熱海の旅リポートvol.2 【熱海市の観光とニューアカオ公国】

淑徳大学経営学部観光経営学科千葉ゼミ3年生は、2019年11月10日~11日の1泊2日、静岡県熱海市でゼミ合宿を行いました。熱海を代表する「アカオリゾート公国」は、敷地面積約25万坪、宿泊施設のホテルニューアカオやロイヤルイング、アカオ ハーブ&ローズガーデンやアカオビーチリゾートなどを展開する一大リゾートエリア。眺望が抜群です。

 

今回、我々はホテルニューアカオに宿泊。初日は、株式会社ホテルニューアカオ人財開発部の三橋浩様より、ホテルニューアカオならびに熱海市の観光への取り組みをテーマにご講義いただきました。

 

【ホテルニューアカオならびに熱海市の観光への取り組み】

観光庁の宿泊旅行統計調査によると、日本全体の延べ宿泊者数(2018年)は5億902万人でした。そのうち、入湯税にみる宿泊客数は約309万人(同年。熱海市税務課調べ)で、3年連続の増加となりました。2001年には約311万人だったものが、2011年には約230万人にまで落ち込んだ熱海。ですが近年、大きな復活を遂げています。熱海市の人口が約3万7000人なので、いかに観光が主要産業であるかがわかります。

 

熱海市では、主に3つの取り組みが行われていました。

まず、「ADさん、いらっしゃい!」というテレビ番組づくりの誘致活動です。熱海市役所観光経済課の山田久貴さんが立ち上げた熱海市へのロケ地誘致のプロジェクトで、大当たりしました。ロケ地誘致数はプロジェクト開始前の2011年が36本であったのに対し、プロジェクト始動後の2014年には111本まで拡大しました。

2つ目は、熱海市観光活性化キャンペーンです。ちなみにアカオハーブ&ローズガーデンでは、「ローズフェスティバル」が行われるようになりました。いっぱいに広がる花の楽園。アカオローズ&ハーブガーデンは、第 17 回世界バラ会議(2015年)で「優秀庭園賞」を受賞しています。

3つ目は、インバウンド個人旅行の誘致です。予約経路はネットが主流のため海外の予約サイトを充実させ、外国人観光客誘致に力を入れています。最近はグループのお客様より個人のお客様が増加傾向にありますが、言葉の壁も払しょくしきれていません。そこでホテルニューアカオでは、語学対応ができる留学生の採用を始めました。現在は6か国語に対応できる体制で、今後はもっと多くの留学生を採用する予定だそうです。

 

アカオリゾート公国一帯は、伊豆半島ジオパークに認定されたエリアです。ニューアカオは2030年へ向けて、熱海のみならず、富士・伊豆エリアにも営業展開する予定で、自然や景観を最大限に生かした日本を代表するリゾートを目指していきたいとのことでした。

 

(学生記者:淑徳大学 経営学部 観光経営学科 3年 今村小巻)

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