2013年5月アーカイブ

第三回目の研修先は、「千葉テレビ」でした。

千葉テレビでは、放送の仕組みや番組について説明を受け、そして実際に現場を見せていただきました。

1.放送の仕組み

放送は、二種類に分けられます。

①番組制作
 
室内で番組を制作するもの
 
屋外で番組を制作するもの(スポーツ中継などや、事件・事故)

②放送形態
 
生放送    (ニュースなど)
 
テープ放送(アニメ番組・ドラマなど)

③スポンサー収入
 民間放送では、TVとCMは、切り離せない関係にあります。
 民間局は、主にスポンサー収入によって運営されています。

④裏方の仕組み
 
裏方の仕事としては、カメラマン、アシスタントディレクター、照明、音声などがあります。
 このように様々な職種があるのですが、それら全てを掌握し、リーダーとして取り仕切るのが、ディレクターです。
 プロデューサーは、お金・人・物を管理する人です。

2.テレビ局内の部署
 
テレビ局内には、様々な部署が設けられています。

①パブリックセンター
 パブリックセンターでは、視聴者からのご要望やクレームに対応するための窓口として、20123月に設けられました。

②主調整室マスター、副調整室マスター
 テレビ局内には、映像を電波に変換する場所として、「主調整室マスター」という部屋があります。
 ここは、国家資格が必要とされる部署であり、機械・電気に長けたスタッフが配置されます。この免許がなければ、放送することができません。
 今回、1971年の開局当初から勤務されている社員の方に、お話を伺うことができました。
 第一級の無線技術士の資格を保有されているのですが、そのためには、仕事と勉強のバランスを図りながら
3000時間を費やしたそうです。

③スタジオ
 Aスタジオでは、丸い形のスクープライト、背景の色どりを調整するホリゾンライトなどがあります。
 カメラ機材は、非常に高価だそうです。

 
 Bスタジオは、夜21時半から毎日放送されている、ニュース番組の部屋でした。
 学生は、実際のニュースキャスターの椅子に座り、やや緊張気味の面持ちでした。

 

質疑応答

Q.「千葉テレビは、アニメの放送が多いような気がしますが、それはなぜですか?」
A.「これは、パブリックセンターにくる視聴者からの要望であり、特に、
  親が子供のためにこのような番組を放送してほしいというリクエストに応じたものです。」

Q.「一日に平均して、何件ほど取材をするのですか。」
A.「現在、千葉テレビにあるカメラは4台のため、午前に1件、午後に1件×4台で8件~10件くらいです。
  ただし、放送する前に必ず、その情報は確かなものか、放送してよいものかどうか「裏どり」を行います。」

Q.「番組はどのように企画されていますか。」
A.「番組は、外部からの持ち込み、つまり営業によって持ち込まれることが多いです。
   やはり、番組をつくりたいといっても、スポンサーがいなければ成立しません。
   その他には、番組を放送する権利を購入するという選択肢があります。」

今回の課外研修は、実際に使用しているスタジオや調整室を見ることで、学生達は、現場の雰囲気を感じ取ったようです。
また、放送業界の「スポンサー収入の確保」や、誤報防止のための徹底した「裏どり」など、放送に至るまでの
地道な仕事も知ることができました。

学生の中から、想像していたイメージとは少し違ったという意見があったように「現場を知る」ということが、
いかに重要であるかを学ぶ機会でありました。

 

6月11日(火)に、「JICAセミナー ~国際協力というシゴト」が開催されます。

青年海外協力隊としてエジプトに派遣された桝竹真希子氏による体験談です。
桝竹さんのご職業は、ソーシャルワーカーであり、派遣国はエジプトでした。

将来、国際協力の仕事にかかわりたい学生は、是非、聞きに来てください。

【日時】 6月11日(火) 10:40~12:10

【会場】 淑徳大学 15号館 201教室

【当日プログラム】

10:40-11:20  挨拶・事業概要説明

11:20-12:00  協力隊経験者による体験談発表
             桝竹 真希子氏

12:00-12:10  質疑応答

 

4時間目の授業内にて、ヒゲ教授でおなじみの小澤明人先生と、本学サービスラーニングセンター長で
元ホテルマンの石川センター長による、「
バトルトーク」が繰り広げられました。

バトルトークのテーマは、 『社会はこうやって生きていけばいい』 です。
小澤先生は昨年度まで、本学のキャリアセンターにいらっしゃいました。


①どのような人材が、社会では求められるか。
小澤先生       「生産性のある人-自分がいるから何かを生み出す力を持つ人。」

石川センター長   「じっくりと職場にフィットしていく人。はじめは、この子は大丈夫かなと心配するような子が、
             実は長い間、職場に勤めたということがありました。」

②人とどう接するか?
小澤先生       「見返りを期待しないで相手に何かを提供すること。たとえば、挨拶一つにしてもそういえます。
              自分から何かを発信することが重要です。」

石川センター長   「一言でいえば、観恩奉仕ですね。」

③最近の就職活動の特徴
小澤先生       「人対人が、大事になってきています。現代の若者は、インターネットの世界に生きており、そのため
              マナーが不十分なことが多いですが、就職活動では、FACE TO FACE に回帰しており、
              人に対してどのように対応することができるかという姿が見られます。
              特にグループワークで、他人への対応の仕方を人事担当はチェックしています。


石川センター長   「一人で行動する力が就活では、大事だと思います。たとえば、先日、一人で説明会に二回行き、
              内定を勝ち取った学生がいます。人事はよく見ています。一人で行動することが自分の経験
              となります。」


④ネットワークの重要性 
小澤先生       「ネットワークを持てるまでのプロセスが大事ですね。コミュニケーション力には、三つあります。
              それは、①好意を持っている人への対応(家族や友達)、 ②相手から好意を持ってくれる人
              との対応、三つ目が重要ですが③嫌いな人への対応=仕事力です。」

石川センター長   「一人一人に真剣に向き合う。それによって、人とのネットワークが形成することができます。  
              相手のために動こうという気持ちに自然になってくれることが、人とのつながりです。」


⑤社会で嫌われる人
小澤先生       「これは三つあります。①リアクションしない人=相手の人の意図がわからない人。
              ②自分の立場を守ろうとする人。③締め切りを守らない人は、社会から嫌われます。」

石川センター長   「社会的なルールを守らない人のことですよね。
              嫌なことは顔に出てしまうので、仕事の上では、顔に出さないことが大切ですね。」

⑥失敗のすすめ
小澤先生       「失敗のすすめ。失敗=経験である。」
石川センター長   「失敗=命を失うこと。それ以外は、人間はいくらでもリカバリーすることができるのです。
              だから、失敗を歓迎して、失敗を恐れないでください。」

続いて、学生達からのQ&Aです。

Q.学生1        「僕は色々な活動に積極的に参加してきて、ある程度経験していると思うのですが、
               まだそれは学内に限ってのことで、学外へは発信できていないように思います。
               創造性やアイディアにかけるのですが、これも経験によって培われるのでしょうか?」

A.小澤先生      「普段の生活の中で様々なことを感じ取ってください。
               それを習慣づけると、いつかそれが使えることになります。」
  石川センター長  「自分の中の引き出しを増やすということですね。」

Q.学生2       「自分はよく考えてから行動するタイプなので、瞬発的な行動力にかけます。
              慎重なタイプなので、すぐに何かをすることができません。」

A.小澤先生     「君は、それを自分の短所だと思っているけれど、それは君の長所だから、
              そのようにとらえてください。」

Q.学生3       「将来、人の役に立てるような人間になりたいと思います。」

A.小澤先生     「人の役に立つ=社会貢献です。もっとも身近なことは、働くこと、それによって
              税金を納めることです。」

  石川センター長 「身近なことでできることを考えてください。たとえば、親孝行もその一つです。」



今回は、学生にとって非常に価値のあるバトルトークであり、学生からは、「とても役に立った」「もっと知りたい」
「面白かった」という感想がありました。
今後も、学生達が社会に出る前に必要なことを学ぶ機会を設けていきたいと思います。



 

 


 

第2回 課外研修は、5月23日(木) 「京成ホテル ミラマーレ」で実施しました。参加者は、13名です。
京成ホテルミラマーレのミラマーレは、イタリア語でミラ=望む、マーレ=海の造語であり、バラの品種でもあります。

ホテルの上層階から、千葉市を見渡すことができ、スカイツリーや富士山も見えるそうです。

 

 

まずは、室内を案内していただきました。

「スイートルーム(Suite room) 」

スイートルームは、1フロアに5室のみ設けられており、とても落ち着いた空間でした。
稼働率は高く、お客様が年間を通じてスイートルームに宿泊されます。

 「バリアフリールーム」

京成ホテルミラマーレは、バリアフリーのお部屋を備えており、バリアフリー化功労者表彰
内閣総理大臣賞を受賞しています。
2センチの段差をなくすことが、非常に大変だったとのご苦労を伺いました。

次に、宴会場を見せていただきました。
大宴会場は、四つに仕切って使用することも可能です。

 そして、ホテルマンとして48年間も従事されていた、エグゼクティブアドバイザーの鈴木様にお話しを伺いました。

<ホテルマンの資質として必要なこと>

①   「健康」 =元気、明るさ、笑顔を持っていること

②   「チームワーク」=ホテルは24H365日休みがないため、引き継ぎなどをきちんとし、チームワークができること

③   「清潔感」=身だしなみ、髪の毛などを整えて、お客様に気持ち良く接すること

また、ホテルマンは、以下の三つに徹することが大切であるそうです。
・お客様に「NO」は言わないこと。お客様の要求に対してどれだけ努力したかが重要である。
・「見ざる、言わざる、聞かざる」に徹し、お客様のプライベートを守るため、秘匿を順守する。
・お客様の「顔」と「名前」を覚え、お食事の好みなどを覚えること。

 

その他にも、鈴木様のホテルに就職した経緯など、ホテルでの出来事、個人的なエピソードなども語っていただきました。
学生は、とても興味深い表情で鈴木様の話に聞き入っていました。

今回、ホテルマンを志望する学生もおり、ホテル業界について、ホテルで働くとは、ホテルマンに必要な資質などを学ぶことができ、
学生自身のホテルへの関心が更に高まったようです。

最後に、就職をする学生に向けて、含蓄のあるアドバイスをいただきました。
「自分で就いた職業を好きになること」、自分の志望する企業に就職することができなかったとしても、
好きこそものの上手なれ、自分の仕事を愛し、気持ちよく仕事をすることが大切である。


 



 

 

第一回目の課外研修「千葉都市モノレール」で行われました。1年生の9名が参加しました。

「千葉都市モノレール」は、今年開業25周年を迎えます。その記念に、年間を通じて様々なイベントが開催されています。
淑徳大学も「千葉都市モノレール開業25周年記念」に参画し、11月のイベントを企画・開催する予定です。

 

まずは、企業の概要と、開業25周年記念のイベント開催予定やコンセプトをご説明いただきました。
開業25周年記念のコンセプトは、『ありがとうをつないで 次の未来へ』『モノレールはコラボ』です。 

その後、車両搬入庫内の設備を見学しました。
車両点検や修理は、運行していない夜中に行われるそうです。

見学の間、学生はメモをとるなど真摯な姿勢で説明を聞いていました。

今回の見学では、日頃はほとんど見ることのできない「脱出シュート」を、運よく見ることができました。
脱出シュートは、モノレールでの非常時に乗客が脱出し、地上に降りるために装備されています。

(告知)「千葉都市モノレール開業25周年記念」を祝し、11月に開催されるイベントの企画・運営に参加したい学生を、今後募集いたします。

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