2013年7月アーカイブ

しゅん社会福祉事務所の三橋俊一様にお話しいただきました。
独立型社会福祉士として、地域のなかで暮らす方々の「自分の意思に沿った生活をしたいという思い」を
受けとめつつ、ソーシャルワーカーとして何ができるのかを、「利擁護」「成年後見」というアングルから語って
くれました。

正課外教育「その人の権利を護るための活動(専門職成年後見人)」三橋先生

柏市立柏病院 染野貴寛 様にお話しいただきました。

「ソーシャルワーカーとしての視点を伝えるようにすると、相互の専門的な立場や視点が知れて
信頼関係やそれぞれの専門性に対する尊敬につながります」という言葉が印象的でした。 
病院のソーシャルワーカーの立ち位置、働きの特徴がとてもよく理解することができました。

正課外教育「病院の相談室~病院勤務の相談援助職~」

NPO法人子ども子育て宝仙ネット 山谷秀昭 様にお話しいただきました。

山谷先生の長きにわたる実践から紡ぎだされる言葉の一つひとつは、学生達を魅了したようでした。ギター演奏も入り、あっという間の授業でした。配慮のない「保護」は「二次虐待」につながるという
ことに学生の皆さんは真剣に聞き入っていました。

正課外教育「子どもに関わる仕事(児童養護施設の相談援助職)」山谷先生
正課外教育「子どもに関わる仕事(児童養護施設の相談援助職)」

浦安市社会福祉協議会から榑林元樹さんにおいでいただきました。正課外授業福祉

「災害ボランティアセンター奮戦記」という題で、榑林さんが福島県いわ

き市に継続してボランティアに行くなかでのさまざまな貴重なお話しをう

かがうことができました。

そんななか、いわき市災害ボランティアセンター・仲間たちの「人は嬉し

いから笑うんじゃないよ。

笑うから嬉しくなるんだよ」という言葉を紹介して下さいました。

学生は深く真剣にうなずいていました。そして

「みんなの想いが力になる。みんなの行動が、顔晴っていこうという支えになる。みんなの想いを届けるのが僕たち

の仕事です」というメッセージに、大きく勇気づけられました。

 

 千葉県にある市役所から、鈴木将人さん、松本拓馬さんにおいでいただき

「生活保護ケースワーカーとして働く社会福祉士」ということでお話しいただきました。正課外教育福祉

 

まだ1年生の学生達に、「お金とは」「働くとは」など身近なところから本

題へと少しずつ入りこんでいったので、無理なくかつ興味深くお話しを聴

くことができました。生活保護ケースワーカーという仕事について、みん

な熱心に聴いていました。

 

  社会福祉学科には多くの正課外教育がありますが、そのなかのひとつソーシャルワーカーはこんな仕事」を紹介します。

 ゲストは市役所 障がい福祉課 西沢将行氏。市役所障がい福祉課 西沢氏

正課外「障がいのある人の仕事も生活もささえる」ということでお話しをいただきました。

仕事のやりがい、仕事での失敗談、この仕事と選んだ理由

と社会福祉士を取得した理由、社会福祉士としての思い、

そして最後に、学生さんへ伝えたいメッセージと、多くのこと

を熱く語っていただきました。

ざっくばらんで優しそうな西沢さんのお人柄に、学生さんからは「障がい者福祉

という分野に関心をもつことができました」という感想も寄せられていました。

 

  社会福祉学科には多くの正課外教育がありますが、そのなかのひとつソーシャルワーカーはこんな仕事」を紹介します。

 ゲストは社会福祉法人 愛光 いんば中核地域生活支援センターすけっと 小倉亜津子氏。地域支援センター 小倉氏


正課外「障がいのある人の暮らしを支援する」ということで

お話しをいただきました。

障がいのある人の暮らしということについて、そしてその

方々の暮らしを地域で支える仕組みについてとてもわかり

やすくお話しをいただきました。

最後に“障がいのある人の人生に寄り添う視点を持つこと。

サービスだけでは狭間に落ちる問題もある”と話されたことがとても印象的でした。

 



 

 



 

 

  社会福祉学科には多くの正課外教育がありますが、そのなかのひとつソーシャルワーカーはこんな仕事」を紹介します。

 ゲストは(株)みなと福祉サービス 居宅介護支援事務所 ケアサービスココフレ 浅見雅人氏。

正課外「家族が認知症になったら」ということでお話しをいただきました。

学生のみなさんも自分の大切な家族がもし、そうなった

ら・・・、という目線で真剣に聴いていました。

お話しのあと学生さんも「認知症」という症状について関心

が高まり、質問がいくつか浅見さんに寄せられました。

リアクションペーパーにも質問が熱心に寄せられ、浅見さん

にはそちらの方にも丁寧に回答をしていただきました。

浅野さん、ありがとうございました。

授業の様子

 

 



 

 

柏女霊峰ゼミ(子ども家庭福祉)紹介

柏女ゼミ(卒業演習(4年)、社会福祉専門研究(3年))は、それぞれ20名ずつ、総勢40名の大所帯です。現在の3年生は、ちょうど第20期生にあたります。これまでに400名強が巣立っており、ゼミで学んだ子ども家庭福祉を含む社会福祉現場などで尽力しています。

社会福祉専門研究Ⅰのレポート発表風景
社会福祉専門研究Ⅰのレポート発表風景

 3年の社会福祉専門研究では、子ども家庭福祉に関する事柄について「○○サービスの今後のあり方」(○○の部分は、ゼミ生一人ひとりが独自のテーマを設定します。)のテーマのもと、毎週一人がレポートを作成し発表します。

発表者が設定した討論テーマに基づき小グループ討論を行い、報告がなされます。このほか、発表や討論を深めるため、児童相談所や地域子育て支援センターの視察も行います。

表1は、今年度の発表テーマ、スケジュール表(報告予定者名は省略)です。

小グループ討論風景
小グループ討論風景

表1 社会福祉専門研究年間計画

〔前期〕

  日程 発表・討論テーマ
第1-7回   文献検索やレポートの書き方、施設見学など
第8回 5月28日 放課後児童クラブサービスの今後のあり方
第9回 6月4日 みらい子育てネットサービスの今後のあり方
第10回 6月11日 施設見学
第11回 6月18日 母子家庭に対する子育て支援サービスの今後のあり方
第12回 6月25日 父子家庭に対する子育て支援サービスの今後のあり方
第13回 7月2日 子どもの貧困に対する福祉サービスの今後のあり方
-就学支援を中心に-
第14回 7月9日 産後の育児サポートサービスの今後のあり方
第15回 7月16日 前期まとめ
第16回 7月23日 16回目予備日


〔後期〕

  日程 発表・討論テーマ
第1回 9月17日 予備日
第2回 9月24日 児童虐待防止サービスの今後のあり方
第3回 10月1日 待機児童に対する支援サービスのあり方
第4回 10月8日 障害をもつ子どもの療育支援サービスの今後のあり方
第5回 10月15日 障害児の家庭支援サービスの今後のあり方
第6回 10月22日 発達障がい児の就労支援サービスの今後のあり方
第7回 10月29日 児童虐待防止サービスの今後のあり方 
-子どもの権利条約から考える-
第8回 11月5日 休講
第9回 11月12日 被虐待児の親権に関するサービスの今後のあり方
第10回 11月19日

児童養護施設を出た子どもたちへの進学支援サービスの今後のあり方
-経済的支援、自立支援を中心に-
社会的養護の下にいる子どもの進学支援サービスの今後のあり方
ー進学意欲の向上を中心に

第11回 11月26日 社会的養護の下にある子どもに対する施設サービスの今後のあり方
社会的養護の下にある子どもに対する施設サービスの今後のあり方                         -被虐待児のケアを中心に-
第12回 12月3日 児童養護施設における退所児童のアフターケアサービスの今後のあり方
第13回 12月10日 震災孤児に対する里親委託サービスの今後のあり方
第14回 12月17日 卒論発表会 参加
第15回 1月7日 不登校児に対する学習支援サービスの今後のあり方
第16回 1月14日 後期まとめ



4年生では20名全員が卒業論文、卒業レポートの作成に尽力しています。多くが、3年次に作成したレポートの内容をより深め、調査やインタビューなども行いながら研究論文にまで高めていきます。

柏女ゼミ4年生の皆さんと(前列中央が柏女です。)
柏女ゼミ4年生の皆さんと(前列中央が柏女です。)

このほか、9月には、3-4年生合同の合宿を行い、それぞれの学習と相互交流を深めます。

現在は、他大学のゼミとも合同で実施しており、総勢40名ほどがつどいます。先輩たちも訪れてくれます。今年度合宿は南房総市で実施予定です。

柏女ゼミには、以下の3つのゼミ訓があります。

「自分を大切に生きよう/ 他人(ひと)を大切に生きよう/ 精一杯生きよう」

まわりから多くの願いがかけられている自分を大切に、そして、自分と同様に多くの願いがかけられている隣人を大切にし、かけがえのない人生を精一杯生きよう、との願いを込めています。「尊厳」、「共生」、「自己実現」という社会福祉理念のキーワードを表現したものです。

縁あって同じ学びをすることとなった同輩たちが、それぞれの個性を大切にしながら緩やかにつながりあう経験をしながら成長する、そんな体験をとおして、3つのゼミ訓を体感していただければと願っています。