【withコロナの観光】vol.9 コロナ禍社会の観光 吉川市

淑徳大学 経営学部 観光経営学科「観光とメディア」ゼミではwithコロナの時代、利他共生の観光のあり方を学生たちが模索しています。

コロナ禍に見舞われた観光地や地域を応援したい! 第9回は、真剣テーマの「コロナ禍社会の観光」がテーマです。

 

【コロナ禍社会の観光】

新型コロナウイルスの影響で、外出や観光を自粛する人が増えています。観光に行きたい人と考えている人も、3密を避けた観光や都市部を避けて県境を超えることのない観光をしたいと考えている方がいらっしゃると思います。

そこで、今回は埼玉県内に住んでいる方を対象とした県内の観光として、埼玉県吉川市を紹介します。

吉川市は、埼玉県南東部に位置し、中川、江戸川の2つの大きな川に挟まれています。豊かな水や自然が色濃く、アクセスの良さから首都近郊の快適な街としても知られるようになりました。

吉川市の名物は「なまず」です。

吉川市は、二大河川に挟まれた特有の地形を生かし、川魚料理の文化が古くから根付いています。「吉川に来て、なまず、うなぎを食わずなかれ」といわれるほどの名声があり、歴史上の著名人も食しに訪ねたと言われています。

川魚には泥臭いイメージがありますが、吉川の清らかな地下水で育ったなまずは、クセや臭みがなく上品な味わいです。「たたき揚げ」と呼ばれる郷土料理をはじめ、天ぷらや蒲焼など味わい方も様々です。

また、吉川市はなまずの養殖にも成功していて、年間約2トンのなまずを出荷しています。市のイメージキャラクターも、なまずをモチーフにしており、吉川駅南口には、金色なまずのモニュメント(画像)があります。「なまずの里」として、なまずを市のシンボルにしています。

私たちは土用の丑の日にはうなぎを食べる文化がありますが、近年、国産うなぎは高騰しています。そのようななか、うなぎの代替品として「なまず」が食されるようにもなりました。ぜひ、土用の丑の日に限らずとも吉川市で、本場の「なまず」を食べてみてください。

※新型コロナウイルスの感染拡大で、域内観光が注目されています。淑徳大学経営学部がある埼玉キャンパスでは、特に埼玉県内での観光資源に注目をしています。吉川市には、鯰(なまず)や鰻(うなぎ)を提供する割烹や料亭がありますが、三密を避けて予約制にしたり料理のメニューを変更している店舗もあります。お出かけのときには、事前に電話問い合わせをなさることをおすすめします。

 

(学生記者:淑徳大学 経営学部 観光経営学科 2年 鈴木悠太)

月別 アーカイブ