観光経営学科3年 朝倉ゼミの活動について 〈第7回〉 「今期の活動総括」

 

 今回は、今期の朝倉ゼミの活動の総括についてお伝えします。

  以前のブログでお伝えしたように今期は、神奈川県箱根町を研究対象地としました。

  研究対象地の選定にあたっての条件は、観光客データが10年分あること、公共交通機関を使用して、1泊2日で行けるところで、ゼミ生が提案した複数の候補地からディスカッションをして1か所に絞ります。

 研究対象地の確定後、その観光地の現状・魅力・問題点を整理するためまず観光客数と観光資源について表やグラフにまとめます。

 今期は、観光客数の分析の仕方を詳しく学びました。箱根町の10年間の観光客数の推移をみるため、火山噴火レベルが引き上げられ観光客数に大きな変動があった2015年と、その10年前(2005年)、5年前(2010年)、2015年の前年(2014年)に視点をあて、観光客数の変動とその理由を、箱根観光客実態調査報告書をもとに読み取りました。その結果、2015年の箱根の観光客は、5月の火山噴火レベルの引き上げにより6月、7月の観光客数が前年より減少しており、年間では前年より18%も減少していました。2005年は18,950千人、2010年は20,036千人と1,131千人増加しました。2014年は21,190千人で2010年に比べて1,154千人増加したことがわかりました。

 

 観光資源については、人文資源・自然資源に分け、各観光資源の概要等をまとめます。この一覧表は、視察の際の来訪先を選定する際の基本情報となります。箱根町の観光資源の特徴は、自然資源よりも人文資源のほうが数が多く、その中でも美術館や博物館が多いことが分かりました。

 

 

 こうした準備を経て、11月26日(土)~11月27日(日)に箱根町に視察しました。現地にお足を運ぶことで、観光資源の数が非常に多く、多様性に富んでいることや、二次交通が充実しているといった魅力や、観光施設の近くに飲食店が少ないこと、二次交通の種類は多いが、バスやケーブルカーの本数が少ないため混雑につながるなどといった問題点に気づきました。

                                       

 

 

 視察後は、事前に調べた魅力・問題点と、視察に行って気づいた新たな魅力・問題点を比較しながらディスカッションを行い、魅力をさらにのばすためにはどうするべきか、また問題点を改善するためにはどうするべきかを考えました。例えば、二次交通の混雑という問題点の1つは、バスの乗車時と降車時の2回乗車券の提示が必要であり、また乗降口が1か所しかなく効率が悪いという点に視点をあてました。そしてそこから改善策として乗車券の提示は乗車時のみとし、乗降口は2か所に増やすことがよいのではないかと考えました。

 

 今期のゼミの仕上げとして、観光客数の推移・観光資源の数や多様性、視察(現地調査)、箱根町の外部環境を総括して、箱根町の将来像を考え、その実現に向けて地元が何をすればいいかをグループごとに提案します。

 

 私たち3年生は、ゼミで学んだことを活かし、これからの就職活動に、より一層気を引き締めて取り組んでいく予定です。

 今回で朝倉ゼミ3年生14名によるブログを終了いたします。

 ご愛読いただき、ありがとうございました。

 

 

  最後の担当は、森田早耶香(写真左)と小林茜(写真右)でした。

 

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