2021年2月アーカイブ

観光経営研究ホテルコースでは、観光庁に採択された「秘境秋山郷 マタギ文化発信地化計画事業」の一環である

「マタギ養成講座モニターツアー」の参加者募集広告に取り組んできましたが、12月5日から9日にかけて、有志の学生6人がツアーに参加しました。

なお本プロジェクトには淑徳大学のほか、高崎経済大学、相模女子大学、立教大学の学生も参加しています。

 

12月5日、越後湯沢駅に集合後、バスで約2時間かけて目的地の長野県栄村の秋山郷に向かいました。

到着後は、河原から温泉が湧きでる中津川で足湯を楽しみました。

 

翌日は秋山郷在住の6名のマタギの方々から、マタギの文化や歴史、実際の狩猟についてのお話を伺いました。

近頃はクマやシカなどが里におりて農作物を荒らすなどの被害が多く、

自治体から害獣駆除の依頼が増えているそうですが、後継者不足が大きな課題となっているとのことでした。

午後にはマタギの方々が先導して、山へトレッキングに出かけました。

道路に積もった雪に、クマやシカの足跡がはっきりと確認でき、獣の存在を実感することができました。

またクマが冬眠する木のくぼみや、落とし穴、マタギが猟期に滞在した洞窟なども見学しました。

 

 

3日目はジビエ食を体験しました。

エコール辻東京の秋元真一郎先生(西洋料理)と野中覚先生(日本料理)による調理手順解説と試食体験が行われました。

レクチャーでは、日本の害獣の状況とジビエ食普及の難しさなどについて説明がなされ、

今後ジビエ食文化を振興するためにも、ジビエと食育を観光コンテンツとしていくことの可能性についても示唆されました。

 

4日目は、雪国観光圏代表理事の井口智裕様のお話を伺い、雪国文化を観光コンテンツとした広域DMOの取り組みについて理解を深めることができました。

今回滞在した秋山郷栄村は、日本有数の豪雪地帯であり、冬の間は雪に閉ざされてしまいますが、それが独自の文化を育み、今後は観光の目玉となるポテンシャルを秘めている、とのことでした。

 

ツアーに参加した学生たちにとって、マタギの方々との会話やジビエ食体験はたいへん貴重な経験となりました。

また授業のなかで広告宣伝に取り組んだツアーに実際に参加することによって、

販売した観光商品がどのように実施されていくかについても学ぶことができ、意義深い機会となりました。

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