大須小学校・大須中学校夏休み学習支援ボランティア(うに漁)

ウニ漁体験レポート

 

ウニ漁体験「船に乗ってみっか?」と声をかけてくださり、ご厚意により「うに漁」体験の機会をいただきました。 「残念だけど、船酔いするから・・」という人を除き、船に乗るメンバーを決定。

日の出と同時に起きて雄勝桑浜へ行き、必需品の「長靴」と「ライフジャケット」を身に着けて準備万端。

 私たちの内心は少し不安だが、「うに漁」は通常通りに何艘もの船がそれぞれの漁場を目指して出発。

ウニ漁に出発「うに」はとても敏感なので「うに漁」に最適なのは鏡のように穏やかな海の状態とのこと。しかし今日は若干波があり、漁師さんも「今日は、どうだかなぁ・・」。

漁場についたものの、どの船もしばらくは何もせず、「あと5分・・」。 初めて知ったが、合図があり一斉に「うに漁」を開始するとのこと。 「うに」は「こんぶ」が大好物らしく、直径50センチほどの丸い網の上に幅の広い大きな「こんぶ」を固定して海底に仕掛ける方法で漁をする。 船のまわりには何か所かに浮についた旗が・・。

「なるほど、あそこに仕掛けが・・」。 漁師さんがその旗を引き出した。引いて引いて引いて・・、思った以上に海底までは深い。 引き上げられた丸い網の上には「こんぶ」と「うに」が・・。

「真っ黒なうにが動いている!」と感動している間にも、漁師さんと奥さんは「かご」にいれる「うに」と海に戻す「うに」を選別しつつ、新しい「仕掛け」を準備して海底へ。あっという間にすべての仕掛けを終了し、港へ。

ウニ漁体験捕りたての「うに」は「こんぶ」まみれ。お互い協力して、新鮮なうちを「うにぱっくん」で半分に割り、「うに」から「こんぶ」をはずす作業を開始。その後、ピンセットで細かな「こんぶ」をはずす作業へ。思った以上に大変な作業が続き、やっと私たちが知っている「うに」の姿となった。

学生は「思っていた漁とまったく違っていて、すべてに驚いた」 「震災後に地形が変わったことで漁場にも影響があったと知った。もっと港に近い場所で漁をするのかと思っていたが、思った以上に沖にいき、驚いた。

しかし、すべてが初めてで楽しかった。」 「漁の途中から雨が降り、8月だというのに海の上は肌寒いような気温だった。これから秋、冬へむけての漁の大変さを想像すると、頭がさがる思いだ。」 など、思いがけない体験に興奮ぎみであった。

 こうして毎日、大変な漁をして下さる漁師さんに感謝するとともに、「うに」が高い理由も納得。

大変貴重な体験をさせていただき、感謝します。ありがとうございました。  

 (文責 淑徳大学総合福祉学部准教授 松山恵美子)