三幸商事(課外研修)

11月6日(火)、後期の課外研修の第一陣として淑徳大学の地元 蘇我で不動産業として40年以上の歴史を重ねる「三幸商事」さんを訪ねました。

堤清司代表取締役社長に、大きく二点、「不動産業について」また「働くこと・求められる人間像」についてお話をいただきました。

堤社長にお話をうかがっています

少子化や人口減少が進むなか、リーマンショックが重なり、現在、不動産業界では不動産会社同士が協働して営業努力をつづけているそうです。

業界では「入居率」が大切な指標となっていて、他の不動産会社との助け合い(お互いの物件を紹介し合うなど)があるからこそ、三幸商事は入居率98%という高い実績を誇っており、表彰もされているほどです。

表彰されたトロフィーですその他にもトロフィーがたくさんあります

また不動産を扱うにあたっては、建築士、不動産鑑定士、弁護士など多くの専門家とのコミュニケーションが大切であり、また千葉市といった公共部門とのコミュニケーションも大切であるとのことでした。オーナーさんやお客さんとの信頼関係が構築されていくためにも、専門家同士のコミュニケーションが大切だそうです。

今後、共働き世帯のための保育所併設の物件、留学生が借りやすい賃貸物件、単身高齢者の身寄りの方との連絡、生活保護受給者の物件の斡旋など、さまざまなことにいっそう対応していかれるそうです。

三幸商事は、不動産物件の仲介業務だけでなく、資産管理もおこなっているとのことですが、オーナーやお客様と「とことん付き合う」ということだというお話が印象的でした。

最後に、学生に対して、「生きることのベースが働くことである」、「時間を大事にしてほしい」、「物事をいったん受け入れる素直さが大切」、「コミュニケーション能力を高める」、「苦手なことに対してもねばりづよく」というお話をいただきました。

堤社長がメモをご用意くださっていました

堤社長の手元には、お忙しい中にもかかわらず、学生たちのためにお話する内容を事前にたくさんのメモにまとめてくださっていました。

学生に対しても誠実な態度で接してくださることからも三幸商事が地域でなぜ40年もつづけてこられたのかを感じ入りました。

三幸商事の皆様、ありがとうございました。

三幸商事のホームページはこちら

http://www.sanko-shouji.co.jp/

参加学生のレポート(抜粋。学生本人の許可を得ています)

(適宜、追加します)

Aさん 

お話のなかで、土地の売買などのトラブルのこともお話してくださいましたが、他の商品とは違い、いつどのようなトラブルが起こるかわからず、今日においては高齢者などの対応という新しい課題のなかでビジネスをおこなっているとういことは、裏を返すと、それだけ達成感ややりがいを得られる仕事なのではないかとも思いました。

(中略)心構えとして、相手の尊重が大切ともおっしゃっておられました。私はこれを聞いて、今の私はコミュニケーション力に問題があるように感じました。

Bさん

時代の流れで不動産業の形態も変わり、若い方の採用も増やしていきたいと言っていました。また、地域貢献としては、大手とタイアップして、住み良い街の開発を目指しています。例えば、憩いの場所、公園、総合病院などがある街は、誰もが求める住みやすい街です。(中略)……地域と連携しこのようなニーズに合った街づくりを進めていき、また今後は介護施設の紹介や斡旋の必要性も出てきますし、不動産管理業務の一環として孤独死の防止策にも取り組んでいくことが課題とおっしゃっていました。

2021年10月

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