社会福祉学科・看護学科との合同授業

看護学科との合同授業

 伊藤千尋

 今回は、社会福祉学科と看護学科の合同授業「保健医療と福祉の連携」をご紹介します。

この日の授業では、社会福祉士や精神保健福祉士を目指す社会福祉学科の4年生と看護師や保健師を目指す看護学科の4年生(学生約250名+教員10名)が5人~10人程度の混合グループに分かれて、「高齢者夫婦世帯の退院支援」の事例について検討しました。

 

学部を越えた学生たちが、チームケアついて体験学習できるのは、さまざまな職種を目指す学生が集まる淑徳大学ならではの取り組みです。

 以下、リアクションペーパーから、学生たちの“学び”をご紹介します。

 

 ・それぞれの職種で譲れない考えがあるのだと知ることができた。多職種でクライエントの支援を協働していくためには、まず互いの考えを否定せずに聞き入れていく姿勢が求められており、互いを尊重し合うことが必要だとディスカッションから学ぶことができた。

 

・事例の情報は限られており、その人に合った支援を考えるにあたっては、多くの情報が必要であると感じた。

 

・凝り固まった視点でいると、他の職種に偏見を抱いたり、利用者に必要な支援を提供できなくなる場合があるだろう。今日の授業でお互いの視点、そこに至るまでの根拠や考え方を理解できたのは、後々になってとても大きな意味をもつのではないだろうか。

 

・違う知識を持った専門職だからこそ、協働して、チームとして働きかける意味があるのだと学んだ。

 

・医療職は治療的な視点ばかり持っているのだろうと勝手なイメージを持っていたが、支援をするにはどれもとても大切なものであり、あらためて多職種で関わる意義、専門性の重要さ、福祉職がコーディネートする役割の大切さを学ぶことができた。

 

・普段、同じ分野の仲間で学んでいると、詳しく説明しなくても共感できることが多くあるが、他職種と意見を交わすと自分の知識の乏しさを感じ、大変刺激になった。もっと勉強して、自分の言葉で伝えられるような専門職になりたい。

 

・視点の違いはあるが、「クライエントのために」という思いは共通していた。職種は異なっていても、一つのものに向かって共に考え、協働・連携することはすごく面白みがあり、やりがいのある仕事だと感じた。


まずは全体で事例のイメージづくりからスタート

 


社会福祉学科・看護学科の合同授業

 社会福祉学科と看護学科の混合グループでのディスカッション

 

全体発表(各グループからの報告)の様子