2021年6月アーカイブ

今年度の実践心理学科の授業紹介9回目です。

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【小森先生の「社会心理学と幸福」の講義を受けて】


今回は社会心理学と幸福について講義が行われた。
社会心理学の中でもソーシャル・ネットワーク、他者とのつながりや社会関係について説明がなされ、ネットワークと健康の関連性や、消費行動による幸福感について学んだ。

広い人間関係が幸福や健康に影響し、その人との関わり方やサポートの傾向によってネットワークの特徴が現れるという事を知った。また、必ずしも広い人間関係を築けばいいというわけではなく、メディアに触れたりすることでも人と関わるときと似た心理的効果が得られることが分かった。

(澁谷さん)

 

 

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今回の社会心理学と幸福の講義では2つのワークを行いました。

一つ目は、ソーシャルネットワークとサポートの測定を行いました。このワークでは、両親・親友・学校内友人・学校外友人・自身にとって重要な先生などの人物を当てはめて、その人物との間で生じるサポートの傾向を分析しました。

二つ目は、物にお金を払った時と経験にお金を払った時の幸福感に関わるワークを行いました。このワークでは、購入時を思い出して幸福感や日常生活での幸福感の変化、その買い物への後悔を9段階で評価しました。その結果、同じ価格でも経験を購入した時の方が物品を購入した時よりも幸福感が高く、後悔も少ないことがわかりました。また、人は、自分のためにお金を使うよりも同じ金額を他人のために使う方が幸福感を高めるということを知りました。

(齊田さん)

 

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来週は「集団心理学と幸福」の講義を紹介予定です。

社会福祉学科と経営学科学生による合同発表

社会福祉学科 松山恵美子 戸塚法子

埼玉キャンパスの経営学科学生が社会福祉学科の科目(福祉系ビジネスインターンシップⅠ)を他学部履修し、4月より授業を開始しています。

埼玉キャンパスの学生は個々にZOOMに接続して授業に参加。

社会福祉学科の学生は対面授業ではあるが、埼玉キャンパスの学生にもこちらの状況がわかるよう、同様の方法で個々にZOOMで接続して授業に参加。

今回はリハビリ型デーサービスを運営している(4店舗)企業様のご協力をいただくことができ、企業様による企業概要を説明後、学生に企業や業界としての課題を提案していただきました。

その後、これまで学んできた学科の専門領域の視点から、課題解決に向けた取り組みが進められました。

福祉系ビジネスインターンシップⅠ 発表の準備 発表の準備に取り組んでいる様子

6月23日の第12回目の授業で企業様同席のもと、プレゼンが開始。

学生は緊張していたが、それぞれの視点からの問題解決策の発表を無事に終えることができました。

福祉の学生にとっては経営面からの企業の見方が学べ、経営の学生にとっては現在の超高齢社会の状況などの把握に繋がり、お互いの学生にとって大変有益な時間となりました。

また、企業様にとっても、学生ならではの提案が出され、すぐに対応したい案もあるとのお褒めの評価もいただけました。

残りの授業で振り返りと、レポートとしてまとめていく最終段階に入ります。

文字としてまとめていくことで、新たな気づきがあることを祈っています。

ビジネスインターンシップⅠ プレゼンの様子社会福祉学科の学生の発表

福祉系ビジネスインターンシップⅠ 経営学科学生の発表の様子

今年度の実践心理学科の授業紹介8回目です。

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【久保田先生の「心理臨床と幸福」の講義を受けて】


今回の講義は心理臨床と幸福について行われた。まずカウンセリング等の臨床の意味とカウンセラーの態度の基本、そしてどのような時にどう援助していけば良いのか、といった事について学んだ。
次に話の聞き方について解説がなされ、ワークによって話の聞き方を実際に体験した。

臨床心理学のイメージから、臨床とは心理療法やカウンセリング全般のことだと考えていたが、今回の講義では人の傍にいる事と話を聞く事をメインに学んだ。
一見理解出来ないような事でも耳を傾ける事で分かるようになり、そうするためには聞く態度や方法といったものが重要なのだと理解した。

(澁谷さん)

 

 

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講義の前半では、心理臨床の意味やカウンセラーの基本態度、「聴く」ことの大切さについて学びました。特にカウンセラーの基本態度である、無条件の積極的関心・共感的理解・純粋性がどうして大切なのか、どのように相手に作用するのかを知ることで、日常の話を聞く態度を改めて考えることが出来ました。

講義の後半では、聴くことを中心にワークを行いました。一つ目のワークでは、谷川俊太郎の「みみをすます」を見た時と聴いた時の感じ方の違いを考えました。二つ目のワークでは、ペアになり、聞き手と話し手を決めて「嬉しい話」というお題で5分間話を聴くワークを行いました。実際にワークを行なってみて、「相手が自分の話だけに集中して聴いてくれる」という環境が幸福感を与えてくれることが分かりました。

(齊田さん)

 

 

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来週は「社会心理学と幸福」の講義を紹介予定です。

養護課程クラスの大学探検!

2年生の養護課程クラスでは、鈴木薫先生を中心に、「大学を知ろう / 養護課程を知ろう / 自分を知ろう」という活動を行っています。

昨年度、コロナ禍であまり大学に来られなかった学生達が、グループに分かれて大学探検をしながら、淑徳のキラリを見つけています。

淑水記念館4階の学祖・大学史展示室ではアーカイブズ室の桜井先生から説明をいただきました。


学祖・大学史展示室

「学祖長谷川良信先生の歴史をとても細かく学べる場所が淑徳大学内にあることを初めて知り、淑徳生としてとても大切なことだと思いました。博物館のようにしっかりとした展示がされていて、とても感動しました。」と、心を打たれたり、キャリア支援センターを見学して、「学年問わず、進路のことで困ったことがあれば具体的な質問内容を決めなくても気軽に相談できる場所だと分かった。進路のことについてプロに聞けるため、進路で困った際にはキャリア支援センターに行きたい。」という安心感を得たり、多くの発見があったようです。

 


キャリア支援センター訪問

2021年看護学科・社会福祉学科合同合同授業を実施

文責:結城康博

 医療・福祉・介護現場では、「他職種連携」といった視点での治療・療養・支援が求められている。

そのため、4年生の看護学科と社会福祉学科で合同授業を実施することで、他職種連携の理解を深めることをねらいに、毎年、実施している。

昨年は、コロナ禍で合同授業はできなかったが、今年はコロナ感染対策に、充分配慮して行った(人数制限など含む)。

看護学科50名と社会福祉学科60名が参加。6月24日(木)残りの看護学科と社会福祉学科の学生で行い、全学科の学生が履修。

日時:2021年6月17日(木)3限(各学科の学生をパネリストにしてシンポジウム)、

4限・5限(グループワーク)

内容:積極的安楽死を考える~看護師、保健師、社会福祉士の立場から~

全体会(全体会)

 約50名の看護学科学生の前で、社会福祉学科3名と看護学科3名の計6名がパネリストとしてシンポジウムを行う。教科書の題材で、社会福祉士、看護師の視点で意見交換しながら学びを深めた。

 両学科の学生も他学科の学生と会話する機会も少ないため、たいへん刺激であったと、リアクションペーパーに感想が寄せられた。

学生時に、目指す職種が異なるが、患者・利用者への「思い」「気持ち」は、「共通していた」といった意見もあった。

社福と看護の合同授業

6名の看護・社会福祉学科の学生パネリストによるシンポジウム

 

グループワーク(4・5限)

 4限・5限は、小グループにわかれれ「積極的安楽死について」というテーマで、スイスの「自殺ほう助」などについて考えを述べあった。

 1グループ4~5名であるため、看護学科及び社会福祉学科の学生の交流の機会ともなった。互いの実習状況についても意見交換を行い、看護学生の実習時間の多さに社会福祉学科の学生が驚いていた。

社福と看護の合同授業 Gワークの様子

積極的安楽死についてグループワークで議論

  社福と看護の合同授業 Gワークの様子

グループでの意見を白板にかいて発表

 まとめ

 学生の時代から「他職種連携」の重要性を理解し、学科が異なる学生同士で意見交換を経験することで、新たな「気づき」を見つけることができるといった声が多数寄せられた。

 

今年度の実践心理学科の授業紹介7回目です。

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【岩井先生の「福祉心理学と幸福」の講義を受けて】


今回は福祉心理学という分野から幸福を考えるという講義が行われた。
この講義では障害受容、つまりは障害を受け入れることについて重点的に解説がされ、受容できるまでの段階や価値転換論、それについての批判や問題点といったことについても学んだ。

障害受容によって障害を自分の特性として受け入れる事で、「障害があろうとも自分の価値が下がるわけではない」という考え方に至ったとしても、「受け入れてもその特性と辛さに付き合っていかなければならないのは変わらない」という議論が出てくる,というお話を聞いて、そういった人々が障害を意識せず活動できる社会になれば、そのような議論にも別の観点からのアプローチができるのではないかと感じた。

(澁谷さん)

 

 

 

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講義の前半では、福祉心理学とは何か、福祉心理学の歴史、障害受容についてを学びました。そこで、福祉心理学の定義が研究者によって異なることや、福祉心理学が比較的新しい学問であることを知ることが出来ました。また、福祉の考え方の一つである「弱い立場の人」に幸福をもたらす営みに関連して、障害受容の際の葛藤やその過程についても学びました。

講義の後半では、障害とともに生きている方の障害受容の経験を学びました。また、「視覚障害のある方がどのようにお金を見分けているか」をテーマに、実際にワークを行いました。

(齊田さん)

 

 

来週は「心理臨床と幸福」の講義を紹介予定です。

今年度の実践心理学科の授業紹介の6回目です。

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【小川先生の「精神医学と幸福」の講義を受けて】

 

今回の講義では幸福と健康について学んだ。

はじめに精神科的な疾患と健康の定義に関する解説がされ、次に「メンタルヘルスリテラシー」という心身の健康に重要な能力や習慣、食や睡眠といった要素について解説がなされた。

健康の定義に関しては、心の健康も重要だという事は以前から知っていたが、今回の講義を受けて、心の健康の条件は難しく、それを得るには生活習慣を整えたり、コミュニケーション能力を育てなければならない、という事を理解した。
また、うつ病の予防には「コーピング」という気晴らしが必要だという事を学んだが、コーピングにも良い物と悪い物があり、依存性があったりするコーピングは反対に心身に悪影響があるという事についても学んだ。

(澁谷さん)

 

 

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講義の前半は、メンタルヘルスの水準や幸せを感じる価値について学びました。

WHOによれば、健康とは病気でないということだけでなく、「自分のありのままを大切な価値として重視できること」も重要とされており、身体の健康には心理的側面も深い関わりがあることを改めて理解することが出来ました。

また、私たちの人生の幸せにおいて、「健康・家庭・仲間・仕事」の重要性や、それらにどのような期待を抱いているのかを客観的に知ることが出来ました。

講義の後半では、生活習慣とうつについて学びました。
睡眠・食事・運動などの生活習慣が心の健康に関係することは知っていましたが、今回の講義で具体的にどのような行動がどのような効果と関連するのかを知り、ストレスに強い生活習慣についても理解することが出来ました。

(齊田さん)

 

 

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来週は「福祉心理学と幸福」の講義を紹介予定です。

 

2020年度入学を祝う会 そして 社会福祉学科2年生を祝う会

社会福祉学科教員一同

2020年4月に入学した学生の入学を祝う会をやっと開くことができました。

改めて、淑徳大学総合福祉学部社会福祉学科へご入学おめでとうございます。

アリーナでの式典の後、中庭へ移動して「社会福祉学科2年生を祝う会」のスタートです。

2年生を祝う会 アリーナ

「社会福祉学科2年生を祝う会」では、社会福祉学科教員が一言ずつ・・メッセージ。

そして、学科からの心ばかりのプレゼント。社会福祉学科の教職課程の学生さんによるデザインです。プレゼントの品

なごやかに、社会福祉学科2年生と教員とが「ともに」過ごす時間となりました。

2年生の皆さんが、これからの勉学は勿論、キャンパスライフを楽しんでくれることを祈ります。

2年生を祝う会 中庭

 

大学での安らぎ 

淑徳大学 四季の移り変わり

今年度の実践心理学科の授業紹介の5回目です。

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【金丸先生の「発達心理学と幸福」の講義を受けて】


今回の授業は、生涯発達心理学の観点から遊びと幸福の関係性についてがテーマであった。
初めにエリクソンの発達段階の課題や危機について学び、次に遊びの意味や遊ぶ内容の分類について理解した。
その後、自らの幼少期の遊びと現在の遊びを比較するワークを行い、最後に遊びの機能や意味、ポジティブ感情への影響についても考えることができた。

今回のワークは自分の遊びについて考える機会となったが、自分の場合は幼少期から何も変わっていない事に気付いた。
しかし、大学生になりできることが増えたために、今までより活動的になり楽しいと感じる事が多くなったと思うため、幸福になるために自分の「遊び」を見つけるというのは理にかなっているのだなと考えた。

(澁谷さん)

 

 

 

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今回の講義は『生涯発達心理学と幸福感―子供の遊びと大人の遊び―』というテーマでした。
講義の前半は、エリクソンの発達理論に基づいて、人の生涯に渡る心理的成長を学びました。

そこで、幼児期後期の発達課題である「活動を自ら進んで発想し行動する」ことに着目し、それが遊びの中で実現されることを理解しました。

講義の後半では、自身が子どもの頃にしていた遊びや現在している遊びを分類しました。

子供の頃と現在を比べ、遊びの違いを理解し、なぜ変化したのか、といった点についても考察を行いました。

(齊田さん)

 

 

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来週は「精神医学と幸福」の講義を紹介予定です。