2015年度 第3回 石巻スタディツアーを実施しました

今年で第3回目となる本学学生によるスタディツアーが、3月9日から12日の3泊4日の行程で実施されました。

キャンパスの垣根を超えて、総合福祉学部から3名、看護栄養学部から6名、人文学部から3名そして総合福祉学部前田教授、東京キャンパス職員の藤本、千葉キャンパス職員の冨川が引率しました。

現地では、当時を風化させない活動として震災当時の様子が伺える『伝承施設』を訪問しました。

震災から5年目となる節目を現地で迎え、「自分の目で見て、聞いて、感じる」充実した4日間を過ごし、参加学生は大きく成長したように感じました。


【雄勝硯生産販売組合でのボランティアの様子】

雄勝硯生産販売組合でのボランティアの様子

雄勝硯生産販売組合でのボランティアの様子


【語り部の様子】

語り部の様子

語り部の様子


【特別養護老人ホーム 雄心苑での活動の様子】

特別養護老人ホーム 雄心苑での活動の様子

特別養護老人ホーム 雄心苑での活動の様子


【献花場にて】

献花場にて

献花場にて


【被災地視察の様子】

被災地視察の様子

被災地視察の様子

 

◆中田 紘也(総合福祉学部 教育福祉学科2年)

 私はスタディツアーに「ボランティアとして、何をすることができるのか」というテーマを持って臨んだ。そして、福祉施設や資料館を訪れたりしたり、孤独を感じ自殺してしまうという話を聞いたりした結果、私は地域密着型のコミュニティを作る手助けができるのではないかと考えた。会話をしたり、趣味や得意分野をいかしたりし、少しでも気持ちが安らいだり、落ちついたりするようにしたいと思ったからだ。

 

◆根本 ひかる(総合福祉学部 社会福祉学科3年)

私にとって、この石巻雄勝スタディツアーは「人やものが生息する瞬間」、そしてその経験から、「次の更なる自を探求し、見つけ、そして掴む」、そんな秘めたる心の内を呼び起こす経験でした。普段鎧兜に身を包んだ私から、「自身の原点と足元」に目を向け、それを被災地と、そして、このツアーをともにしている仲間や教職員とが、『同士から同志へと歩みよること』、またそこには『いまと今後歩む一筋の道を見据える力』を研ぎ澄ましていくヒントに紡いでいきたいです

 

◆伊藤 雅貴(総合福祉学部 実践心理学科4年)

 私自身、雄勝スタディツアーに参加したのは3回目であり、石巻市雄勝町に来訪したのは8回目になります。このツアーを通じて幾度となく感じるのは初めて雄勝に来た人も複数回来た人も何かしらの経験や知恵を持って帰れるようなツアーであると考えます。今回は「観て学ぶ、視て学ぶ」というテーマで考えるように、被災したところの現状、伝統の復活、地域の復活をさせれるようにしていくということなのだろうと思われます。

(また、このツアーでは、伝統工芸品の復活させる最初の一部分、そして特別養護老人ホームの清掃、震災当時の話、語り部があり、たくさんのことが学べるツアーになっていると思うので、みなさんぜひ参加してみてください!そして、行ったことない人は是非参加してみてください!)

 

◆高橋 由和(看護栄養学部 看護学科3年)

今回のスタディツアーでは、「自分にできることを見つける」ということをテーマに参加しました。震災から5年経ち、何もない自分にできることがあるのか、被災者の学生ボランティアに対するニーズがあるのかという不安もある中での参加でした。しかし、4日間のボランティア体験などを通して、「共にいる」ということができた4日間だと思います。また、自分がすべきことやできることも現地に立って見つけることができました。同時に普段関わることのない他学部の仲間との出会いも宝物になりました。

 

◆塚越 起子(看護栄養学部 看護学科3年)

地元の方から災害発生時やその後のお話しを聴かせていただき、何気なく過ごす日常が当たり前ではなくありがたいことだと感じました。いつ何が起こるか分からないため、家族や友人と過ごす時間を大切にしつつ感謝の気持ちを忘れずに素直に伝えられるようになりたいです。また、自分の住む地域を知りたいと思いました。長年住む方の声等から地域の歴史を把握し、コミュニティに参加すること、常に危機管理を持って過ごすことの大切さを学びました。

 

◆増田 晴香(看護栄養学部 看護学科3年)

被災地におけるボランティアで印象に残ったことは、震災・津波による被害を受けながらも懸命に今を生きようとする地元の人たちの姿です。東日本大震災から5年経った現在、惨劇の跡を詳細に知るほかに現地の人の思いや伝統品といった石巻の良さも知ることができました。被害を受けながらも地域の伝統を守る取り組みや、今回の被害と教訓を広く伝える地元の方々に生きる強さを学びました。今回の災害を現地のことだけに捉えず、私の地元まで広げて身近なこととして考えてゆきたいです。

 

◆宮澤 紗瑛(看護栄養学部 看護学科3年)

 今回のスタディツアーでは、テレビ等のメディアだけでは分からなかった被災地状況や地元の方から話を聞くことが出来ました。一番印象的だったのが「災害にあったら、周りを気にかける事を意識して欲しい。」という言葉です。災害にあったらまず自分の身を守る、家族の安否を心配することに意識が行きがちだが、新たに学んだこの視点を持って、周りの事にも目を配っていきたいと思います。このツアーに参加したからこそ、学んだ事、出来る事を実行していきたいです。

 

◆長岡 真子(看護栄養学部 栄養学科3年)

 東日本大震災のスタディツアーを通して、一度失ったものを取り戻すのがこんなにも難しいものだということを実感しました。失ったものには、ひとやものと様々あるが、目に見える復興より目に見えない復興がより大切であり、時間を有するものだと学びました。

 また、地元の海と共存する中で景観を失わずに津波から守るための対策や避難訓練の取り込みを見直し、将来に活かしていきたいと強く感じました。

 

◆前田 彩花(看護栄養学部 栄養学科3年)

雄勝のボランティアに参加する前は5年経った今、自分に何が出来るのか、これからどのように向き合っていけば良いかを考えたいと思い参加しました。現地に行くことで感じる事、考える事はたくさんあります。一番感じた事は、災害を甘くみてはいけないという事。同じ事を繰り返さない為にどうするべきか考え実行する必要があると思いました。様々な学科の学生と取り組む事で色々な意見がありとても勉強になりました。

 

◆成井 勇人(人文学部 表現学科2年)

 「私たちにできることは何だろうか。」

 この問いの答えを求めるために、私はこのツアーを通して、初めて被災地へ足を運びました。

メディアでは、復興は徐々に進んでいると伝えていますが、実際に現地へ入ると、まだまだ途中段階であるということが実感できます。頻繁にすれ違う工事用車両や、仮設の建物などが並ぶ光景から、完全には元の生活を取り戻せていないことも伺えました。しかし、現地の方の、前向きに進んでいこうとする姿には、胸がいっぱいになりました。

 私たちにできることの答えは、1回の訪問では見つかりません。今後とも、被災地へ足を運び続けることが、その答えを求める鍵となるのではないかと、今回のツアーに参加して思いました。

 

◆根津 瞳(人文学部 表現学科2年)

 私は表現学科に在学しているので、被災地を自分の目で見て、また現地の方に話を聞きそれらを映像にまとめたいと思い参加した。

 中でも一番印象に残っている事は、雄心苑にて「震災から5年が経ち、今人々に伝えたいことは?」という質問に対し、「3.11を語り継いでほしい。」と答えていただいたことだ。3.11があったという事実だけでなく、そこから学んだ改善点をどう今後に生かしていくかということを、内容や見せ方など様々な視点で“伝承”していけるような映像を残していきたい。

 

◆樋口 貴郁(人文学部 表現学科2年)

 今回初めて、被災地を直接目にしたのですが、凄く寂しい雰囲気を感じました。震災の傷跡が深く残っている風景を目の当たりにし、この場で多くの命が失われたと考えると悲しい気持ちになりました。

 しかし、現地の方々は、しっかり前を向き、歩んでゆこうとしています。そんな方々と触れ合い、私は、後ろ向きな自分が恥ずかしくなり、考えを改め『前向き』に自分の心を奮い立たせました。『前向き』を忘れず、これからの生活、ボランティア活動を行っていきたいです。