2017年1月アーカイブ

経営学科の実践学習科目「企業経営研究Ⅲ」では、

授業で学んだ様々な理論が実際の経営現場でどのように活かされているのか、

それらを実際の企業・団体の活動においてどのように活用できるのかについて

検討し提案できることを目指しています。

 

12月7日には、

TOHOシネマズ株式会社にご協力いただき、

「TOHOシネマズ府中」の劇場運営の現場を見せていただきました。

企業見学には、「企業経営研究Ⅲ」の映画興行コースの3年生11名が参加しました。

 

 

 

国内市場シェア1位を誇るTOHOシネマズ株式会社は、

北海道(札幌)から鹿児島まで、全国69の拠点644スクリーンをもち、全国に事業を展開しています(2016年現在)。

劇場運営に関しても様々な工夫がされており、

映画を楽しむことができる快適な空間を提供しています。

 

今年度の産学連携のテーマは、「映画興行における新事業提案」です。

受講者は事前勉強を通して、斬新かつ実現性の高い新事業を提案してきました。

今回の企業見学の目的は、

自ら提案した新事業について、現場からの検証を通して、修正を加えることです。

受講者全員は新事業提案の精度を高めるために

積極的に情報を収集したり質問したりしました。

 

 

 

今回の「TOHOシネマズ府中」への企業訪問は、

TOHOシネマズ株式会社・馬場直樹様(経営企画部)からご協力いただきました。

お忙しいところ貴重なお時間を割いていただき、深く御礼申し上げます。

 

今回は視察旅行後のゼミについてお伝えします。

 

11月26~27日に行った箱根町の視察で、新たに発見した研究対象地の魅力と問題点についてグループごとに発表し、視察前に調べた点との違いや、より具体的な魅力・問題点について、先生に助言をもらいながら、ディスカッションを進めました。

 

ゼミ生の意見として、箱根町の魅力は2つあり、1つ目は観光施設の数が非常に多く、多様性に富んでいることと考えました。温泉の他に、美術館や神社、芦ノ湖、大涌谷など、人文資源・自然資源をバランスよく有していることがわかりました。特に、私たちが視察した「星の王子さまミュージアム」や「彫刻の森美術館」、「海賊船(芦ノ湖の遊覧船)」などは、大人だけでなく子どもも楽しむことができます。

 

2つ目の魅力は、二次交通が充実しており、それらを使うためのフリーパスがあることです。特にフリーパスは、交通費の節約のみならず、週末等観光客が多い時期のバスやケーブルカーの乗降時間を短縮するというメリットだけでなく、観光施設(美術館等)の入場料や、土産品の割引という特典もあり、観光客にとって箱根での周遊の利便性を高め、観光消費を促進する役目があることがわかりました。

 

一方、箱根町の問題点は、二次交通の混雑や、食の問題などが挙げられました。

私達は紅葉シーズンが終わりに近い11月の土日に視察したのですが、多くの観光客が訪れていました。観光客が多いにもかかわらず、大涌谷まで行ける箱根湯本ケーブルカーは1時間に3・4本で車両数も少ないため、混雑していました。また、バスも乗降車口は車体の前1カ所のみで、フリーパス利用者は乗車時と降車時どちらも提示が必要なため、満員のバスでは効率が悪いということと、遅延に繋がるとわかりました。

 

また、食の問題として箱根の名物が湯葉とガイドブックに記載されていましたが、残念ながら今回の視察ルートでは、湯葉のお店が見つかりませんでした。ほかにも、駅の近くには多くの飲食店がありましたが、観光資源の近くには飲食店が少なかったことも問題と感じました。

 

今後のゼミでは、箱根町の魅力をどのようにして伸ばし、問題点をどのように改善すればよいかを考えます。

 

 

 上の写真は、ディスカッションをしている様子です。

 

 今回は、城定由梨(写真左)と成冨里佳(写真右)が担当しました。

 

次回は、小林茜と森田早耶香が担当します。

 

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