経営学部 観光経営学科の1年生が「JATA旅博」での体験学習を通じて、「観光都市をPRする仕事」を学びました。事前学習として、ラスベガス観光局の方をお迎えし、観光局の仕事について学びました。その後、事前学習で学んだラスベガスの魅力を学んだうえで、「JATA旅博」での体験学習へ臨みました。
「JATA旅博」は154の国と地域から多くの観光局や企業などが出店し、13万人が来場するアジア最大級の観光PR・プロモーションイベントです。学生たちは今回の体験学習を通じて、この観光都市PRする仕事のヒントをつかんでもらえればと思います。
◆事前学習
ラスベガス観光局 日本オフィス 代表 岡部恭子様をお迎えして観光局の仕事を学びました。
●ラスベガス観光局のミッション
ラスベガスに観光やビジネスで訪れる世界中の人たちを魅了し、ラスベガスが世界で最も素晴らしい街であることを、プロモーションすることです。そのために、さまざまなイベントの企画、運営や、メディアへの協力、旅行会社への情報提供、販促企画のサポート、HPの運営などを行っています。
●ラスベガス観光事業の課題
ラスベガスというと、「カジノ」というイメージのみが先行し、それが訪問者数を頭打ちにする要因となっています。2006年以降、ラスベガスでは“世界有数のエンターテイメント都市”というキャッチコピーで、カジノ以外の魅力の発信に努めていますが、まだまだ伝えきれていない状況であり、引き続きの課題となっています。
●ラスベガス観光局では、渡航する人の数を増やすため、様々な活動を行っています
旅行会社に対してのエデュケーション活動や、資料・パンフレット用素材の提供。最新情報を旅行業界・メディアへ配信、メディア取材のサポート・アレンジ等を行っています。
●ラスベガスの観光としての魅力について学ぶ
カジノがあることで、警察官が多く、実は治安のいい街として知られているラスベガス。メイン通りのストリップ通りは、夜遅くに出歩いても安心です。また、ホテルの部屋数が多いので、単価が安く、1部屋1泊5000円前後で宿泊可能。さらに、日本でもおなじみのシルク・ドゥ・ソレイユなどのエンターテイメントが豊富なことや、一歩郊外へ出れば、グランドキャニオンやデスバレーなどの大自然が広がるなど、ラスベガスの魅力を学んだ上で体験学習へ臨みました。
◆現場で体験
東京ビッグサイトで行われた「JATA旅博」にラスベガス観光局が出展しました。本学の学生も、ラスベガス観光局のスタッフとして、ご案内などのお手伝いをしながら観光について学びました。
・パンフレット配布
ラスベガスをPRするためのパンフレットを配布。パンフレットは家に持ち帰ってもらえる重要なアイテム。効果的に写真を使い、ラスベガスの魅力をアピールします。
・スタンプラリー
成田空港との共同でスタンプラリーを開催。各国のブースでスタンプを押すと、素敵なプレゼンがもらえます。各国のブースを巡ってもらう仕掛けのひとつです。
・写真撮影
ラスベガスブースでは、ラスベガスの象徴であるネオンサインを展示。多くのお客様がショーガールたちと写真撮影に列を作りました。列の整理と、写真撮影のお手伝いを行いました。写真はSNSなどにアップされ、二次的に広くラスベガスの宣伝をしてくれることになります。
・プレゼント配布
多くのお客様を集客するために、オリジナルのキーホルダーを配布。また、集客の目的とは別に、ノベルティを利用してもらうことで、身近にラスベガスを意識させる仕掛けにもなっています。
・ラスベガス観光大使任命式でプレゼンター&プレス対応
多くの国や地域が、その土地とのかけ橋を目的に著名人を観光大使に任命し、観光地のPRを進めています。ラスベガス観光局が選んだ観光大使はT.M.Revolution 西川貴教さんでした。 本学の学生がこの任命式でお手伝いをしました。
プレスの対応の他にも、会場での観客誘導をおこないました。また、著名な方が出演したため、一般の方の撮影を制限いたしました。
◆事後学習
現場での体験を通して、観光について様々なことを学びました。
○色々な方と触れ合い、観光の素晴らしさと英語の重要性を実感しました。これからは文化や歴史も含めて語学の勉強をしていきたいと思います。(観光経営学科 1年 男子)
○受付業務をする中で、観光地の魅力をどうアピールするかが観光業に携わる上でとても重要だと感じました。これからはプレゼン能力などを伸ばしていきたいです。(観光経営学科 1年 女子)
○海外の方と交流が出来、世界が広がりました。日本だけではなく、世界にも支店を向けて物事を考えていきたいです。(観光経営学科 1年 男子)
○観光を通して様々な人と関わることができ、さらに興味がわきました。この後の大学生活は観光についての勉強をより頑張りたいです。(観光経営学科 1年 女子)