2016年8月アーカイブ

2020年にオリンピック開催を控える東京。

今後観光に関するハード、ソフト面でも東京のまちの様相は変化していくものと思われます。

台東区は博物館や美術館など文化的な施設が集まる上野や下町の風情を色濃く残す浅草など、

多彩な表情を持つ地区を擁しており、国内外から年間4,500万人以上が訪れる東京でも代表的な観光エリアの一つです。

 

観光メディア論の研究に取り組む千葉ゼミと観光地のプランニングを研究する堀木ゼミの2年生計21名が

台東区役所と旅館澤の屋を訪れ、今後の変化に直面する行政と宿泊施設、それぞれの取り組みについて学びました。

 

当日、まず訪れたのは台東区役所の観光課。

2020年の東京オリンピック開催を控え、観光客は今後さらに増加すると予想されますが、

台東区はどのような考え方で観光振興に取り組んでいるのでしょうか。

 


【区役所の会議室で「台東区観光振興計画」についてレクチャーを受けました】

 

台東区は今年3月に「台東区観光振興計画」を策定、

2020年オリンピック・パラリンピックに向け区民が一丸となって優先的に取り組む施策を「重点プラン」と位置づけているとのこと。

その内容は観光バスの駐車場対策から外国人に向けたスムースな情報提供、

区民によるおもてなしの心の育成まで非常に多岐にわたります。

観光に関する取り組みが非常に幅広い領域に及んでいることを知り、

今後自分たちが観光について学んでいく視点について考えるきっかけとなりました。

 

区役所でのレクチャーを受けた後は、

区の重点プランの内容を思い出しアメ横や上野公園を見学しながら、

下町の風情が残る谷中地区へ歩いて移動。

 

 

【日差しが強いものの多くの人で賑わうアメヤ横丁】

 

 

【まち歩きの途中、緑あふれる上野公園に立寄り】

 

炎天下での移動に疲れも色濃くなった頃、「旅館 澤の屋」に到着。

海外から訪れる観光客がますます増加する中、

台東区内にもこれら外国人を受け入れる様々な宿泊施設がありますが、

その中でも「旅館 澤の屋」は極めてユニークな存在です。

宿泊客の90%を占めるという海外からの個人旅行者は

何を求めて澤の屋へやって来るのでしょうか。

 

 

【澤の屋の館内でご主人の澤功さんがレクチャーして下さいました】

 

館内を見学させていただいた後、ご主人の澤功さんからレクチャーを受けました。

澤の屋が外国人から絶大な支持を得ている背景には、

日本と海外の文化習慣の違いを理解した上で受け入れを行っていること、

長期滞在に対応するため館内だけでサービスを完結させず施設周辺のまちと連携していること、

規模拡大をせず家族旅館のスタイルを維持していることなど、様々な取り組みがあることを学びました。

 

炎天下、昼食休憩も含めて5時間のプログラムは体力も消耗しましたが、

今後それぞれのゼミでの研究内容について検討する貴重な機会となりました。

 

ご対応下さった台東区観光課の平林様、青木様、

旅館澤の屋の澤功様はじめスタッフの皆様、どうも有り難うございました。

企業経営研究Ⅲの広告コースでは,

日本屈指の広告会社ADK(アサツーデイケイ)さんにご協力いただき,

「熊野筆100周年の企画を考えてください」という課題をもらいました。

 

2016年の4月から7月末まで学生達は

大学で学んだ知識を活かしながらこの課題に取り組んできました。

 

表参道の街頭広告調査へ行ったり

銀座にある熊野筆ショップを視察したり

大学内で広告理論や分析方法を学んだり

広告ミュージアムで優れた広告やキャンペーンの特徴を学んだりしました。

 

今回は4グループで5つの企画アイデアが出ました。

早速発表です。今回も舞台はADKのある虎ノ門ヒルズ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大学で学んだ分析方法を使って調査をしてみたり

 

 

自分たちで絵コンテを作ってキャンペーンの内容を伝えてみたり

 

 

内容だけでなく,伝え方にも様々な工夫がありました

 

最後に,プロの広告マンから全体の講評。

 

 

「どの企画もクオリティが高く学生が作ったとは思えない!」と褒めていただきました。

 

さらに今回考えたいくつかの企画については,実際に熊野筆の組合へ提案していただけるそうです!

素晴らしいですね。

講義はこれで終わりますが,優れた企画については今後も学生が対応していきます。

 

 

最後に全員で記念撮影。

 

この講義で学生達は大きく成長しました。

今回学んだデータの読み方や分析方法,

そしてプレゼンテーションでの伝え方を他の活動にも活かしていって欲しいと思います。

観光経営学科の朝倉ゼミ3年生14名は、

今年度上期、東武鉄道様と共同で「越生観光パンフレット」を製作しています。

 

7月4日、ついに越生町を訪れ、パンフレットに掲載する予定のお店を取材してきました(お店の名前は、秘密です!)。

 

お店については、既存パンフレット等で事前調査をしてありましたが、

お店のおすすめ商品やこだわりなどを直接お聞きし、それを踏まえてお店の紹介文を執筆する予定です。

 

 

 

7月22日には3回目のパンフレット製作会議を行い、

表紙の写真とデザイン、紹介する店舗の写真選定を行いました(掲載候補ですが)。

取材の際の「楽しそうな写真」、「おいしそうに越生の名物を食べている写真」を、会議参加者全員で選びました。

 

 

会議翌日、7月23日には、再度、越生町を訪れ、パンフレットのハイキングページの取材を行いました。

 

 

ハイキング用の衣装や帽子で、撮影準備中

 

 

カメラマンの指示を受け、ポーズをとりました

 

カメラマンさんのリクエスト通りにポーズをとるのは、結構大変でしたが、

学生たちは、ちょっとだけ「モデルさん」気分も味わえました。

 

9月中にパンフレット完成後、越生町が行う観光キャンペーンにゼミ生も協力する予定です。

この日、英語好きの観光経営学科1年生2名と2年生2名、

そして引率の岩村教授の5人で、東京スカイツリータウン浅草界隈の英語ツアーに出かけました。

岩村先生は,一日中英語でガイドをし、学生たちは英語のガイディングを学びました。

 

 

スカイツリータウンの中には、地元墨田区の観光コーナーがあり、

学生たちは、江戸切り子ガラスや、「指物師(さしものし)」の匠(たくみ)の技の実演等、

現代的な観光地の中にある江戸情緒を探索しました。

また浅草駅の地下街は、昭和のレトロな食堂街を見学しました。

 

浅草は、街全体がテーマパークのようなところ。

神社仏閣、人力車、数々のお土産屋、江戸時代の料理から

最近の様々なB級グルメ、浅草六区の落語と大衆芸能、

江戸・明治・大正時代のデザインを活かしたファッション、レトロな遊園地、

新旧多様な建物があります。

 

午後は、カッパ橋商店街へ。

Kitchenware, Tableware, Food Replicaに学生たちは興味津々。

飲食店の経営者がここで食器や食堂用の小物を仕入れていることを学びました。

最終目的地の浅草寺(せんそうじ)と浅草神社(あさくさじんじゃ)では、

仏式・神式両方の作法で参拝し、浅草寺裏手の抹茶アイス屋さんで、見学を終了しました。 

 

大宮駅より徒歩10分ほどにある結婚式場「ザ・ロイヤルダイナスティー大宮」は

株式会社ノバレーゼが経営するゲストハウスです。

憧れの結婚式がどんなふうに創られているのか、働いている人たちはどんな仕事を

どんなふうに行っているのかなど、実際に目で見て体験することを目的としています。

 

 

 

 

挙式が終わった新郎新婦はこの階段からサプライズ登場して披露宴会場に入ります。

披露宴会場で列席者がどのように見えるか、新郎新婦席も体験しました。

 

 

 

一組のカップルのために沢山の業務を正確にこなさなくてはならないウェディングを

憧れだけではなく仕事内容もしっかり学ぶことができた良い体験となりました。

日本でも屈指のグローバル企業,「日清」。

経営学部1年生有志はこのコースで

日清カップヌードルミュージアムでの視察から,

企業のミッション,コア・バリューといった経営学の基礎を学びました。

 

早速入場です。

 

このミュージアム,開業当時から相当な人気で

幼稚園児からご年配の方まで幅広い年代の方が訪れます。

 

この日も平日にも関わらず,大変多くの人で賑わっていました。

 

日清はチキンラーメンの発明から,沢山の商品を世界中に届けてきました。

 

 

 

国が違えば,好まれる味も変化します。

そこでミュージアム内で「世界の麺料理」を少しずつ堪能します。

 

 

「う~ん,美味しくない!」という声も。

日本人の舌に合わなくても,海外の人にとってはこの味こそが好まれているのです。

それを知ることも立派な勉強です。

 

麺をパック詰めする光景も視察することができました。

 

 

日清創業者の安藤百福さんとチキンラーメンの発明小屋

 

 

 

創業者の思い。

これが現在の企業経営に脈々と受け継がれています。

 

 

講義で学んだ「流通革命」も出てきました。

 

 

 

クリエイティブシンキングを重視していた創業者。

このように沢山の想像力・創造力を刺激する仕掛けもあります。

 

大学生・経営学の視点からこのミュージアムを見てみると,いままでは見えてこなかったことが見えてきました。

企業や創業者の考えを体感することも,経営学では立派な学習方法です。

3年生の隈ゼミでは物流について学んでいます。

学習した知識を現実の企業活動を調査することにより、実社会で活用できる能力になります。

 

7月4日、白岡市にあるニトリの物流部門を一手に引き受けている「ホームロジスティクス」の関東DCを見学させていただきました。

学生は事前に5つの課題を与えられ、課題が回答できるように見学を行いました。

初めに企業概要の説明等を受け、倉庫見学に臨みました。

 

 

入荷から自動倉庫までに作業の流れ、自動倉庫の入出庫の仕組み、

仕分から出荷までの作業の流れ等を、現場で各部署の責任者等から説明を受けました。

 

 

 

 

最後に同社の経営戦略等についても説明を受けました。

参加学生は10名でしたが、同社からは倍以上に方に対応していただきました。感謝に堪えません。

課題は後日レポート提出とゼミでの発表が義務付けられています。

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