柏女霊峰ゼミ卒論発表会(社会福祉専門研究Ⅳ、総合課題研究)
淑徳大学総合福祉学部社会福祉学科教授 柏女 霊峰
12月22日14:40から18:00まで、柏女ゼミ(「社会福祉専門研究Ⅳ」、「総合課題研究」)の卒業論文発表会が開催されました。
柏女ゼミの第21期生16名すべてが、それぞれの調査・考察と思いを込めた報告を行いました。
次第とそれぞれの発表テーマは以下のとおりです。
表1 卒業論文発表会次第
このプレゼンテーションは、いわゆる学士力を身に着けるための学士課程の仕上げであり、自ら問いを立て、その問いに対する自分なりの回答を見出す手順を学ぶ「総合課題研究」と、社会福祉に関する事象についての専門的調査研究を進める「社会福祉専門研究」の科目が合わさったもので、両科目の試験を兼ねるものです。副査は稲垣美加子教授がしてくださいました。
発表は学籍番号順に各自10分間とし、発表者は各自発表抄録(A3:1枚)を全員分用意します。
発表内容は、論文の目的、方法、倫理的配慮、構成、設定した仮説と調査の結果、考察のポイント、論文作成の感想を含めます。
3年生は授業の一環として聴講し、その他の方々の参加も自由としています。
今年は、大学院生並びに2年ゼミ候補生が複数参加しました。
例年、ゼミ生の友人や卒業生、保護者・親族の出席もあります。
発表の様子
聴講の様子
発表は学会形式で行い、発表時間の10分に満たない場合は、質問への回答や補足説明が求められます。
本当は発表後に討論時間がほしいのですが、時間の関係でまだ実現していません。
また、各発表後の質疑の時間確保も今後の課題です。
各発表後に主査である柏女から簡潔なコメントがなされ、最後に、副査である稲垣教授から全体にわたる総括コメントがなされます。
4年生は互いに励まし合った仲間の卒論に聞き入り、3年生は翌年の報告のために先輩の発表を真剣に聞いています。
16名全員の発表が無事終わると、学生たちから笑顔がこぼれます。
緊張が解けてほっとした瞬間です。
大学院生や稲垣教授にもご参加いただいて全員で記念写真を撮りました。
その後は、参加可能な学生たちとともに打ち上げに出かけました。
発表会終了後の記念写真
卒業論文発表会が終わると社会福祉士試験をめざす学生たちは、1月末の試験日に向けて追い込みに入ります。
試験の翌々日に、3年生による4年生の追いコンがあります。
そして、第22期の4年生が卒論作成に入っていきます。
また、第23期ゼミ生が新しい仲間として参加します。この出会いと別れが延々と続くこととなります。
いつまで続けられるかわかりませんが、縁ある限り、続けていきたいと思っています。
柏女ゼミには、以下の3つのゼミ訓があります。
「自分を大切に生きよう/ 他人(ひと)を大切に生きよう/ 精一杯生きよう」
まわりから多くの願いがかけられている自分を大切に、そして、自分と同様に多くの願いがかけられている隣人を大切にし、かけがえのない人生を精一杯生きよう、との願いを込めています。
「尊厳」、「共生」、「自己実現」という社会福祉理念のキーワードを表現したものです。
縁あって同じ学びをすることとなった同輩たちが、それぞれの個性を大切にしながら仲間とあるいは先輩たちと緩やかにつながりあう経験をしながら成長する、そんな体験をとおして、3つのゼミ訓を体感していただければと願っています。