2021年5月アーカイブ

5月27日(木)、2年生カレッジアワー第2回全体会として、卒業生講演会(キャリアガイダンス)を開催しました。

最初にキャリア支援センターの酒井主任から福祉関係の仕事、公務員職について紹介がなされ、それに続いて船橋市にある障がい者施設「ゆたか福祉苑」で働く浅田雅哉さん(令和元年度卒業生)がいまの仕事や進路を決めた経緯について話してくれました。教育とはなにか、支援とはなにかを模索しながら、障がいのある人々に寄り添うことの意味を、彼なりの言葉で真摯に語ってくれました。

教育福祉学科から福祉関係に就職した卒業生も少なくありませんし、また教員を目指す学生にとっても、福祉の実情を知るという大きな学びが得られました。

今年度の実践心理学科授業紹介の4回目です。

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【田中先生の「高齢者心理学と幸福」の講義を受けて】


初めに高齢者の定義についての説明があり、高齢者の幸福を測る尺度や、エイジング・パラドックスといった現象、それに関係するSOC理論や社会情動選択性理論(SST)、老年的超越といった内容についても学んだ。

歳をとることは喪失だけではない、ということは1年生のときに発達心理学で学びましたが,それが喪失に合わせて出来ることを限定していき、完成度を高めたり補ったりする事だということまでは理解していなかったので、具体的に高齢者の幸福感についてどのような考え方がなされているのか学ぶことができました。

(澁谷さん)

 

 

 

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高齢者心理学は、発達心理学の一領域であり、老年期にあたる人のエイジング(加齢・老化)による心身・社会関係などの変化を扱う心理学のことだと学びました。

現代の高齢化社会において、高齢者心理学を学ぶことによって、周囲の高齢者の幸福を理解するだけでなく、自分が年齢を重ねた時にも役立てることができるとのことでした。

講義では、実際にPGCモラール尺度を用いたワークを行い、高齢者の主観的幸福感について学びました。

また、老年期の幸福感について、エイジング・パラドックス(加齢に伴って身体機能の低下や社会的役割の喪失が増加しても、高齢者の幸福感が低くない現象)、SOC理論や社会情動選択性理論、老年的超越の観点から理解しました。

(齊田さん)

 

 

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来週は「発達心理学と幸福」の講義を紹介予定です。

社会福祉学科 授業風景「相談援助実習指導Ⅱ」
 
 
3年生が学ぶ科目「相談援助実習指導Ⅱ」のうち、福祉事務所配属クラスの授業風景です。
 
写真の奥が今年の夏に実習へいく3年生。手前が昨年実習へいった4年生です。
 
毎年同じ福祉事務所へ実習にいくので、今日は4年生にきてもらい、3年生へのガイダンスをやってもらいました。
 
全体でのガイダンス後は、配属される福祉事務所ごとにグループとなって個別のガイダンス。
 
4年生の経験談によって3年生の不安は解消。このガイダンスをもとに、来週からは「実習計画の作成」が始まります。
                        (担当教員:社会福祉学科 渋谷 哲)
 
授業の様子

今年度の実践心理学科授業紹介の3回目です。

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【小嶋先生(ゲストスピーカー)の「青年期と幸福」の講義を受けて】


初めに発達段階についての説明がされ、青年期の発達課題であるアイデンティティについて学んだ。

次に対人関係、恋愛観、職業選択という3つの観点から青年期の幸福について考え、最後に自分のアイデンティティについて知るためのワークが行われた。

アイデンティティの確立によって、青年期の幸福に重要とされる「対人関係のスキル」や「友人との関係性」、「恋愛観」や「職業選択」に対する意識にも違いが生じてくる可能性について理解した。

自分のアイデンティティが確立されているのか分からないが、幸福感を高めるためにこれらの必要な要件に取り組んでいこうと思った。

(澁谷さん)

 

 

 

 

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講義の前半では、青年期(19歳から24歳までの期間)についての心理・社会的発達理論やアイデンティティなどを学びました。

青年期の発達段階や発達課題、対人関係や恋愛面での幸福について理解することができました。

講義の後半では、実際にアイデンティティと幸福についてのワークと対人関係におけるポジティブ体験のワークを行いました。

アイデンティティと幸福では、好きな人や苦手な人、母親や父親などの相手には、自分がどのような人物として映っているのか、自己イメージに関するワークを行い、相手や状況によって異なる関わり方について理解しました。

対人関係におけるポジティブ体験では、相手との関係(友人・親など)、その人物と関わって幸せになった体験、幸せの度合い、その体験はほかの人物とでも幸せと感じるのかなどをワークシートに記入し、ポジティブ経験と対人関係の関連を分析しました。

(齊田さん)

 

 

 

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来週は「高齢者心理学と幸福」の講義を紹介予定です。

今年度の実践心理学科授業紹介の2回目です。

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【三村先生の「食行動と幸福」の講義を受けて】


今回の授業は心理学における食行動について行われた。

学習心理学と食行動の関係性や,認知的特徴による食行動への影響,他者の存在といった社会的要因の影響,そして幸福との関係などについて学んだ。

食行動が心と関係している,というのは今までの経験から理解はしていたが,食べ物に対する期待や他者と食べるという状況等によって味や食べる量が変わるという事には驚いた。

また,幸福との関係については,健康を意識して過度な制限などをすると食事が幸福なものではなくなる側面もある,何をもって幸福とするか,といった難しい問題があるのだと理解した。

(澁谷さん)

 

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講義の前半では,心理学における食行動についてや食行動の効果,学習心理学の理論,食行動と認知的要因の関係などを学びました。

食行動は栄養素を得るだけではなく,社会的な行動でもあること,食事場面において他者からの影響は大きいこと,摂食障害に対して臨床心理学や健康心理学はどのように介入すればよいのかなどを理解することができました。

講義の後半では,食行動と幸福の関連について,実験のデータを例にして学びました。

課題では,「食事に注意を向けるワーク」として実際に自分たちで意識して食事をする機会を作り,客観的に考えてみることができました。

(齊田さん)

 

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来週は「青年期と幸福」の講義を紹介予定です。

 

今年度実践心理学科で開講されている授業の中から「心理学の展開」の内容を毎週紹介していきたいと思います。

紹介してくれるのは,実践心理学科2年生の澁谷さんと齊田さんです。

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【千葉先生の「臨床心理学と幸福」の講義を受けて】

 

今回の講義では臨床心理学における苦悩と幸福の扱いの講義を受けた。

力動的心理療法、認知行動療法、人間学的心理療法、システムズアプローチといった4つの臨床心理学の流派、そしてそれらの共通点や傾聴の技法が、人の幸福にどのように関係しているのかが解読された。

授業の後半では、自分が大切にしている価値を、たくさんの動詞から選ぶことで明確化するエクササイズなどを行った。

幸福について考える際のウェルビーイングの7つの基盤や、臨床心理学の学派ごとのネガティブ面をポジティブ面に変えていく方法など、幸福を増やすという今まで考えてこなかった方法が多く紹介されたため、これまでの授業とは違った視点から心理学を知ることが出来て面白いと感じた。

(澁谷さん)

 

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講義の前半には、臨床心理学が苦悩をどうやって軽減しようとしてきたのか、幸福を育てるためにどのような試みをしてきたのかについて学びました。
悩みを抱える人との接し方、カウンセラーとしての傾聴スキルが幸福とどう関係しているかなどを理解することが出来ました。

講義の後半には、自身が大切にしている行動を理解するために「動詞のエクササイズ」を行いました。
自分が大切にしている価値、それを達成するための行動は何かを普段とは異なる視点から知ることが出来ました。

(齊田さん)

 

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来週は「食行動と幸福」の講義を紹介予定です。