千葉家庭裁判所訪問:コミュニティ研究Ⅱ・補導コース(担当教員:野田陽子教授、山本功教授)

 8月4日(水)、1年次授業コミュニティ研究Ⅱ・補導コースは千葉家庭裁判所を訪問しました。補導コースは3年目となりましたが、初めての家庭裁判所訪問でした。また、裁判所に入るのははじめてという学生がほとんどでした。
 最初に、裁判官の方から、家庭裁判所の役割について講義していただきました。少年司法制度の概要、そのなかにおける家庭裁判所の位置づけを説明していただきました。
 ついで、少年審判が開かれる部屋を見学させていただきました。刑事裁判や民事裁判と異なり、裁判官、調査官、書記官、付添人などは同じ高さのテーブルに着き、少年と向かい合う構造となっておりました。ドラマなどで映し出される法廷とは異なる環境でした。
 最後に、家庭裁判所調査官の方から、調査官の業務(特に少年事件)と、補導委託制度について説明していただきました。このテーマは、補導コースとしてお願いしたものでした。家庭裁判所調査官の業務は、社会学、心理学、教育学など行動科学系と呼ばれる学問を活用してなされること、少年の生活歴や環境の調査を行い、処遇指針を検討して裁判官に報告するというものでした。
 「補導委託」は、あまり知られていませんが、家庭裁判所調査官による試験観察にあわせて行われる制度です。これは、少年審判において最終的な決定をする前に、民間の方に補導を委託し、少年の生活態度を観察すると同時に、生活の指導をしてもらうという制度です。
 家庭裁判所という司法機関においても、地域の民間の力を活用して「補導」が行われているということを学ばせていただきました。コミュニティ政策学部ならではの学びでした。
 訪問学習を受け入れて下さり、丁重な案内をしていただいた千葉家庭裁判所の皆さまに御礼申し上げる次第です。(文責:野田・山本)

裁判所の前にて

2021年10月

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