こんにちは。
総合キャリア支援室 松岡です
今回は、内定後もいろいろ大変な、新卒採用の現場について お伝えしようと思います。
これは私が知っているある企業の新卒採用のお話です。 すべての企業に当てはまるわけではないことをご了承ください。
■内定してからが勝負
やっと最終選考が終了し、内定者が決定!
でも、実はここからが人事担当者の腕の見せ所
です。
内定した学生が確実に自社に入社するかは未知数。。。
「御社が第一志望です!」と学生は言いますが、
こればっかりは、鵜呑みにするわけにはいきません
企業としては、自社で活躍して欲しいと、選考に選考を重ね、
コストと時間をかけて選び抜いた人材です。
ぜひ入社して欲しいので、内定者が他社にいかないために
あれこれ努力することになります。
他社と迷っている内定者が、どんなところに不安があるのかを聞き出し その解消のため、社内の実際働いている社員との懇談の場を設けることもあります。
内定者ごとに、先輩社員を担当させ、近い年齢の社会人に いつでもなんでも相談できるような人間関係を構築することで、 他社への流出を防ぐ作戦も実施。
さらに、会社が費用を負担して、内定者懇談会・食事会を開くこともあります。
内定者同士が交流できるよう、メーリングリストなどを整備してあげたり、
先輩社員とのボーリング大会などのイベントを企画したり。。。
10月1日の内定式を迎えるまで、あの手この手の引止め作戦です。
内定式後は、翌年の新卒採用のアシスタントをしてもらいながら、 会社への帰属意識を高めてもらうこともあります。
内定者へのフォローを怠ると、内定辞退が増えることを人事担当者は知っているのです。
そして、がんばっても必ず1~2割の学生が離脱する、、、それも現実です。
■入社後の手間ひま
4月1日に入社した新入社員は、1ヶ月ぐらいは新人研修を実施します。 研修は主にマナー研修、ビジネススキル(PCスキルやプレゼンスキルなど)が 中心になります。
そしていよいよ配属
新入社員にとっては、ドキドキの瞬間です。
花形の事業部に行けた人、予想外の部署になって困惑している人
、
グループ会社へ出向した人
、、、悲喜こもごものドラマが繰り広げられます。
私がいた企業は、新人研修最終日の12時に、所属部署の長と先輩が
新人をお迎えに行くというのが習慣でした。
その後、新人とランチをして配属先に行くスケジュールでした。
配属後の教育は各部署に一任されており、部署の状況に応じて OJTのスケジュールを組み、指導担当者がつきます。 新人の成長を見守る、ブラザー・シスター制度を導入していたため、 部署以外の先輩社員にもコンタクトできるようにしていました。
一人の新入社員に対し、多くの関係者が関わっていくのが新卒採用です。 それはなぜ?だと思いますか?
企業は新しい人材を入れて新陳代謝を繰り返しながら、成長の原動力に
していくものです。
新卒採用とは、企業の成長につながる人材を選ぶこと。
企業もそれだけ真剣なのです
そんな企業の事情も知っていると、少し就活に違う視点を入れることが できるのではないでしょうか? ぜひ参考にしてみてください。
就活がイベント化した今、内定を取ることが目的になってしまっている学生が 多くいます。 でも、内定を取ってからが社会人スタートです。
卒業後に始まる社会人としての人生をデザインしている、 それが「就活」だということを知って欲しいなと思います。
社会のこと、企業のこと、キャリアのこと、
疑問に思うことがあれば、いつでも相談に来てくださいね
総合キャリア支援室でお待ちしています!