2018年2月アーカイブ

平成30年2月14日~16日の2泊3日で第5回 東日本大震災復興支援プログラム スタディツアーを実施し、陸前高田、南三陸、石巻雄勝の被災地を訪問しました。総合福祉学部学生7名、人文学部学生5名が参加しました。

活動の様子と、参加した学生の感想を紹介いたします。

(総合福祉学部 教育福祉学科2年)

ニュースや新聞などでも最近は東日本大震災のことをあまり取り上げられていなかったので、復旧に近づいているのかなと思っていたが、奇跡の一本松を行く途中の道では当時のままの建造物や瓦礫などがあり異様な光景だったのが忘れられない。奇跡の一本松の周りもなぎ倒された松の幹の部分や奇跡の一本松の後には津波の怖さを物語る建物、工事途中な部分など7年で変わったところもあれば当時の面影を残したままのところもあり、まるで住んでるところと別世界であった。

(総合福祉学部 教育福祉学科2年)

地元の人達もおっしゃっていたが、何か支援、ボランティアを行いに行かなければいけないということではなく、旅行しに来てお金をその村、街、市に使うことだけでも十分に支援になることができる。軽はずみな気持ちで、ボランティア、支援を行いに行くのでは、逆に被災地の方に迷惑になる。しかし、見に行きたいが、何をしたらいいかわからないという人たちには、旅行でいいのでぜひとも自分の足で訪れ自分の目で見てほしいと感じた。

(総合福祉学部 社会福祉学科2年)

これから先、復興が何年かかるかわからないが、今回実際に被災地に足をはこんだことを忘れてはならないと感じた。10年たってはじめて復興とはこういうことだとわかるかもしれない。私達にいまできることはなにかと考えた時にやはり、「伝えていくこと」「避難の準備をすること」と学んだ。実際に尋ねなければわからないことも多くあった。復興と同時に課題もみえた。絶対に忘れない、忘れてはならないスタディツアーだった。

(総合福祉学部 教育福祉学科2年)

現地の方が何度も繰り返し言っていた"津波てんでんこ"という言葉は、忘れてはいけない言葉であり、みんなにも伝えるべき言葉である。"津波てんでんこ"とは、津波の被害に何度もあってきた三陸地方の言い伝えである。"てんでんこ"は、「てんでばらばらに」の方言で、津波のときは家族さえ構わずに、1人でも高台に走って逃げろという意味であり、家族や集落の全滅を防ぐために語り継がれてきている。私が家族や友人に伝えてこの言葉が何人の人の記憶に残るかはわからないが、真剣に災害について考え、自分・家族・友人の身に危険が及んだ際に伝えていきたいと強く思った。

(総合福祉学部 教育福祉学科2年)

私は今回このボランティアを通して、様々な人たちの話を聞き、自分なりに考えることができたように思う。後からではなんとでも言えるこのような被害を、もう二度と繰り返さないために、知恵と経験を共有して、信念を持って、その信念を貫いていく必要があると考える。私たちは過去の思い出にしてはならない。生き残ってる私たちにはそのような使命があり、しっかりと伝えていかなければならないのだと強く感じた。 また、ぜひ家族ができてからも訪れたい。

(総合福祉学部 教育福祉学科2年)

生きる知恵を身につける事が一番であると感じた。復旧作業には、人の手が必要であり、何年かかっても復旧はできるが、大切な人の命ましてや、自分の命無きには、なにものこらない。 今回のスタディツアーで印象に強く残っている言葉が「命を諦めないで」という言葉です。震災が起きてしまったらまず自分の命を守りなさいと言われました。"津波てんでんこ"という言葉があるように一人一人が逃げなければならない。まず命を優先しなければならないと学びました。

(人文学部 表現学科3年)

このスタディツアーから震災で多くの人を失った今でも、逞しく生きている現地の人たちの姿に共感し、改めて命の価値というものを三日間を通して強く学べたと思います。

(人文学部 表現学科1年)

災害時、避難場所に逃げることが常識とされていますが、避難所に行くことが集団心理として「ここにいれば大丈夫」といった考えをしてしまうことを教えていただきました。上述したことから、わたし達の考える常識や感じ方が自然災害に必ずしも通用しないのだと知り、災害時には柔軟な思考をもって臨機応変に対応するべきだと考えます。

(人文学部 表現学科1年)

このスタディツアーを通して実際に現状をみることで、メディアを通した「視聴者に届けるための東日本大震災の被災地」ではない「ありのままの被災地」を見ることができました。

(人文学部 歴史学科1年)

現地で復興に関わっていくことはできない私が今関東に戻ってきてできることは、被災地の現状を見て、聞いてきた事を私の地元にいる人たちに伝えて忘れさせないこと、そしてこのような被害を出さないためには何ができるのかを考えることだと思う。

(人文学部 歴史学科1年)

今回のツアーで学んだことを自分の中だけで終わらせるのではなくたくさんの人に発信していきたくさんの人が被災地に行ったりして災害についてもう一度考えてみてほしいと思った。