こんにちは。総合キャリア支援室の松岡です
埼玉キャンパスでは、就活実践講座である「キャリアデザインⅤ」が、11月から集中講義でスタートします。
3年生の就活準備がいよいよ本格化していきますね。
そこで、ブログでは初めて就活をする人にとっては聞きなれない
『就活用語』を解説していこうと思います。
【今日の用語】『有効求人倍率』
◆有効求人倍率(ゆうこうきゅうじんばいりつ)
有効求職者数に対する有効求人数の割合で、
雇用動向を示す重要指標のひとつ。
◆解説
簡単に言うと、
仕事を探している人1人に対して、何件の求人があるか?
がわかる数字です。
1.5倍 = 1人に1.5件の求人がある
ということになります。
倍率が多ければ多いほど、仕事を探している人に有利!になる数字です。
大学生のみなさんにとっては「倍率」って聞くと、
受験倍率を思い出す人もいるかもしれませんね。
この意味での「倍率」は、募集人員に対して、
何人応募しているかで算出されるもので、
100人募集で、300人が受けたなら3倍。
3人に一人が入れる、、、となります。
こちらは倍率が少なければ少ないほど、入りやすい!ということです。
チェック倍率の意味を混乱しないようにしてくださいね。
*新卒の有効求人倍率は?
(以下、数字はリクルートワークス研究所 2018年春卒を元に記載)
リクルートワークス研究所によると、
来春2018年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は
1.78倍とのことです。
全国の民間企業の求人総数は、75.5万人
学生の民間企業就職希望者数は、42.3万人
求人数 75.5 ÷ 就職希望者数 42.3 = 1.78 倍
日本全国どこにでも行って、なんの仕事でもします!と宣言すれば、
1.78件の入れる会社がある!ということになりますね。
リーマンショック後には、1.23件まで下がったのですが、
売り手市場を反映して、徐々に倍率が上がっています。
*従業員規模や業種によっても倍率は変わる
1.従業員規模別
1.78は全国レベルの数値です。
これを企業の従業員規模ごとに見てみると・・・
300人未満の求人倍率:6.45倍 1人に6.45件の求人がある
5000人以上の求人倍率:0.39倍 1人に0.39件の求人がある(3人でやっと1件)
従業員数が多い大企業が入りにくいのは、ここ10年以上変わっていません。
一方で、中小企業の求人はどんどん増えています。
1人に6.45件って、もうひっぱりだこな状況ですよね。
就活では、実績がある中小企業もチェックしてみましょう!
2.業種別
安定イメージの金融業は、超難関の0.19倍
IT化・AI化で徐々に自動化されている業務が増えているため、
求人も少ないです。
2020年に向けた建設ラッシュを反映した建設業は、9.41倍
オリンピック需要だけでなく、高度経済成長期の建築物の改修もあり、求人はうなぎのぼりです。
商品流通に関わる流通業は、11.32倍
卸売業、運送業、倉庫業、小売業など、商品が消費者の手元に届くまでを担う流通業は1人に11件。
とにかく人手が足りない状況が見えます。
売り手市場といえども、たくさん人を採用したい業種と
そうではない業種があるのです。
有効求人倍率を分析すると、今、どこで人が足りないのか?とか、
求人数が社会の動きに連動していることがわかります。
ぜひ興味を持ってチェックしてください。
就活でわからないことがあった場合、
いろんなことをあいまいにしないことが大切!
何かわからないことがあれば、どんな小さなことで
いつでも総合キャリア支援室のカウンセラーに聞いてくださいね
お待ちしています!