観光経営学科・吉田雅也ゼミでは、8月9日(金)から8月18日(日)までの10日間、
志賀高原・高天ヶ原スキー場に隣接するレストランを利用して、学生による期間限定カフェ『もものうちcafe』を運営しました。
(このプロジェクトは、令和元年度「長野県地域発元気づくり支援金活用事業」として、
志賀高原観光協会が主催する「学生による志賀高原観光振興プロジェクト」の一環として実施されました。)
プロジェクトでは、吉田ゼミの2年生12名に加えて、長野県立大学・真野毅教授ゼミの2年生10名が協力して、
夏の期間営業されていないゲレンデ食堂を利用して、トレッキングなどで訪れる観光客のために軽食を提供しました。

(そろいのエプロンを着けた学生たち)
学生たちは、6月から事前研修会に参加しながら、店舗名のアイデアを出したり、
メニューを考案したり、写真を撮影してチラシやメニュー表をデザインしました。

(学生がデザインしたチラシ)
そして8月5日には、いよいよ開店準備のため現地入りしました。
まず使用されていないレストランの中や外回りを清掃し、店内の装飾を行いました。
今回のカフェのテーマは「SDGs」としたので、SDGsの開発目標などを店内に掲示していきました。
ほかにも地元産品を使用したメニューや、紙製のストローの使用など、テーマに沿った店作りを心がけました。
その後は食材の仕入れや料理の試作、レジの設定作業などを行っていきました。

(店内の装飾)
オープン前日にはすべてのメニューを試作して意見交換を行い、ぎりぎりまで改良を加えました。
また、ホールでのサービスについてもサービス・マニュアルを作成して、
メンバーによるサービスのばらつきやミスを防ぐよう努めました。

(試作した料理の数々)
8月9日、ついに「もものうちcafé」は営業初日を迎えました。
初日から好天に恵まれ、団体のお客様を含む36名のお客様にご来店いただきました。
またこの日はSBC信越放送様の撮影クルーによる密着取材を受けました。

(密着取材を受ける学生)
2日目は天気はよかったもののリフトが停止するというトラブルに見舞われ、客数も伸び悩みました。
その後も台風の影響などで、リフトが停止すると客足が鈍くなることがたびたびありましたが、
信濃毎日新聞への掲載、ラジオでの放送、そしてSBCテレビの「SBCニュースワイド」の放映などにより、
多くのお客様に告知することができ、10日間合計で500名を超えるお客様にお越しいただき、昨年実績を3割以上も上回ることができました。
本プロジェクトのもうひとつの挑戦は、寮生活でした。
はじめて出会う長野県立大学の学生たちと、同じ屋根の下で共同生活を送りましたが、
カフェの成功という目標を共有して一緒に働き、自炊する中で次第に友情が芽生えていきました。
プロジェクト後半には、大学の垣根を越えてメンバー同士ふざけあったり、
意見を述べ合ったりする場面も増えて、良好な関係をつくることができました。
8月18日にカフェの営業を終え、19日に片付けを行ってから、20日に事務局で報告会が行われました。
カフェプロジェクトチームからは、長野県立大学リーダーの山口朝香さんと、淑徳大学リーダーの角田美波さんがそれぞれスピーチを行い、
プロジェクトを通しての学びや苦労した点などについて報告しました。

(報告会で発表)
今回のプロジェクトは、実際にカフェを計画、運営することによって、
教室や書籍での学びを実体験する究極の「実践教育」であると捉えることができます。
経営戦略、マーケティング、オペレーション、会計、人員管理など、経営学の領域を身をもって経験することをとおして、
多くの学びがありました。さらに、チーム内や他大学の学生との連絡・調整、関係団体やマスコミへの対応など、
社会人として求められるコミュニケーション力の涵養にも大きな効果があったと考えられます。
◆本プロジェクトのメディアへの掲載
8月12日 信濃毎日新聞(22面)
8月14日 10:10 SBCラジオ「坂ちゃんのずくだせえぶりでい」
8月14日 18:15-18:55 SBC信越放送「SBCニュースワイド」放映(特集9分間)
8月21日 テレビ北信ケーブルビジョン ニュース放映

(8月12日 信濃毎日新聞(22面))