こんにちは。
総合キャリア支援室 権田です
先日、ある3年生のエントリーシートを添削しました。
お題は、
「あなたの殻を破った経験について教えて下さい」
さぁ、あなたならどうやって書きますか?
その方は、欄の大きさに合わせて、400字くらいしっかりと書いてきてくれました
展開は、こんな感じです。
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①部活で努力して、技術的にはとても上達した! 市の選抜選手に選ばれるほど!
しかし、部長としてはイマイチだった。部員をまとめきれず、チームは強くなれないまま・・・(起)
↓
②これではまずい!と思った(承)
↓
③そこで、仲間とのコミュニケーションをとるよう心がけた(転)
↓
④すると、チーム内がスムーズに動くようになり、チームの実力もUP。
みんなでまとまり、勝てる部活になった(結)
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①~④は、大きく「①=起 ②=承 ③=転 ④=結」
に分かれています。
構成としてはこれでOKです。
ただ、問題は、それぞれの分量でした。
最初の下書きでは、全体の文章量を10とすると、
①(起)=5 ・・・殻を破る前の自分の説明
②(承)=1 ・・・まずいと気づいた!
③(転)=1 ・・・やったこと、工夫したこと
④(結)=3 ・・・結果
くらいでした。
どこが問題だか、分かりますか
ここで一番大切に書かなければならないのは、②と③です。
この②と③を、しっかりと説明して欲しいのです。
②と③に書いてあることを通して、
この方の「課題を見つける力「状況把握力」や
「主体性」「実行力」「計画力」・・・
などのたくさんの力が垣間見えるからです。
下書きでは、スペースの約半分を、①で使ってしまっていました。
前振りが長すぎますね
そして、大事なはずの②や③が、
②「まずいと気づき」
③「仲間とコミュニケーションをとるようにしたところ」
という、さらっとした表現だけで流れてしまっていました。
例えば、全体の文章の量を
①(起)=2 ・・・殻を破る前の自分の説明
②(承)=3 ・・・まずいと気づいた! (何が、どんなふうにまずいと感じたかを数行書く)
③(転)=3 ・・・やったこと、工夫したこと (例えば、どんなことをしてみたのか?を数行書く)
④(結)=2 ・・・結果
このくらいの比重にしてみてはいかがでしょう。
きっと
②から、「こういうことに気づける人なんだ!」
③から、「工夫してこんなことも試してみたんだ。積極的な人だなぁ」
などということが伝わっていったりします。
書けた!と思ったら、いま一度、
全体の構成、分量にも注目してみてください!