初夏の花に寄せて

私の研究室は「大巌寺ビュー」サイド(研究棟の東側)です。

窓のブラインドを巻き上げ、窓全面、大巌寺の庭木を研究室の借景に仕事をしています。稲垣先生あやめの花

空調の効いた研究室はいつも快適な室温で、季節の影響はないのですが、窓の外の景色に細やかな日本の四季の移ろいを感じることができます。

この季節は、木々の芽吹きが色濃くなり、あっという間に若葉が風にそよいでいます。そろそろ不如帰の声も聞こえてきます。

こんな風に書くと、淑徳大学はどんな山奥にあるのかと思いますが千葉市内、中央区に位置しています。 少し都市の喧騒から離れてゆっくり学ぶことのできる美しいキャンパスが自慢だとも言えますね。

 

私は一年でも桜の花の終わりから、梅雨までのこの短い初夏の時期が一番好きです。大学内は四季折々の花々が愛でられますが、やはり私は初夏の藤や菖蒲や杜若の花が若葉と涼しげなコントラストを見せるのが一番好きです。

稲垣先生 あやめの花残念ながら研究室の窓からは冬の椿や春の桜しか見えません。

桜ほど人の話題にならず、一瞬にして季節が過ぎてしまう、藤や菖蒲を公園などでみかけると、しばし足をとめて日々の忙しさを忘れます。

某中間あり。

京都の平安神宮の庭園で菖蒲を見つけました。

ちょっと贅沢な一息ですね。                                                           稲垣 美加子