実践心理学科の最近のブログ記事

今年度の実践心理学科授業紹介12回目です。

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【中坪先生の「家族心理学と幸福」の講義を受けて】


心理学の展開最後の講義は家族心理学と幸福について行われた。まず家族心理学とは何かについて説明がなされ、家族の発達段階や家族の定義、環境や年齢による関係性の変化などについて学び、最後に家族に対して感謝を伝える手紙を書くワークを行った。

家族が家におり、子どもである自分を中心に家族として生活している事を当たり前としていたが、今回の講義で自分がいなくなった時、または両親が歳をとったときにどのような関係性になっていくのか、自分はどのような家族を築くのかといった事を考えさせられた。

(澁谷さん)

 

 

 

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家族は、生物学的・社会的・心理的集団として理解することができることを学びました。
「家族」と言うと、血縁関係がある人物を家族として認識していたけれど、血縁関係に関わらず、「家族」として認識することができることを知りました。

また、家族への感謝の訪問ワークでは、実際に家族メンバーに手紙を書き、それを相手に伝えるというワークを行いました。相手に感想を聞いたり、自分の気持ちを書き出してみたりすることで、互いの関係性を良いものに維持することが出来ると思いました。

(齊田さん)

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これまでお二人がブログの記事を書いてくれました。

どうもありがとうございました。

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前期の授業紹介はこれで終了です。

実践心理学科で開講されている別の講義も今後紹介していきたいと思います。

 

 

 

今年度の実践心理学科の授業紹介11回目です。

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【大橋先生の「文化心理学と幸福」の講義を受けて】


今回の講義は文化心理学と幸福について行われた。文化心理学の内容として、比較文化心理学と文化心理学について学び、両者の違いや日本と海外の幸福感の捉え方の比較についても学んだ。

以前行われた講義にて日本の幸福感が低い、という事が紹介されていたが、今回の講義においては、その幸福の基準が海外のものであるから低く出るのではないか?日本には日本の文化があり、それこそが日本人の幸福を作り上げているのではないか?といった考え方があると知った。
また、反対に海外がポジティブ過ぎたり日本が異様に低く感じるのは、海外の文化を体験したことがないからそう見えている、という可能性についても、深く考えさせられた。

(澁谷さん)

 

 

 

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講義の前半では、文化心理学とは何かを学びました。文化心理学には「比較文化心理学」と「文化心理学」の2つのアプローチがあり、この2つでは、研究法や人と文化の関係が異なることを理解しました。また、日本と北米の文化による自己観の違いを比べると、北米では個性的・自律的であることに価値や信念があると考え、日本では自身と他者との協力関係に価値や信念があると考える傾向があるとされ、このように異なる文化の価値観や思考を比べた知見についても学びました。

講義の後半では、自分が関係する文化と幸福感の関係を実際に表にまとめました。また、まとめた表から、その文化において幸福感が変化した体験について考えました。

(齊田さん)

 

 

 

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来週は「家族心理学と幸福」の講義を紹介予定です。

 

 

今年度の実践心理学科の授業紹介10回目です。

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【神先生の「集団心理学と幸福」の講義を受けて】

 

今回の講義は集団心理学と幸福について行われた。ノリや雰囲気などによる集団が個人へ与える影響、またはその逆を表すグループ・ダイナミクスという視点や、同調が起こる要因である多元的無知、対応バイアスと言った現象について学んだ。

人に流されている時というのは、自分以外が皆同じ考えを持っていると思って行動を合わせてしまいがちだが、それこそが流されてしまう原因だと分かった。
また、こうした「空気」を壊さないことは重要であるが、それよりも悪い方向へ行くような空気を作らない事が必要だと感じた。

(澁谷さん)




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講義の前半では、「今となっては馬鹿なことしたな」と思う自身の過去の行動について振り返るワークを行いました。この過去の行動は、3人以上の集団で行なったことであること、一緒に行動をした人について明確に思い出せることが大切であり、質問紙で行動を共にした一人一人について自身の考えていることを当てはめていきました。

講義の後半では、集団心理学がどのようなものなのか、多元的無知とは何か、また、人間の心理の特性である対応バイアスについて学びました。そこで、集団心理学が、社会心理学の一領域であり、集団状況における人間の心理や行動の法則に関する理論化や検証を目指す心理学であること知りました。

集団心理学を学んでみて、日常でよく言われている「空気を読む」という行為が起こる要因を理解することが出来ました。

(齊田さん)


 

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来週は「文化心理学と幸福」の講義を紹介予定です。

今年度の実践心理学科の授業紹介9回目です。

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【小森先生の「社会心理学と幸福」の講義を受けて】


今回は社会心理学と幸福について講義が行われた。
社会心理学の中でもソーシャル・ネットワーク、他者とのつながりや社会関係について説明がなされ、ネットワークと健康の関連性や、消費行動による幸福感について学んだ。

広い人間関係が幸福や健康に影響し、その人との関わり方やサポートの傾向によってネットワークの特徴が現れるという事を知った。また、必ずしも広い人間関係を築けばいいというわけではなく、メディアに触れたりすることでも人と関わるときと似た心理的効果が得られることが分かった。

(澁谷さん)

 

 

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今回の社会心理学と幸福の講義では2つのワークを行いました。

一つ目は、ソーシャルネットワークとサポートの測定を行いました。このワークでは、両親・親友・学校内友人・学校外友人・自身にとって重要な先生などの人物を当てはめて、その人物との間で生じるサポートの傾向を分析しました。

二つ目は、物にお金を払った時と経験にお金を払った時の幸福感に関わるワークを行いました。このワークでは、購入時を思い出して幸福感や日常生活での幸福感の変化、その買い物への後悔を9段階で評価しました。その結果、同じ価格でも経験を購入した時の方が物品を購入した時よりも幸福感が高く、後悔も少ないことがわかりました。また、人は、自分のためにお金を使うよりも同じ金額を他人のために使う方が幸福感を高めるということを知りました。

(齊田さん)

 

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来週は「集団心理学と幸福」の講義を紹介予定です。

今年度の実践心理学科の授業紹介8回目です。

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【久保田先生の「心理臨床と幸福」の講義を受けて】


今回の講義は心理臨床と幸福について行われた。まずカウンセリング等の臨床の意味とカウンセラーの態度の基本、そしてどのような時にどう援助していけば良いのか、といった事について学んだ。
次に話の聞き方について解説がなされ、ワークによって話の聞き方を実際に体験した。

臨床心理学のイメージから、臨床とは心理療法やカウンセリング全般のことだと考えていたが、今回の講義では人の傍にいる事と話を聞く事をメインに学んだ。
一見理解出来ないような事でも耳を傾ける事で分かるようになり、そうするためには聞く態度や方法といったものが重要なのだと理解した。

(澁谷さん)

 

 

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講義の前半では、心理臨床の意味やカウンセラーの基本態度、「聴く」ことの大切さについて学びました。特にカウンセラーの基本態度である、無条件の積極的関心・共感的理解・純粋性がどうして大切なのか、どのように相手に作用するのかを知ることで、日常の話を聞く態度を改めて考えることが出来ました。

講義の後半では、聴くことを中心にワークを行いました。一つ目のワークでは、谷川俊太郎の「みみをすます」を見た時と聴いた時の感じ方の違いを考えました。二つ目のワークでは、ペアになり、聞き手と話し手を決めて「嬉しい話」というお題で5分間話を聴くワークを行いました。実際にワークを行なってみて、「相手が自分の話だけに集中して聴いてくれる」という環境が幸福感を与えてくれることが分かりました。

(齊田さん)

 

 

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来週は「社会心理学と幸福」の講義を紹介予定です。

今年度の実践心理学科の授業紹介7回目です。

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【岩井先生の「福祉心理学と幸福」の講義を受けて】


今回は福祉心理学という分野から幸福を考えるという講義が行われた。
この講義では障害受容、つまりは障害を受け入れることについて重点的に解説がされ、受容できるまでの段階や価値転換論、それについての批判や問題点といったことについても学んだ。

障害受容によって障害を自分の特性として受け入れる事で、「障害があろうとも自分の価値が下がるわけではない」という考え方に至ったとしても、「受け入れてもその特性と辛さに付き合っていかなければならないのは変わらない」という議論が出てくる,というお話を聞いて、そういった人々が障害を意識せず活動できる社会になれば、そのような議論にも別の観点からのアプローチができるのではないかと感じた。

(澁谷さん)

 

 

 

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講義の前半では、福祉心理学とは何か、福祉心理学の歴史、障害受容についてを学びました。そこで、福祉心理学の定義が研究者によって異なることや、福祉心理学が比較的新しい学問であることを知ることが出来ました。また、福祉の考え方の一つである「弱い立場の人」に幸福をもたらす営みに関連して、障害受容の際の葛藤やその過程についても学びました。

講義の後半では、障害とともに生きている方の障害受容の経験を学びました。また、「視覚障害のある方がどのようにお金を見分けているか」をテーマに、実際にワークを行いました。

(齊田さん)

 

 

来週は「心理臨床と幸福」の講義を紹介予定です。

今年度の実践心理学科の授業紹介の6回目です。

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【小川先生の「精神医学と幸福」の講義を受けて】

 

今回の講義では幸福と健康について学んだ。

はじめに精神科的な疾患と健康の定義に関する解説がされ、次に「メンタルヘルスリテラシー」という心身の健康に重要な能力や習慣、食や睡眠といった要素について解説がなされた。

健康の定義に関しては、心の健康も重要だという事は以前から知っていたが、今回の講義を受けて、心の健康の条件は難しく、それを得るには生活習慣を整えたり、コミュニケーション能力を育てなければならない、という事を理解した。
また、うつ病の予防には「コーピング」という気晴らしが必要だという事を学んだが、コーピングにも良い物と悪い物があり、依存性があったりするコーピングは反対に心身に悪影響があるという事についても学んだ。

(澁谷さん)

 

 

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講義の前半は、メンタルヘルスの水準や幸せを感じる価値について学びました。

WHOによれば、健康とは病気でないということだけでなく、「自分のありのままを大切な価値として重視できること」も重要とされており、身体の健康には心理的側面も深い関わりがあることを改めて理解することが出来ました。

また、私たちの人生の幸せにおいて、「健康・家庭・仲間・仕事」の重要性や、それらにどのような期待を抱いているのかを客観的に知ることが出来ました。

講義の後半では、生活習慣とうつについて学びました。
睡眠・食事・運動などの生活習慣が心の健康に関係することは知っていましたが、今回の講義で具体的にどのような行動がどのような効果と関連するのかを知り、ストレスに強い生活習慣についても理解することが出来ました。

(齊田さん)

 

 

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来週は「福祉心理学と幸福」の講義を紹介予定です。

 

今年度の実践心理学科の授業紹介の5回目です。

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【金丸先生の「発達心理学と幸福」の講義を受けて】


今回の授業は、生涯発達心理学の観点から遊びと幸福の関係性についてがテーマであった。
初めにエリクソンの発達段階の課題や危機について学び、次に遊びの意味や遊ぶ内容の分類について理解した。
その後、自らの幼少期の遊びと現在の遊びを比較するワークを行い、最後に遊びの機能や意味、ポジティブ感情への影響についても考えることができた。

今回のワークは自分の遊びについて考える機会となったが、自分の場合は幼少期から何も変わっていない事に気付いた。
しかし、大学生になりできることが増えたために、今までより活動的になり楽しいと感じる事が多くなったと思うため、幸福になるために自分の「遊び」を見つけるというのは理にかなっているのだなと考えた。

(澁谷さん)

 

 

 

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今回の講義は『生涯発達心理学と幸福感―子供の遊びと大人の遊び―』というテーマでした。
講義の前半は、エリクソンの発達理論に基づいて、人の生涯に渡る心理的成長を学びました。

そこで、幼児期後期の発達課題である「活動を自ら進んで発想し行動する」ことに着目し、それが遊びの中で実現されることを理解しました。

講義の後半では、自身が子どもの頃にしていた遊びや現在している遊びを分類しました。

子供の頃と現在を比べ、遊びの違いを理解し、なぜ変化したのか、といった点についても考察を行いました。

(齊田さん)

 

 

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来週は「精神医学と幸福」の講義を紹介予定です。

今年度の実践心理学科授業紹介の4回目です。

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【田中先生の「高齢者心理学と幸福」の講義を受けて】


初めに高齢者の定義についての説明があり、高齢者の幸福を測る尺度や、エイジング・パラドックスといった現象、それに関係するSOC理論や社会情動選択性理論(SST)、老年的超越といった内容についても学んだ。

歳をとることは喪失だけではない、ということは1年生のときに発達心理学で学びましたが,それが喪失に合わせて出来ることを限定していき、完成度を高めたり補ったりする事だということまでは理解していなかったので、具体的に高齢者の幸福感についてどのような考え方がなされているのか学ぶことができました。

(澁谷さん)

 

 

 

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高齢者心理学は、発達心理学の一領域であり、老年期にあたる人のエイジング(加齢・老化)による心身・社会関係などの変化を扱う心理学のことだと学びました。

現代の高齢化社会において、高齢者心理学を学ぶことによって、周囲の高齢者の幸福を理解するだけでなく、自分が年齢を重ねた時にも役立てることができるとのことでした。

講義では、実際にPGCモラール尺度を用いたワークを行い、高齢者の主観的幸福感について学びました。

また、老年期の幸福感について、エイジング・パラドックス(加齢に伴って身体機能の低下や社会的役割の喪失が増加しても、高齢者の幸福感が低くない現象)、SOC理論や社会情動選択性理論、老年的超越の観点から理解しました。

(齊田さん)

 

 

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来週は「発達心理学と幸福」の講義を紹介予定です。

今年度の実践心理学科授業紹介の3回目です。

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【小嶋先生(ゲストスピーカー)の「青年期と幸福」の講義を受けて】


初めに発達段階についての説明がされ、青年期の発達課題であるアイデンティティについて学んだ。

次に対人関係、恋愛観、職業選択という3つの観点から青年期の幸福について考え、最後に自分のアイデンティティについて知るためのワークが行われた。

アイデンティティの確立によって、青年期の幸福に重要とされる「対人関係のスキル」や「友人との関係性」、「恋愛観」や「職業選択」に対する意識にも違いが生じてくる可能性について理解した。

自分のアイデンティティが確立されているのか分からないが、幸福感を高めるためにこれらの必要な要件に取り組んでいこうと思った。

(澁谷さん)

 

 

 

 

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講義の前半では、青年期(19歳から24歳までの期間)についての心理・社会的発達理論やアイデンティティなどを学びました。

青年期の発達段階や発達課題、対人関係や恋愛面での幸福について理解することができました。

講義の後半では、実際にアイデンティティと幸福についてのワークと対人関係におけるポジティブ体験のワークを行いました。

アイデンティティと幸福では、好きな人や苦手な人、母親や父親などの相手には、自分がどのような人物として映っているのか、自己イメージに関するワークを行い、相手や状況によって異なる関わり方について理解しました。

対人関係におけるポジティブ体験では、相手との関係(友人・親など)、その人物と関わって幸せになった体験、幸せの度合い、その体験はほかの人物とでも幸せと感じるのかなどをワークシートに記入し、ポジティブ経験と対人関係の関連を分析しました。

(齊田さん)

 

 

 

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来週は「高齢者心理学と幸福」の講義を紹介予定です。