2016年9月アーカイブ

合宿2日目(9月2日)は、前日にひきつづき雲一つない青空。

トンボたちが飛び交い、暑いながらも夏の終わりが近いことを感じさせます。

宿「ごかばし」を出発した一行は、一路、「三菱マテリアル横瀬工場」をめざしました。

車に揺られていると、町のシンボル・武甲山がみるみる迫ります。

やがて巨大工場の姿が現れると、その圧巻ぶりに多くの学生が驚きの声をあげました。

【良質な石灰岩が採掘される武甲山の北側斜面と三菱マテリアル横瀬工場】

 

 

賑わい創出に産業観光のあらたな可能性

 ~三菱マテリアル横瀬工場を視察~


三菱マテリアル横瀬工場が操業を開始したのは、日本が高度経済成長に沸く1969年(昭和44年)のこと。

良質な石灰岩が豊富なことで知られ、さかのぼること明治時代から採掘がなされてきました。

 

はじめに社内講堂で約30分間、横山隆史副工場長はじめエンジニアの皆さんからレクチャーをうけました。

各種製品や製造工程など“セメント産業のイロハ”から、産業廃棄物を再利用するリサイクルへの取り組み、CSR(企業の社会的責任)までを、クイズをまじえながら楽しくわかりやすくご説明いただきました。

座学で知識を得たところでいざ、全員がヘルメットにゴーグル、軍手を着用して、ここからが工場視察の始まりです。

 

熱気をおびた直径4メートルものロータリーキルンや24時間監視ができる全自動分析システムなど、一般にはなかなか見学できない機密エリアにもご案内いただき、マニアならずとも「工場萌え」を実感した学生たち。

近年、新たなツーリズムとして産業観光が脚光を浴びていますが、横瀬町における大いなる可能性、賑わい創出の起爆剤となることを誰もが実感できました。

 

わずか2日ではすべてを知りつくすことができないほどに、魅力ある観光資源が数多い町であることを、学生たちが痛感したのは言うまでもありません。

これから学生たちが、観光という鉱脈を掘りあて磨きあげていくさまを、どうぞご期待ください。

 

【三菱マテリアル横瀬工場の社内講堂でレクチャーに耳を傾ける学生たち】

 

【安全確認をしながら技術者の案内で約1時間、工場視察をした】

 

【産業観光の特性ともいえる観光振興と機密保持との二律背反を、どう乗り越えるかが課題 】

 

 

味覚の秋で最盛期を迎える観光農園

~小松沢レジャー農園で原木シイタケ狩りを体験~


池袋から特急電車で約70分という好立地に、全国的にも有名な観光農園の存在があることを知るひとは少ないかもしれません。

横瀬町の「小松沢レジャー農園」は、数ある観光農園のなかでも老舗中の老舗で、オールシーズン楽しめる体験型レジャー農園です。

学生たちは、おのおのビニール袋を手に、原木シイタケ狩りを体験しました。

 

昼食のバーベキューを楽しみに広大な敷地のなか歩を進めると、軒先に連なる大手旅行会社の協定プレートの数々が目に留まりました。

大型バスでの団体客はもちろんのこと、近ごろでは健康志向の高まりから、マイカーなどでお越しになる「個人リピーターが増えている」と、小松沢レジャー農園代表・町田恒夫さんは語ります。

味覚の秋が到来するこの季節、交流と体験の拠点としての観光農園の在り方、取り組みを、身をもって学べたことは、学生たちの大きな収穫になりました。

 

 【菌床栽培に比べ栄養価も高く美味とされる原木シイタケ。初めてのシイタケ狩りに学生たちは夢中になった】

 

【物見遊山ではない体験型の旅への転換が進む旅行業。旅行会社各社の協定プレートがならぶ小松沢レジャー農園】

 

【小松沢レジャー農園では昼食にバーベキューを賞味した】

 

 

三菱マテリアル 公式ホームページ http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/

小松沢レジャー農園 公式ホームページ http://www.komatsuzawa.co.jp/

淑徳大学では昨年度から「道の駅 果樹公園あしがくぼ」(横瀬町)の活性化に協力しています。

初年度の平成27年度は、経営学部経営学科の2、3年生が特産品を活用した新規商品開発や冬季イベントの新たな魅力創出に取り組みました。

2年目の平成28年度は、経営学科からバトンを受けた観光経営学科の2年生が新たに「道の駅」の活性化に取り組む予定で、先日そのキックオフ合宿を実施しました。

 

 

晴天に恵まれた合宿初日の9月1日、お昼前の「道の駅」に参加学生10名が集合しました。

  

【道の駅 果樹公園あしがくぼの様子】(左写真は2016年5月撮影)

 

 

朝早くに自宅を出発した学生も多いため、早々に昼食タイム。

「道の駅」支配人のご厚意で「ずりあげうどん」をいただきました。

この地域独特のうどんの食べ方で、各自がお好みでお椀につけ汁(「道の駅」では横瀬町内で醸造されたお醤油をおすすめしていました)と薬味を用意、そこに釜揚げのうどんを浸していただくというもの。

初めて体験する学生もそれぞれ工夫して地域の食文化を味わっていました。

  

【お昼にいただいた秩父名物の「ずりあげうどん」】

 

 

お腹も満たされたところで「道の駅」の直売所へ。

地元産品を中心とした品ぞろえや魅力づくりについて解説していただきました。

所狭しと地元産の果物や野菜、お菓子などの加工品が並びますが、今はちょうどぶどうが美味しいシーズン。

売り場の中でもひときわ目立ちます。

  

 

 

続いて、歩いて国道299号に面した「横瀬町ブコーさん観光案内所」へ。

こちらでは横瀬町に関するあらゆる観光情報を入手できるほか、秩父エリア全体の観光情報も充実しています。

【横瀬町や秩父エリアの観光情報がギュッと詰め込まれた観光案内所の様子】

 

 

さらに一足伸ばして今度は「あしがくぼの氷柱」の会場へ。

冬季に山の斜面を利用して氷柱をつくりライトアップするこのイベント、昨冬は経営学科の先輩がアイスキャンドルを制作し注目を集めました*1

会場のスケールの大きさに驚かされます。

 

【氷柱会場となる斜面を高台から見学】

 

*1参照:淑徳大学経営学部ブログ

https://www.shukutoku.ac.jp/extra/keiei/blog/2016/02/post-18.html

 

 

続いて横瀬町茶業組合の製茶工場へ。

こちらでは昨年度の先輩がパッケージデザインや新商品開発に挑戦した際にお世話になりました*2

今回も組合長らが製茶の工程等についてレクチャーしてくださいました。

横瀬町のお茶はていねいに心を込めた高い品質が自慢。

5~6年前から紅茶づくりも開始され、紅茶のソフトクリームは「道の駅」で一番人気の商品だそうです。

 

【製茶工場でのレクチャーの様子】

 

*2参照:淑徳大学経営学部ブログ

https://www.shukutoku.ac.jp/extra/keiei/blog/2015/12/post-17.html

 

 

その後、「秩父札所三十四ヶ所観音霊場」の一つ西善寺(秩父札所八番)を経て「寺坂棚田」へ。

横瀬町内の四団体が「寺坂棚田保存会」を組織し、寺坂地区の棚田の保全に取り組んでいます*3

横瀬町の象徴ともいえる武甲山を正面に望み緩やかに広がる棚田の景観は人気を集め、写真や絵画を楽しむ人の姿も見られました。

 

 

【里山の風景が人気の寺坂棚田】

 

*3資料:寺坂棚田保存会ホームページ

http://terasakatanada.jimdo.com/

 

最後に羊山、大慈寺(秩父札所十番)を経て宿泊先「せせらぎの宿 ごかばし」へ。

夕食に横瀬町から町長、副町長、振興課のお二方の計4名がご同席くださり、観光の活性化に向けた意見交換を実施。

横瀬町の新たな魅力づくりや効果的な情報発信方法についてアイディアを出し合う有意義な機会をいただき、後期のゼミ活動に向けたキックオフ合宿の一日目が無事、終了しました。

 

【富田町長はじめ横瀬町の皆さんと意見交換しながら夕食】

 

お忙しい中ご対応下さった横瀬町の皆様、どうも有り難うございました。

 

 

2年生の隈ゼミでは、

流通・小売分野で活躍できる知識を身に着け、能力を高める勉強をしています。

「販売のプロ」になるためには、

豊かな商品知識や高い接客技術はもちろん、現代の多様化・高度化した顧客のニーズを捉え、

在庫管理やマーケティング、労務・経営管理など幅広い実務的な専門知識を持つことが必要です。

 

今回は、学習内容を確認すべく、ゼミ生でイオンレイクタウンに見学に行きました。

学生は3人から4人程度のグループに分かれ、

販売について学習した事項についての5つの課題について調査しました。

 

 

 

課題は同一項目について複数店舗を調査し、

その差異の要因を分析するというものです。

調査結果は個人別に作成し、見学終了時に提出されました。

 

 

 

現場での調査を通じて、学習内容が現実の小売業でどのように実施されているか、

いっそう理解を深められました。

 

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