こんにちは。
総合キャリア支援室の芦沢です
6月29日、「キャリアデザインⅢ」の授業に、卒業生の播野由佳さんが特別講師として来校してくださいました。
播野さんは、卒業後、一般企業に営業職として入社。
その後転職し、現在は、独立行政法人に勤務し、子どもに関する活動を支援するNPO団体等への助成金交付に関する業務を担当されています。
当日は、学生時代のことや就職活動、今まで経験した異なる2つのお仕事についてのお話、そして、取得した資格を活かしたゲームを取り入れた、動きのある生き生きとした講義をしてくださいました。
◇就活、営業、今の仕事
就職活動は遅ればせながらのスタート。
マイペースな性格で、周りの友人たちが3年生の夏休み頃から就活に向けて動き出す中、テニスサークルの活動に熱中
ようやく動き出したのは、冬になった頃だったという。
「そのときは漠然と、環境に係わる仕事がしたいと思っていました。でも、具体的にどんな仕事をしたいかは全然決まっていなかったです。就職活動をしているうちに、だんだんやりたいことが絞れてきました
」
「就職活動では、足を動かしたほうが、得られるものがあります。一歩踏み出さないと、情報は入ってこないんです。でも一歩踏み出せば、その後はどんどん情報が入り、広がりが出てくる。就職活動もスムーズなものになります
」
就職活動では、全部で3社から内定を得る。営業職で1社、事務職で2社。
迷った末に、一般企業の営業職に就くことを決断。
実は、人前で話すことは苦手だったという播野さん。
営業職を選択したのは、あえて苦手なことに挑戦してみたいという思いから。
「営業は一番大変だと言われている職種。初めに経験しておけば、後々自分の強みになる、と思った
」
仕事は、企業へ飛び込み営業。
多いときには1日で50件訪問することも。
「飛び込みで行って話を聴いてくれることは、10件に1件くらい。門前払いの繰り返しでした
」
その一方で、こんな側面も。
「営業を続けているうちに、訪問先の人とのつながりができたことは嬉しかった
。ジュースやスイカを出していただいたこともありました。」
「営業って、商品を売るのではなく、自分を売り込むことなんです。自分が気に入ってもらえれば、お客様は買ってくれる。それが数字に明確に表れることがうれしい
」
営業の仕事も充実していたが、その後、「心から『ありがとう』と言ってもらえる仕事がしたい
」と思い、転職を決意。
現職では、仕事柄、「おかげで子どもたちの笑顔が見られました
」というお礼を言われることもしばしば。
「お礼を言われると、励みになりますね
」と、笑顔を見せた。
◇資格を取るということ
学生時代に、ISO14001内部環境監査員の資格を取得。
現在は、ネイチャーゲームリーダ、キャンプインストラクターも加わった。
ネイチャーゲームとは、自然の中で五感を使って楽しむゲーム。
当日は、就職活動バージョンにアレンジしたゲームを実施。
≪「はじめまして」あなたのことについて聞かせてください。≫
というテーマで、社会人へのイメージや、興味を持っていること、自分の中で譲れないものなどについて、受講生同士、お互いの考えをいきいきと伝え合った。
「人の話を聴くだけでなく話すことも同じくらい大切。自分について考え、話すことで気付くこともあるんです。」
「資格を取るとき、将来どのように使うかということは考えていなかった。」と語る播野さん。
簿記やホームヘルパーなど、仕事に直結する資格も気になったが、まずは自分が好きなことから始めていこうと思ったそう。
結果的に、それが現在の仕事にもつながることになる。
昨年の12月、仕事関係で、子ども向けキャンプの企画があった。
本来は担当外の仕事だったが、キャンプインストラクターの資格を持っている播野さんに白羽の矢が立った
「声をかけてもらえたこと、参加できた経験は、大きな自信につながったと思います。
どこで何が役に立つかわからないもの。やっていて無駄なことはないです
」
最後に、受講生に向けて心強いメッセージをいただきました。
「3年生になると、就活のプレッシャーもあると思う。私は4年生の夏は絶対遊ぶ!と決めていて、本当に毎日テニスをして過ごしました。マイペースで動きは遅かったけど、自分の中でON、OFFを切り替えることができればいいんだと思いました。」
「よく、仕事と趣味は分けたほうがいい、というけれど、私は趣味を仕事にしてもいいと思います。今の仕事は趣味と直結したもの。毎日が楽しいです。」
力みのない、自然な笑顔が印象的でした
キャリアデザインⅢ・Ⅳの授業では、今後も卒業生を呼んだ特別講義を実施予定です。
日程については、ブログ内、ポータルサイトで随時お知らせしますので、ぜひ参加してください