こんにちは!アドミッションオフィスの石川です。
さて、突然ですが皆さんバスケットはお好きですか?
今回は、通常のバスケットとは一味違う「車イスバスケット」の選手である野沢 拓哉さんにインタビューしてきました。野沢さんは、淑徳大学の卒業生で、在学中から車イスバスケットボールに取り組んでこられた方です。
車イスバスケットとの出会いは、中学生のときから
―まず、車イスバスケットを始めたきっかけを教えてください。
野沢:始めたのは中学校一年生のときです。小学校のときは担任の先生に勧められチェアスキーをやっていて、そのときのメンバーが車イスバスケットのことを教えてくれたのがきっかけです。高校でも富山県車イスバスケットボールクラブに所属し、大学入学と同時にバスケ界ではトップクラスの千葉ホークスに入団しました。
?―大学時代にすでに千葉ホークスで御活躍されていたんですね。どんな学生時代を送っていたのですか?
?野沢:大学では障害者福祉を学び、卒論で障がい者スポーツをテーマに書きました。自分が経験したことを人に伝えたい、という思いが大学時代は強かったのですが、今は少し考え方が変わりました。
?障がい者と健常者の「枠組み」を越えるスポーツ
―考え方が変わった、というと?
?野沢:これまでは、車イスバスケットを知ってもらい、障がい者の競技人口を増やしたいという思いがありました。そうなると、広める対象は障がい者だけになり、狭い枠組みになってしまう。車イスバスケットは、車イスとコートとボールがあれば普通のバスケットと同様誰でも参加できるスポーツなので、一般のスポーツと同様社会に広げていきたい、一般の人にも一緒に参加してもらいたいと今は思っています。
?―今日の文化祭での交流試合も、参加者に車イスバスケットを知ってもらう良い機会ですね。
?野沢:今日の交流試合では、試合観戦後参加者の方に車イスバスケットを体験してもらいました。そのほかにも、一般の方にも車イスバスケットを知ってもらうために、大学選手権を開いたり、自身の経験や車イスバスケットのことを学校に出向いて講演したりもします。
一般の人たちを巻き込むためにはもっと出来ることがあると思います。たとえば、淑徳大学の学生で車イスバスケットをやりたい学生を千葉ホークスの選手が指導する、とかそんな手段もあるのではないでしょうか。
?日本代表のキャプテン、世界でメダルを獲得・・今後の夢はたくさんある
―様々な活動に取り組まれている野沢さんですが、最後に今後の抱負、そしてこれから進路を切り拓く高校生の皆さんに一言お願いします。
?野沢:まずは、日本代表に復帰すること。自分は今日本代表からもれている状態ですが、チームには入っていなくても「自分は日本代表だ!」という気持ちは常に持っています。それから、日本代表のキャプテンになること、世界でメダルを獲得する・・などやりたいことはたくさんあります。
高校生の皆さんも、まずは自分がやりたいと思ったことを最後まであきらめないでほしい。努力した分だけ明るい未来が待っていると思います。物事は考え方次第。私も時に心が弱くなることもありますが、気持ちをどうやって切り替えて強い心でいられるかだと思います。自分の場合は、悪いイメージをしないで良いイメージだけを持つことで受け取り方を前向きにしています。
―ありがとうございました!