2018年度 第8回学習支援ボランティアを実施しました(東日本大震災復興支援プログラム)

第8回学習支援ボランティアを宮城県石巻市立雄勝中学校にて、7月31日~8月3日の3泊4日で実施しました。千葉キャンパスから2名、東京キャンパスから1名が参加しました。 東日本大震災発生当時、淑徳大学の卒業生が中学校の校長先生を務めていたことがきっかけで始まった学習支援ボランティアですが、今年も高校受験を控えた中学3年生を中心に受験対策の学習支援をしました。学生自ら作成した学習プリントを使ったり、中学生からの質問に答えたりと慣れないことに戸惑いもありましたが、ワークショップ(振り返り)で総合福祉学部・山口光治先生からアドバイスを頂いたことで、4日間を通して成長した姿を見せてくれました。

雄勝中学校の先生からは、「日常生活のなかで大学生と触れ合える機会が少ないため、キャリア教育という面でも交流させていただけるのはありがたい」とのお言葉をいただきました。

雄勝中学校での学習支援以外にも、雄勝名物である硯の製作現場でのお手伝い、震災当日の状況を知る方の説明を聞きながら大川小学校跡地を見学するなど、多くの学びを得ることができました。 ボランティア活動先では、過去の参加学生や震災発生当初から現場入りした教職員の名前を覚えている方もいました。淑徳大学で受け継がれている人とのつながりをもとに、今回も充実した学習支援ボランティアとなりました。来年度も同日程で実施予定ですので、多くの方のご参加をお待ちしています。

参加者の感想

 私は今回初めてボランティアに参加しました。雄勝の小・中学生との接し方に悩むこともありましたが、最終日には少し距離を縮めることができたかなと思います。小・中学生から溢れ出る笑顔とエネルギーに私たちが元気をもらいました。硯やローズガーデンのお手伝いもできてよかったです。現地の方のお話は本当に貴重で、話を聞いていて考えさせられる部分が何度もありました。雄勝の自然も海も食べ物も、小・中学生や現地の方の笑顔や優しさ温かさも本当に素敵で、4日間で体験し感じたこと全てが私の大切な経験になりました。(千葉キャンパス 総合福祉学部1年)

今回、初めて石巻市雄勝町のボランティアに参加をさせていただき、多くの学びを得られたと感じました。実際に被災地である雄勝町に訪れると、現在私たちが生活している環境との違いを知りました。学習支援の方では、8月1日から8月3日までの短い期間の中で、少しずつ子ども達との会話が増えたり、様々な表情を見ることができ、嬉しく思いました。中学生の皆さんが、受験勉強や駅伝練習などに真剣に取り組む姿に感動したのを覚えています。皆で支え合いながら生きることの大切さを肌で感じる良い経験となりました。(千葉キャンパス 総合福祉学部1年)

「復興トラックが走りまわり、大きな音を立てて至る所で工事をしている。」それが、雄勝町に来て最初に思ったことだ。そんな中、受験勉強に励む中学三年生のサポートを行った。お互い緊張して打ち解けるのに時間がかかった。だが、高校生活やこれからの将来に向け少しでも足しにできる話ができたのではないかと感じている。また、教頭先生からは避難所生活で注意する点を教わった。いつ起こるかわからない地震に備え、そして発生した場合にどういった行動をとるべきか改めて考えていこうと思っている。(東京キャンパス 人文学部1年)

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