こんにちは。
総合キャリア支援室の芦沢です
5月15日(火)、清水先生がコーディネーターを務めている「経営特殊講義Ⅲ(キャリアストーリー)」の授業がありました
「経営特殊講義Ⅲ(キャリアストーリー)」では、毎回、多様な仕事の経歴を持つ社会人の方を講師としてお招きし、仕事の経験や就職活動へのアドバイスをいただく授業です。
毎年、学生からの満足度の高い授業で、今年度も多くの学生が受講しています
当日の講師は(社)日本フードアナリスト協会認定主任講師の石田奈緒子先生
「食の専門家」であるフードアナリストとして、執筆や研修講師、講演活動などで活躍される一方、平日は役員秘書として、企業に勤務されている石田先生。
新卒で入社した会社で秘書業務に就いて以来、国会議員秘書、企業の役員秘書など、秘書としての道を歩んで来られました
秘書の仕事は、自分が担当する方のスケジュール管理が中心
分単位でスケジュールが組まれている場合もあり、円滑に進めていくために重要なのは「コミュニケーションを取ること」。
当日は、コミュニケーションについて「秘書」と「フードアナリスト」の観点を融合させたホスピタリティ溢れる講義をしてくださいました
◎ホスピタリティコミュニケーションを心がけよう
ホスピタリティとは、「思いやり」や「心のこもったおもてなし」のこと
サービス業でよく耳にしますが、これは人と人とのかかわりの中で大切な精神を表しているものでもあります。
では、コミュニケーションでの「思いやり」って何でしょうか
ポイントは次の3つ
第一印象を良くしよう~好印象を与える5つの要素~
①身だしなみ、②表情・笑顔、③あいさつ、④態度、⑤話し方・聴き方・言葉遣い
思いやり、というと、つい「温かい言葉」など言語でのコミュニケーションを思い浮かべがち
もちろん、言葉使うことで、双方向で意思、感情、思考を伝達することが可能になります。
でも、それはとても重要なものの、あくまでもコミュニケーションの手段のひとつ。
実際には、私たちはもっと多くの方法でコミュニケーションを取っています
例えば、きちんとした身だしなみで、相手を大切にしていることを表現することができます。
明るい表情と笑顔、体全体で相手に対することで「あなたの話を聴いています。」と伝えることもできるのです
マナーを身につける
良いマナーで人と接し、相手に不快な思いをさせないことも思いやりのひとつ。
心をこめたアイコンタクトを取ること、正しい挨拶をすることなどは、すべて相手を思う気持ちの表れ。
マナーは、決して堅苦しいものではなく、お互いに気持ちよく過ごすためのスキルであるとも言えます
心のキャッチボールをする
心のキャッチボールをするためには、
・積極的に受け取ろうとする態度であること
・相手が受け取りやすいボールを投げること
の両方が大切。
相手が気分よく話せるような雰囲気を表情や、視線で示すことができたら、相手の投げたボールを受け止めるスキルは◎
次には一歩踏み出して、キャッチしたボールを投げてみましょう
例えば、相手が話してくれたことに・・・ ① 共感する 「なるほど!」 ② 具体例を求める 「例えばどういうことでしょうか?」 ③ 展開を促す 「それからどうなったのでしょうか?」 ④ 理由を尋ねる「それはなぜでしょうか?」 ⑤ ねぎらう、いたわる「お気の毒に・・・」
直球だったり、大きな弧を描くゆっくりした球だったり、その時々で相手を見て、その人にあったボールが投げられたら、コミュニケーションはより良いものになります
コミュニケーションには、その人の人間性があらわれるもの。
心地よい対応をするためには、態度のよさに加え、たくさんの知識を身につけ、実力をつけていくことで、人間的な魅力が深まり、それが仕事に良い影響をもたらすことも
講師の石田先生が、フードアナリストの資格を取得されたのは社会に出てから。
仕事と家庭を持っているため、勉強時間が取れるのは深夜だったそう
確かに大変ではあったものの、勉強の内容にはマナーやホスピタリティなど、仕事とリンクすることも多く、
「資格を取得して、仕事の幅が更に広がりました
知識がつくと、もっと知りたくなる」
と笑顔でお話してくださいました
キャリアストーリーは、一人ひとりが作り上げていくもの。
ぜひ皆さんだけのキャリアストーリーを描いていってくださいね