2011年6月アーカイブ

ボランティア活動報告会

6月24日(金)、埼玉みずほ台キャンパス1号館にて、第2回石巻市大須地区ボランティア活動報告会が開かれ、学生、教職員180名が参加しました。

第1回は、コミュニティ政策学部の学生を中心とした報告会でしたが、今回は国際コミュニケーション学部の学生が中心となって実施されました。ボランティアに参加した学生全員が被災地で感じたことを少しでも多くの人に伝えたいと企画しました。                      

ボランティア活動報告会

4月28日~6月1日までを10班、学生各5名、教員1~2名で構成されたボランティア活動でしたが、埼玉みずほ台キャンパスの学生は、7班と8 班で活動をしました。

活動は主に炊き出しと大須小学校の清掃、浜の片付け、地域住民の方へのマッサージなどでした。

現地へ入った学生たちは、テレビのニュースなどでは見ていましたが、実際には想像以上の状況を目の当たりにさまざまなことを感じたようです。

ボランティア活動報告会

7班の4年生の関根洋平君と3年生の神保千波さんの報告では、ボランティアを通して、個人ではなくチームとして動くことの大切さを学び、避難所で笑顔で接してくださる方々の裏には悲惨な状況があることが理解でき、そして帰ってからは現地へ行く前よりももっと被災地のことをより深く考えるようになったそうです。  

また8班の4年生の依田一樹君、3年の澤口有紗さん、藤野尚子さん、堀井美穂さん、2年生の田尻琢也君の報告では、ボランティアをしているのではなく、させてもらっていることを自覚し、自分達も元気をもらったそうです。


ボランティア活動報告会

「被災地の復興支援にみんなの力を貸してほしい。」、「決して他人事と思ってほしくない。」、「被災地のためにできること、節電、特産品を買うことや観光地として訪れることなど、それぞれができることから始めてほしい」と訴えました

至急! 鴨川避難所の方に夏服を!

福島第1原発の影響により、鴨川市の「千葉県青年の家」に避難している福島県福祉事業協会(知的障がい児者施設)の利用者の方々が、夏服がなく不自由な生活をされています。 6歳~67歳の方、281名のために、夏用の衣服の提供をお願い致します。 この法人には、淑徳大学の卒業生が2名勤務されています。大学の皆さんにどうか協力を、ということで昨日支援の要請をいただきました。 すでに暑くなっています。至急ご協力いただければ嬉しく思います。

  • 夏用衣料全般(大きさ・男女問わず)...新品又はきれいなもの。(新品でなくても良いのですが、家庭できれいに洗濯したものをお願いします)
  • 募集期間...6/27(月)~6/29(水)
  • 千葉キャンパス1号館地域支援ボランティアセンターまでお持ち下さい。043-265-7340

「みやぎ淑徳新聞」by 同窓生近藤さま

淑徳新聞A.jpg5月18日、宮城県在住の本学OGである近藤さまが、大学の大須地区支援を聞きつけ、ボランティア先に物資を届けてくださいました。
その時の様子を、淑徳大学同窓会宮城県支部で発行している「みやぎ淑徳新聞」の号外として発行、データで送ってもらったところまでは良かったのですが、往年の「花子」というソフトで作成されていたので、掲載が今になってしまいました。
遅くなりましたお詫びとともに、ご支援に対し心より御礼申し上げます。

淑徳新聞B.jpg

その後、提出された学生のコメントを紹介します。

僕が石巻市での5日間の活動の中で、最も印象に残ったのは、雄勝病院に供えてあった写真です。
雄勝病院では毎朝、黙祷を捧げて来ましたが、一番に目についたのは写真でした。それを見たとき、どうしてなのか、涙が出て来るのを感じました。どうして涙が出てくるのだろうと思いと共に、どうしてここで、多くの人が亡くなってしまったのだろう、どうして、たくさんの人が、死ななければならなかったのだろう、と思いました。そして、そう思うと涙が溢れて来ました。ここにいた人達が確かにここにいたと、明らかに証明できるのは、この、土に汚れて、色あせたボロボロの写真しか無いのだと思うと、悲しくなりました。ボロボロの写真しか残されていないけれど、そこには確かに、たくさんの人がいたのです。
4日目のミーティングで、その事を話すと先生方は「例え物が残らなくても、人の記憶にはちゃんと残る」と言って下さいました。「けれども、人は忘れちゃうから、字に残しておくんだよ」ともおっしゃってくれました。
僕は、ここで見た事の全てを、たくさんの人が確かにそこで生きていたということを、記録し、決して忘れず、ここから先へ歩んで行きたいと思います。

総合福祉学部社会福祉学科2年  鈴木颯太

被災地の状況を自分の目で見て、その悲惨さに胸が痛みました。同時に自分に何が出来るのか?と考えた時に出来る事の少なさに無力感も感じました。そんな中、現地の方々の中には、帰るべき場所が無かったり、居るべき大切な人が居なかったりするのに、私たちに優しい言葉をかけてくださったり、人の強さと優しさを身をもって実感する事が出来ました。また、私は将来、警察官になるという夢があるのですが、人を助けたり、人の為に何かをするということの難しさと喜びを今回のボランティアを通して見つける事が出来ました。この体験は、自分の財産になりました。ありがとうございました。
総合福祉学部実践心理学科2年  杉本麻美

現地に着いた時は想像以上の被害の大きさに驚きました。しかし活動を通して、たくさんの地域の方と触れあうことができ、地域の方の笑顔から私自身も元気をもらうことが出来ました。 マッサージを6班の子やカフェの方から教えていただき、体育館で行い地域の方と触れ合えたことも嬉しく思います。お母さんは私の好きな食べ物を聞いて後日夕食のメニューにしてくれたのも嬉しかったです。
桑浜の片付けもグループの子と協力し、ほんの少しの場所ですが綺麗になりました。片付けをする中で大切な品や生活用品を見つけ生活があったことを改めて感じました。
活動最終日には、避難所の方の住んでいた地域を見せていただきました。それぞれの場所でどういう状況の時に津波が来たか、松崎さんから教えていただきました。まだまだ復興の終わりがわからない状況の町を見て1日も早い復興を願いました。
活動を通して、沢山の人に支えられ今回の活動ができたことを嬉しく思います。物資の量やこれから欲しい衣類など物資の現状についても考えました。
千葉に帰ってきて私はTVニュースや新聞で石巻を始め、震災について今まで以上に耳を傾けるようになりました。震災の現状を伝える際に、大須を震災の町としてでは無く、山や海の自然の溢れた良い町だと言うことも伝えていきたいです。
総合福祉学部 実践心理学科4年  佐久間あゆみ

大須で支援活動をさせていただき,人のあたたかさに改めて気づかされました。避難所で生活をしている人達の負担を少しでも減らそうと活動していたのに,逆に気を使わせてしまっていて本当に自分がここにいていいのか悩んだときもありました。しかしマッサージや炊き出しで配膳をしたときなど「ありがとうございます」「ご苦労様」と一言声を掛けてもらえることが大変嬉しかったです。自分も少しは役に立っているのかなと思いました。
今回大須で支援活動させていただいたことを忘れずに次に生かしていきたいと思います。
総合福祉学部 社会福祉学科2年  岡本幸恵

最初に石巻市に入ったときに、TVでは感じられなかった現状に平常心では受け止められませんでした。自分の意志で来たのに、この状況で何ができるのか。今回のボランティアの前半はこのことについて悩みながらの活動でした。1日、2日と思う様な行動がとれず、チーム内の役割も果たせずに悩んでばかり8班のみんなにも迷惑をかけていました。それでもみんなは日課のミーティングと生徒たちだけのミーティングで個人的にアドバイスをくれたり、チーム全体に提案して、チームの考えを一つにしていきました。実質ボランティア最終日、僕は悩むことよりも自分の考えをみんなに伝えて情報の共有を目指しました。よく話して全員の行動を全員で理解しようと思いました。僕たちは今回のボランティアで人と関わることよりも校内の掃除と炊き出しがメインでした。各所、避難所として使われていた部屋を教室になるように掃除させていただきました。炊き出しについては、ミスもあったが最後までチームでお母さんを楽にできたと感じている。最終日にチームで物事に関して考えて行動し理解し合えたのは成功と言っていいと思う。またボランティア全体で心残りなことは、これから自分で行動していけばいいと思う。なぜならこのボランティアはここで終わりではないと思っているからだ。
国際コミュニケーション学部2年  田尻 琢也

0608_IMG_0759.JPG6/3(金)千葉キャンパス7号館にて、第1回石巻市大須地区ボランティア活動報告会が開かれました。

大須地区へ入った学生は、総合福祉学部、コミュニティ政策学部、国際コミュニケーション学部、看護学部の4学部から51名に上りますが、今回はコミュニティ政策学部の学生を中心とした報告会でした。

0608_IMG_0714.JPGコミュニティ政策学部1年石橋宗一郎君は「現地の方に希望をあげられるように頑張った。『ありがとう』の言葉が忘れられない」、同じく1年の大徳誼之君は「一日でも早く復興できるよう、皆さんの支援をお願いします」と今後の活動への積極的な参加を呼びかけました。

0608_IMG_0787.JPG2年生の中村亮祐君は「報告の前に、皆さんに考えて欲しいことがある」と、普通の生活が突然奪われたことへ寄り添う気持ちの大切さを訴え、「その中での住民の姿に人間の強さを感じた。もとの町に戻れるように今後も協力していきたい」と力強く語りました。


引き続きコミュニティ政策学部教員より、現地報告と復興に向け大学としてできることへの提言がありました。
参加した学生は約200名でした。

5月26日(木)に開催された「ハート・タウン・ミッション in 陸前高田」に矢尾板 俊平コミュニティ政策学部専任講師が参加いたしました。

yaoita.bmp「ハート・タウン・ミッション」は、三重県松阪市の山中光茂市長と、佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長が共同代表を務める東北地方の被災地復興を応援するための首長有志を中心としたグループです。 今回、首長では山中市長、樋渡市長の他、中山泰京丹後市長、井原巧四国中央市長、大木哲大和市長、松崎秀樹浦安市長が参加され、特別アドバイザーの渡邉美樹・ワタミ株式会社取締役会長、特別協力企業の金指潔・東急不動産社長、さらに湯浅誠・内閣官房震災ボランティア連携室長、小室直義前富士宮市長、この他、県議会議員、市議会議員、内閣府、企業、青年会議所、商工会から多くの参加者が集まり、約60名の参加者となりました。 当日は、朝9時に陸前高田市役所の仮庁舎に集まり、長部小学校において震災当日の様子や避難所での意見交換、災害ボランティアセンターにおいてボランティア活動の状況などを伺い、夕方から戸羽太陸前高田市長も参加し、被災地支援のための活動に関する会議が行われました。 また、戸羽太陸前高田市長より、ワタミ株式会社会長の渡邉美樹さんに今後の復興のアドバイスや市職員への「民間ベンチャー意識」導入の為、陸前高田市の参与への就任要請があり、渡邉さんはその要請を快諾され、6月1日に就任されることが発表されました。

「ハート・タウン・ミッション」の活動により、被災地支援の「モデル」が作られ、そのモデルが拡がっていくことにより、被災地支援のための大きな活動に発展していくものと期待されます。

<参考情報>
渡邉美樹氏のブログ「陸前高田市へ」
http://ameblo.jp/watanabemiki/entry-10904585238.html
佐賀県武雄市 樋渡啓祐市長のブログ「陸前高田市を訪問」
http://hiwa1118.exblog.jp/13657744/
夕刊三重(2011年5月27日付け)
http://www.shimbun-online.com/viewer/Yukan_Mie_Shimbun0110527.aspx

淑徳大学では、今回の震災発生後、東日本大震災支援ボランティアセンターを設置し、学生に向けた被災地情報の提供、ボランティアの募集・派遣を行ってきました。このほど、宮城県石巻市大須地区における継続的な支援活動が5月末にひと区切りしたことから、千葉キャンパス・コミュニティ政策学部において活動報告会(第1回)を開催します。 報告会への参加申し込みは不要。一般の方々の参加も歓迎いたします。

  • ― 点と点を結ぶ。石巻市大須地区における33日間 -
  • 6月3日(金)16:15分~
  • 千葉キャンパス7号館201教室にて
大勢の皆さんの参加をお待ちしています。