淑徳大学で観光を学ぶ千葉ゼミ所属の2年生は、
2泊3日(2019年8月1~3日)の行程で岩手・奥中山高原(一戸町)を舞台にゼミ合宿を行いました。
盛岡駅西口に朝早く集合したゼミ生たちは、マイクロバスで一路、まずは御所野遺跡を訪ねました。
御所野遺跡は、2021年ユネスコ世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の一つです。
所野縄文博物館では、館長自らが案内をしてくださいました。
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世界遺産登録をめざす御所野遺跡。御所野縄文博物館では館長自らが案内をしてくれた
レタスなど高原野菜の生産で知られる一戸町は、企業的大規模経営の農業でモデル地域にもなった場所。
JA新いわて奥中山エリア統括部長を訪ね、これまでの歩みや現況をうかがいました。
また、酪農もさかんなことから、私たち一行は奥中山高原農協乳業を訪ねて、工場ラインを見学しました。
首都圏でもPB商品などで馴染みがあります。
社会福祉法人カナンの園では、支援事業にかかる各種施設も見学しました。
そして日が沈まぬうちにと、西岳の山頂をめざして町を一望。澄んだ空気と突き抜ける青空を堪能しました。
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JA新いわてで高原野菜や企業的大規模経営の農業モデルについて学んだ
私たちが今回、お世話になった奥中山高原は、スキー場隣接のセンターハウスがある本館と、
別館にわかれる、町内唯一の宿泊施設です。日帰り温泉の利用も可能で、県外からの利用客も多く、
別館併設の天然温泉「朝朱の湯」や、眺めのよい本館の「煌星の湯」を、私たちも利用しました。
また、別館の駐車場に立地する奥中山高原ジェラート「雪あかり」は、
ご当地ならではの新鮮な生乳と素材を活かした絶品グルメで知られています。
私たちは一気に虜(とりこ)になりました。
野田村産「のだ塩」を使用した塩味や、町で採れたカシスのジェラートが特に人気でした。
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奥中山高原ジェラート「雪あかり」で試食するゼミ生たちは「情報発信がカギ」と語る
2日目も朝から、精力的に視察が行われました。
岩手県立児童館いわて子どもの森では、主任児童厚生員の方に案内いただき施設内を見学しました。
大学生でも大いに楽しめる場所で、その規模感に驚かされました。
さらに、一戸町観光天文台にも訪問して、台長にご説明をいただきました。
国内屈指の星空環境といわれるこの地で、東北初500ミリ級大型天体望遠鏡を備えた天文台です。
ちなみに、この天文台や投宿先の奥中山高原はいずれも、開発や運営母体は一戸町で、
奥中山高原株式会社は指定管理者となっています。
昼食はセンターハウスに戻って、噂の「縄文カレー」を食べました。
食の拠点づくりにも注力しているのがうかがえます。
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一戸町観光天文台では吉田台長から施設案内をいただいた
午後は、これら視察の成果を持ち寄って学生全員でワークを行いました。
それぞれに長所や短所、課題を整理して、SWOT分析を行って模造紙にまとめ、成果発表会に臨みました。
成果発表会には、一戸町の田中町長はじめ町役場の皆さんや、
地元鉄道会社IGRいわて銀河鉄道ならびにIGR銀河観光のかたがたにご参集をいただき、
学生の目線で感じたことやアイデアを、関係者の皆さんへお伝えすることができました。
発表のあとは交流会を行いました。奥中山高原の料理長が腕をふるった料理の数々に、一同大喜び。
親睦がはかれました。
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地元観光関係者や一戸町の田中町長はじめ役場の皆さんに向けた成果発表会を開催した
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一戸町の田中辰也町長を囲んで千葉ゼミの皆さんと
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交流会では地元産を素材とした料理の数々に舌鼓をうった
最終日は学生全員で、同施設が運営する釣り堀に向かいました。
釣れたニジマスやイワナは、その場で炭火焼きにして食べることができます。
温泉で汗を流したあとは、これまた料理長お手製のレタスたっぷりのチーズバーガーを、
冷製スープと一緒にいただいて、各自、帰り支度をしました。
盛岡駅での解散時、かけつけてくださったのが、淑徳大学OBで社会福祉法人「元気一番館」の石川館長です。
後輩たちに激励をおくってくださいました。
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淑徳大学OB石川さんの話に耳を傾ける学生たち
盛岡さんさ踊りの会期中で盛岡駅は賑わっていた
充実した3日間でした。私たちの取り組みは、2019年8月4日付け岩手日報朝刊に、大きく掲載されました。
岩手日報(2019年8月4日朝刊)
道中、すべての視察にご同行いただいた奥中山高原株式会社の菊池社長には、
この場を借りて心から御礼を申し上げます。
岩手県一戸町ならびに奥中山高原の観光が、ますます発展されることを祈念します。