実践心理学科 大橋先生インタビュー1

特殊な状況の中で、人間がどういうことをやっているのかっていうのを見ることができたっていうのは非常に面白いことだと思います。

 

――今日はよろしくお願いします。まず最初の質問なんですが先生が心理職をやられていて、心理職ならではの楽しかったことや面白かったこと、これまでの発見は何かございますか。

 

心理職として…面白かったこと…。いろいろな分野で心理学が使われるけれども、日ごろなかなか接することの出来ない人たちと、接することができるとか、話を聞くことができることは面白いことだと思うんですよね。

 

――はい

 

例えば僕は大学の学部を出て、そのあと大学院の修士課程に進み、そこで実験心理学をやっていたんだけど、修了後、鑑別という業務をする中で心理職の公務員になって少年鑑別所とかに行ったりして、そこで非行少年や犯罪者の人たちから話を聞くことができた。これはやっぱり普通の仕事だとなかなかできないことだなと思ったんですね。心理職だっていうと、(クライエントが)話してくれたりもするので。そのあと、また大学に戻って研究をするんだけれども、いろいろ研究をしていく中で、今度は犯罪者ではなく、もしかしたら犯罪をやってないかもしれない、冤罪の可能性のある人たちの供述の分析をするようになって、今度は、冤罪が疑われる人と話をするとか、あるいはその人たちが取り調べの場面でどういうやり取りをしていたのかを供述調書や取調べの録音記録を見ることができて、やっぱりこれも普通ではなかなかそういう機会はないですよね。犯罪者もそうだし、冤罪を疑われた人もそうだけれども、人間がある極限っていうのかな…特殊な状況の中で、人間がどういうことをやっているのかを見ることができるっていうのは非常に興味深いことだと思います。

 

――はい、ありがとうございます。話は変わるんですけどもう一つの質問です。先生自身の特殊なこだわりは何かございますか。癖とか…何か…

 

これは研究とか関係なく?

 

――関係なくです!癖になるということはパーソナルな部分に関係するのかなって思って考えたんですけど…ざっくりな質問になってしまいますが…

 

こだわり…こだわりっていうといろいろすべてのことにあるっていうよりも、自分が関心があることにこだわりがあるっていうか…それを突き詰めるってほどでもないけれども、なるべくいろいろ考えて楽しむっていうことはしているのかなとは思います。

 

――なるほど。

 

それは辛いことよりも楽しいこと。例えば楽しい旅行をしようと、旅行についていろいろ考えるとか。美味しいものを食べたいなって思うと、美味しいといわれるものをいろいろ調べてみたり、もっとこういうのが美味しいんではないかと考えたりね。こだわりといえばこだわりかな。

 

――そこは結構みんなこだわるところですよね!

 

たぶん桁違いではないけれども、普通の人よりもかなりこだわってるかもしれないよね。そういえばお二人は何かこだわってることは…?

 

――僕のこだわりは本当に人と会話するときとか、初めて会話するときとか。僕のこだわりというか人生のテーマの中で同性に嫌われたら終わりだと思っています。

――うふふ

 

うんうん

 

――同性に嫌われる人って異性に好かれないなって僕は思ってて、すごく男の子に優しくしちゃうんですよ。だから本当にちょっとこっちなんじゃないかって思われるくらい女子と男子に対して僕は結構関わるときに差があると思います。癖なんですかね。いつのまにかもう優しくしちゃおうって思っちゃうんですよね。なんなんでしょうね。

――え~なんだろうわたしは…こだわり…ん~~~~。

――いっぱいありそうだけどね(笑)

 

あはははは。

 

――え~~~何だろう。あ、でも心理学に全く関係ないんですけど、全然関係ないんですけど…朝は絶対にごはんじゃないと嫌だ。

 

それはこだわりだねえ(笑)

 

――THE・こだわりだねそれは。パンみたいな見た目してるんですけどね。

――パンちょっと苦手なんです。朝はご飯じゃないとシャキッとしない。

――…わかる

――ちょっとくだらないかな?大丈夫かな?

 

あっははは。

 

――いやこだわりですよ、それも。

――そんな感じです。