2013年8月アーカイブ

齊藤ゼミのひ・と・こ・ま

 酷暑の日々が続いていますね。はじめはゼミ紹介をしようと考えていましたが、ゼミのひとこまを取り上げることにしました。

 ゼミでは、時々、映画(DVD)を観て、感想や疑問、意見を出し、話し合います。

映画のテーマや内容は必ずしも福祉に関係するわけではありません。主人公とその周囲の人々、そこに暮らしがある…程度です。

 5月に何本かの候補からゼミ生が選んだのはキャメロン・ディアス主演の「私の中のあなた(原題 My Sister’s Keeper)」という作品です。「白血病の姉のドナーとして生まれた妹が、突然手術を拒否し両親を訴える」からスタートする物語です。

 
ケイトが白血病と診断され、母親はケイトを救うために妊娠を決意し、ケイトのドナーとなるべくアナが生まれます。

ケイトの闘病を中心とした家族の生活とそれぞれの思いが描かれていきます。
やがて「なぜ、アナ(妹)が両親を訴えたのか」が、明らかとなります。

そして、ラストは…。

決して「悲しみ」で終わる物語ではありません。
11歳のクライアントから相談を受けた弁護士は、いろいろ考えた末、弁護を引き受けます。

物語には、白血病のケイト、妹であるアナ、弁護士のキャリアを投げ捨ててケイトのために尽くす母親(キャメロン・ディアス)、弟、父親、ケイトの恋人が登場します。
 

 ゼミ生も登場人物の誰に一番気持ちが動いたのか、自分が○○(登場人物)の立場だったらどうするだろうかと話が盛り上がりました。ゼミ生の感受性の豊かさを感じる授業になりました。

 

 

他の候補になった作品のひとつを紹介します。「ギルバート・グレイプ」という作品です。

齋藤ゼミ映画紹介

ルバートは24歳、生まれてから一度もアイオワ州のエンドーラという田舎町を出たことがありません。


ギルバードは生活に追われ夢や将来を考える機会もありません。

彼は、夫亡き後過食症になり動けなくなった母親とハンディを持つ弟アニーの面倒を一身に背負って暮らしています。

そんなある日、ギルバートは、旅の途中で車が故障したベッキ‐という少女に出会います。

自由に生きるベッキ‐との出会いはギルバートの心に変化をもたらたします。

変化はギルバートだけではなく、グレイプ家にも起こるのです。

ギルバートは何を選択するのか…。

ナイーブな青年ギルバード役を若き日のジョニー・デップが、ハンディを持つ弟役をレオナルド・ディカプリオが演じています。

 

 

 

猛暑で屋外の行動が制限されるような時にこそ映画を観る、読書する時間が貴重になるのかもしれません。

                                                                                                        社会福祉学科 齊藤順子