習サポートを開始しました。

大須中学校学習サポート1日目

中学の先生方にも同席していただき、先生方の指導方法を学ばせていただくこともでき、2日目以降も充実させていけるよう決意を新たにしました。

平成24年度学習支援ボランティア活動を通して(報告)

平成24年度学習支援ボランティア活動を通して(報告)   引率教員 総合福祉学部 松山 恵美子

 

 平成24年8月6日~10日の5日間、学習支援ボランティアに参加した。宮城県石巻市立大須小学校と大須中学校の生徒さん達に夏休みの宿題のドリルやプリント学習のサポートをする(教員は見守る)のが主な活動である。参加メンバーは千葉キャンパスの学生4名(教育福祉学科とコミュニティ政策学科から各2名)、みずほ台キャンパスの学生1名(女子)、卒業生1名、教職員4名である。千葉キャンパスの学生を除いたメンバーは、東日本大震災から間もない頃にボランティアとして雄勝町を訪れている。

 

◆8月6日 東京駅に集合し出発。東北新幹線の古川駅で下車。そこから車で雄勝町へ移動(約40Km 90分)。途中、大川小学校へ立ち寄る。河口から4Kmも離れた場所にある大川小学校の校舎の姿に改めて津波の猛威を感じ、心から冥福を祈る思いで手を合わせた。

 

◆大須小学校での学習ボランティア

午前中の大須小では学習サポートの他に、プール活動への参加、コンピューター室をお借りして作曲ソフトを使ったパソコン体験学習、また牛乳パックを使ったラケットを一緒に作り、風船を使ったゲーム大会などの活動をした。



◆大須中学校での学習ボランティア

大須中では、校長先生の開講のご挨拶あと、学生と教職員がそれぞれ自己紹介、続いて中学生代表から立派な挨拶があり、一同身の引き締まる思いで学習サポートが開始された。「学習だけではなく、大学の雰囲気、将来の話やアルバイトの事など、色々な話を生徒にしてほしい。支援するとか支援されるとか、そういうものではない。生徒たちがここから旅立っていく先には、まだ知らない世界がたくさんあることを伝えてほしい。」という言葉が心に刻み込まれた。

昼食は中学校の先生方と生徒の皆さんによる”流しそうめん”や”バーベキュー”。

そうめんと一緒に流れてきた大須の”わかめ”、手作りのお漬物、煮物や味噌汁、また保護者の漁師さんからの”ヒラメのお刺身”など、心温まる歓迎に感謝の気持ちでいっぱいになった。


◆ミーティング

夕食後にミーティングがあり、その日の活動をふり返った。いくつか学生の言葉を紹介する。全体ミーティングのあとも自主的な学生同士のミーティングが続いた。

・大須小学校では在校児童以外に夏休みの里帰りで来ていた小学生も参加していた。座席配置や、時間配分など、小学生が楽しみながら学習に取り組める工夫が大事。

・プールでは水が苦手な子もいた。また安全性への配慮など、お互いの情報を共有しないと良い活動はできない。

・何人かの子ども達から名前で呼ばれ、嬉しかった。自分も全員の名前を覚える。まずはそこからだと思う。

・親に勧められて参加した。どうしたらよいかわからないが時間がない。とにかく声をかけ、みんなと話すことを目標とする。

 

 ◆雄勝町を知ろうとする気持ち・感謝

 “少し雄勝の町を歩いてみよう。どんな物が売られているか、畑では何が育っているか、雄勝で生活している人と話しをしてみよう”そんな気持ちで、自由時間を過ごした。地元の方のご配慮で”うに漁”や”わかめ詰め”を経験した。また、”とろろこぶ”を無添加手引きで製造している阿部傳吾さんの仕事場を見学させてもらう。私たちが知っている”うに”や”とろろこぶ”は、多くの手間と時間がかかっていることを改めて思う。阿部さんの信条は「お陰様という心」「感謝の心」「人を喜ばせる心」。

 数日間の活動であったが、校長先生を初めとする先生方の話、地元の方の話、漁師さんの話、阿部さんの話、そして生徒さん達との話、大変貴重な時間であった。帰りのホームに立った時、学生が言った。「またいつか、ここに来る」。その思いを友だちにつなげ、ひとりでも多くの学生が参加してくれることを祈る。