2012年7月アーカイブ

保護者や子どもの相談をしやすい環境、雰囲気づくりを目指して

教育福祉総論の授業にて消費生活センターの皆様をゲストにお迎えし、70分のご講義をいただきました。

消費生活は、生活者誰しもが当事者となる身近なことです。

そんな生活の場面に潜む悪徳商法や詐欺など消費者トラブルについて、具体的な事例をふまえて、消費者としての対応策をご教授いただきました。

受講していた学生は、一人ひとり真剣そのものの表情で内容に聞き入っておりました。

そんな学生たちの授業後の感想レポートから、二人の方の内容をご紹介します。教育福祉学科消費者センターの講義風景

 

「改めて、自分が被害者にならないために、もっと注意しなければならないと考えた。もし、自分が被害者になってしまったとしたら、とにかく動いてみることが何よりも大切であり、引っかかりやすい人だと認識されないように誰かに相談をしたり、周りの人に積極的に助けを求めることの重要性を知ることができた。だが、誰かに相談といっても、相談できる人が身近にいなければ助けを求めることはできない。何でも気軽に話ができて、相談できる人をつくる為に、人との関わりを大切にし、コミュニケーションを積極的に取っていきたい。また、現代の小学生は携帯電話やスマートフォンを持っている人が多い。私が将来、教師になった時に、携帯電話の被害が子ども達に及ばないように総合の時間などを使って、被害を受けないためにはどう対処すればよいのかの授業をしていきたいと考えている。」(T.S.)

 

教育福祉学科消費者センターの講義風景


「消費生活センターの方の話を聞いて、時代の流れや変動に合わせ、さまざまな消費者トラブルが変化し、増加しているように感じた。また、消費生活センターのような場があり、トラブルに巻き込まれた時には、すぐに相談できるということをもっと多くの人に知ってもらいたいし、私も周りの人に知らせたいと思った。昨日、見学実習先の小学校の先生が、今は情報化がかなり進み、小さい子どもたちでも携帯やパソコンを通してネットにつながるようになったと話して下さった。そのため、これからは幼い頃から消費者トラブルについて学び、考えていく必要があると思った。また、私が教師になったら、さまざまなトラブルにあった保護者や子どもが相談しやすい環境、雰囲気をつくり出していきたい。」(I.K.)

 

 

教育者・保育者を目指す学生にとって、さまざまな立場の視点から物事を考えることのできた意味深い講義でした。

消費生活センターの皆様、本当に貴重な講義をありがとうございました。

 

教育福祉総論

中澤 小百合

仲本 美央

黒田ゼミの紹介2

 

前回のご紹介で、淑徳大学は大巌寺という大きなお寺の隣にある緑の多い大学ですがというお話しをしましたが、そう思ってみると7月のキャンパスから見える夏の風景もなかなか素敵です。

スクールバスの発着場から教室に向かう道の竹林をご紹介します。

竹林の横にはテニスコートがあります。

淑徳大学に来たら、大巌寺の境内もぜひ見てくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、前回は大学1年の「心理学の基礎」の授業のお話しをしましたが、現在大学は試験期間なので、1年生も試験勉強をしたり、レポートを書いたりと忙しい勉学の日々を過ごしています。「心理学の基礎」はレポート試験ですが、最後の仕上げは、授業のなかですることにしました。コンピュータールームを借りて、各自USBに仕上げをする予定のレポートの原稿を入れてきています。それぞれ、推敲をしたり、不足の資料をみたり、書き方の確認をしたりして、レポートを仕上げました。

 大学1年が終わり2年になると、クラスのようなものはなくなります。2年生の時が一人で過ごすときもっとも多いかもしれません。3年になると、ゼミという1年の時よりも強固なクラスルームのようなものが始まります。3年生のゼミは専門演習という授業ですが、黒田ゼミでは教室ではなく研究室で行っています。研究室だと学生の発表に合わせて参考資料とかすぐに提示できるので、とても便利です。私は、発達障害が専門なので、それに関する本を読んでいます。

4年生になると、卒業演習が始まります。卒業演習では、担当教員について今まで大学で学んできたことの中で、一番自分が興味のあることについて自分で調査し、卒業論文を書きます。卒業論文は必修科目ではないので、卒論を書かない人は卒業レポートを作成します。こうした卒業に向けて大学の学習のまとめを行うのが卒業演習ですが、就活や社会に出た後ことを話し合えるのも、この卒業演習のよいところです。

 研究室という言葉がでましたが、大学になると高校までとは違い、先生たちは職員室という同じ部屋に全員がいるのではなく、教授室や研究室とよばれる個室を持っています。質問がある学生は、その研究室を訪ねることになりますし、小さなゼミはそこで行います。黒田研究室はお寺の境内のほうを向いているので、窓からは大巌寺の鐘つき堂が見えます。研究室での仕事にちょっと疲れた時、目をあげると写真のような風景がひろがっていて、心が落ち着きます。

 

 

 

 

黒田ゼミの紹介

 

 

淑徳大学は大巌寺という大きなお寺の隣にある緑の多い大学です。

 

春には写真のように桜がキャンパスを飾ります。

 

 

スクールバスの発着場から教室に向かう道はさながら京都の小路のようです。

 

 

 

 

 

 

 

大学1年生の科目では、心理学の基礎I/IIという授業を担当しています。

この授業は高校のクラスルームのような感じで、同じ授業が複数の担任で同時進行していて、20人くらいの学生さんが学籍番号順に割り振られています。

心理学の基本的な知識を身に着けると同時に、大学生に必要なスキル、プレゼンテーションの仕方やディベートの仕方(大学生になると自分の意見をしっかり伝えること、主張することがとても大切になります)、レジュメやパワーポイントの作り方、レポートの書き方などを学びます。

 

 

昨年、心理学の基礎I/IIでは1年生だけで合宿に行きました。

場所は、大学の近くの新浦安のホテルです。

合宿では、コラージュについて学び実際に作ってみました。

写真はコラージュを作っている風景です。みんな時間を忘れて取り組んでいました。

コラージュとは、白い画用紙に自分の好きな写真や文字を切り抜いて張り付けるという心理療法の1つです。

ただ写真を張り付けただけなのに、その人その人の個性が出てくるのが不思議です。

心理学科では、こうした心理療法や心理テストの体験もたくさんします。

 

 

 

それ以外には、クラス単位で運動会に参加したり、文化祭(龍沢祭りといいます)で、学んだことをポスターにして発表したりといろいろなイベントがあります。

学内施設の心理相談センターを見学したり、養護老人ホームを訪問したりもします。