武蔵野銀行常務取締役石川誠氏に「地域経済の発展と地域金融機関の役割」について講義していただきました。

第3回目の企業経営研究Ⅰ(平成24年10月24日)の講義テーマは「地域経済の発展と地域金融機関の役割」でした。お話くださったのは、武蔵野銀行常務取締役石川誠氏です。講義の内容は、「MUSASHINOBANK DISCLOSURE」、「調査レポート」および講義用資料「海外進出企業について」を利用して行われました。概要は以下のとおりです。

武蔵野銀行は今年3月で創業60周年を迎えました。これまで地域の取引先企業や個人顧客に支えられて直実に発展してきました。それは経営理念「地域共存」と「顧客尊重」を順守し、地域経済・社会に密着した経営を続けてきた成果だと思っています。銀行の発展は地域の発展がなければできないと考えています。

60周年記念事業として、埼玉県が設置した基金への寄付、大宮アルディージャとトップパートナー契約を締結、また記念コンサートを開催しました。テレビコマーシャル用に作成したDVDがコマーシャル部門で受賞しました。またCSR(企業の社会的責任)への取り組みも積極的に行っています。活動内容はディスクロージャー誌に詳しく書いてありますので見てください。武蔵野銀行のCSRの基本方針として「地域経済への貢献」「地域社会への貢献」「環境への配慮」を掲げ、地域の発展に貢献する活動を行っています。また新成長分野として農業分野、医療・福祉分野への取り組み、創業・新事業を支援しています。

 

県内7つの大学と提携して研究開発や経営課題の解決といった取引先企業のニーズにお応えしています。さらに銀行の子会社・関連会社を含めたぶぎんグループの総合力を発揮してきめ細かいサービスを提供しています。

また、経済のグローバル化に伴って海外進出する取引先企業が増えてきました。「調査レポート」は、埼玉県内企業の海外進出状況を調査したものです。「すでに海外進出している企業」は、回答のあった企業の約3割を占めています。武蔵野銀行も海外進出を計画している取引先を支援するために、タイやインドネシアの銀行と業務提携しています。

 

 

 

企業の海外進出は、国内産業の空洞化につながる心配があるので良いことばかりではありません。それでも取引先企業が成長して地域経済が発展するために必要な支援、サービスは積極的に行っていきたいと考えています。

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