11月の1年生の授業より

新型コロナウイルスの感染防止のため、1年生の対面授業がなかなかできませんでした。

そんな中でも、子どもをめぐる環境について、また、将来目指す職業への理解を深めるため、

今年も、後期のキャリアデザインという授業では外部講師をお招きして、お話を伺うプログラムを実施しています。

 

11月は児童相談所の所長さん、児童養護施設の施設長さんやスタッフの方々、埼玉県の教育委員会の方々にお話を伺いました。

子どもが直面する問題、解決するべき課題、小学校での先生方の働き方など、

様々な視点や立場からのお話を伺うことが、学ぶ意欲を高めることにつながっています。

 

ふりかえりも、しっかり書いてくれる学生が多いので、お話しいただいた講師の皆さんにも好評です。

いくつか学生の感想を紹介します。

 

【児童養護施設のお話を聞いて・・・】

今回お話を聞いたり動画視聴をして、聞く以前の施設の様子の想像とは異なり、

とても仕事が多く大変ではありますがその分達成感ややりがいを強く感じられる職業だと感じることができました。

教員は子どもたちと学校の中でしか関わることができませんが、施設の職員になると学校で関わることのできる場面だけでなく、

子どもたちの生活面や内面的な部分も多く関わることができ、指導することができると感じました。

自分の中では将来、教員になりたいと選択肢を一つに絞っていましたが、今回の様々なお話を聞いて、

子どもたちとより関わり、成長を見守ることのできる養護施設の職員という選択肢も視野に入れて

改めて考えていきたいと感じることができました。

養護施設にとても興味を持つことができたので今度機会があったら

実際に施設見学や体験なども参加してみたいと思います。

 

【埼玉県第3期教育振興基本計画の内容を聞いて・・・】

今日、埼玉県の教育振興計画の内容について、このような項目がたくさんあることを初めて知りました。

私の今まで経験したことが、埼玉県の施策であり、その一つひとつに目的が存在して行われていたと深く理解しました。

特に、私は、学力・学習調査を経験してきて、当時の私は自分の学力を知ることにしか興味を持っていたが、

その分析データがとても多くの観点から活用されていたという点が印象に残りました。

また、埼玉県の教育予算のほとんどが給与費ということが驚きました。

私は、それだけ子どもの教育には教員が影響を及ぼす存在だと思いました。

そのため、私は教員に求められるものが大きいことををより一層自覚した上で、

子どものための教育について深く考えていけるようになりたいと感じました。

 

【生徒指導場の課題についての話を聞いて・・・】

学校出先生が当たり前のように教えてくれていたことが生徒指導の全てだったことを知り、

子供が成長、発達をする上でとても大切で重要なことなのだなと思った。

児童生徒が、学校は楽しく安心な場所と思ってもらえるには、多くのポイントがあって、全て大切な事であると考えた。

子供の接し方が良く、観察力が高い先生は、子供と信頼関係が築けることに近づくのではないかと思う。

これからも多くの課題があるなかで、子供の話を聞く機会があった時には、しっかり聞き、理解して、話し合って、

解決できるような対応を身につけたいと思った。

2021年10月

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